ロータリークラブ交換留学生Fay-Marie Fahl(フェイ-マリーファール)さんが、東桜学館での1年間の留学を終え、ドイツへ帰国することになりました。そこで、生徒会が6月28日にフェイさんの送別会を開催しました。中嶋良修(ふみのぶ)生徒会長のあいさつに続き、フェイさんがお別れの言葉を述べました。それは、フェイさんの思いがたくさんこもった素晴らしいスピーチでした。そこで、ここにフェイさんのスピーチの原稿を掲載します。
《フェイさんのスピーチ全文》
皆さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
先週、最後の部活が終わって、私の留学が、いよいよ終わることに気付きました。正直に言って、まだ帰国したくないです。素晴らしい人がいっぱいいる東桜学館に通わせていただき、校長先生をはじめとする先生がた、私をクラスに受けて入れてくれた皆さんに、感謝しています。また、バドミントン部の皆さんと顧問の先生たちには、共に部活をさせてくれただけではなく、試合にも出場させてくれてありがとうございました。
私は東桜学館のバドミントンのユニフォームをドイツで誇らしく着るでしょう。1年間、素晴らしい部のメンバーであったことが嬉しいです。トレーニングはきつかったけれど、たくさん笑うことが出来ました。皆がエネルギーにあふれていて、とても優しかったです。決して忘れることのない一つは、皆が自分自身とチームを強くすることにそそいでいた努力です。
この留学の最初のころはとても大変だったのに、ここでの生活が大好きになりました。日本に来たばかりの時は、他の方たちとコミュニケーションをあまり取れなかったので、すごく疲れていました。最初のホストファミリーとも、新しいクラスメートとも、あまり話すことは出来ませんでした。
日本には、ドイツと違ったところがいろいろあります。特に敬意の表し方が難しいです。でも、それらの違ったところにも慣れてきたので、もうだいぶ楽になりました。ですが、スピーチは別です。人の前で話すことになるたびに、私はとても緊張してしまいます。特に日本語で話すときは。日本語は学びにくい言語で、私の日本語はまだまだですけど、またここに戻って来た時には、皆さんともっと話せるように頑張ります。
去年の2年2組の皆さん、日本での生活のはじまりの時期に、我慢強く私を理解しようとしてくれてありがとうございました。長い期間、一緒に過ごせて、とくに英語と体育の授業は楽しかったです。けれども、もっとも私が楽しんだのは東桜祭と研修旅行でした。私の日本語が拙くて、皆さんとたくさん話すことは出来なかったけれども、ちょっとでも話せたときは嬉しかったです。
2年4組の皆さん、すぐに私を受け入れてくれて、とても親切にしてくれてありがとうございました。短い期間でしたが、とても楽しい時間をすごせて、一度も寂しいと思ったことはありませんでした。
本当にまた日本に来たいです。それはこの国を大好きだからという理由だけではなく、一生の友達ができたからでもあります。4月から新しいクラスに入ったことで、親友が出来ました。彼女たちは気さくで、親切で、そしてとても一緒にいると楽しい人たちです。数年後に会ったらきっとまた楽しく過ごせると思います。
私が感じている感謝や思いをすべて書くのはとても無理です。それでも、このスピーチは、1年間私に日本語を教えてくれた東桜学館のDerek先生と、他の先生たちのお陰で書けました。最初から最後まで、本当に多くの人の支えと協力があって、私は一年間を過ごすことが出来、幸せでした。
皆さんに再び会うことを願っていますし、もちろん皆さんがドイツの私の町を訪れてくれることを歓迎します。もしドイツに来ることを考えているなら、ぜひ私と連絡を取ってください。東根市はドイツの町と姉妹都市になるので、再会の可能性は十分あると思っています。
ここでの生活がいよいよ終わるという現実は、悲しくてたまらないです。決して忘れたくない、美しい思い出がたくさん出来ました。この一年で行った所と出会った人たちを一生忘れません。
皆さんと出来た思い出を大切にしていきます。皆さんの将来がとても明るいこと、そして実施中のテストが上手くいくことを祈っています。また会う日まで、さようなら。