この春に東桜学館を卒業した菊地真衣さんが、本県出身の童話作家 浜田広介の「泣いた赤おに」を原作とした音楽物語の脚本と演出を手掛け、県少年少女合唱団の定期演奏会で披露されました。
このことについて、2022年5月2日山形新聞の記事を掲載します。
この春に東桜学館を卒業した菊地真衣さんが、本県出身の童話作家 浜田広介の「泣いた赤おに」を原作とした音楽物語の脚本と演出を手掛け、県少年少女合唱団の定期演奏会で披露されました。
このことについて、2022年5月2日山形新聞の記事を掲載します。
昨年度の東桜学館の創立記念講演では、JAXAの武井悠人さんから「はやぶさ2」についてご講演をいただきました。その後、はやぶさ2について新たなニュースが報道されましたので、2022年6月10日の朝日新聞の記事をもとに掲載します。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰った小惑星「リュウグウ」の砂や石を研究チームが分析した結果、生命の材料となる種類のアミノ酸が検出されたことがわかりました。また、大量の水をつくるのに十分な量の水素原子も確認されました。
これは、地球の生命が誕生する前に、生命の材料となる物質が隕石などで運ばれて地球に降り注いだという説を補強するもので、地球外で採取した試料から直接、アミノ酸が確認されたのは初めてのことです。
はやぶさ2が、2020年12月に持ち帰った5.4gの砂や石については、日米の複数の研究チームが外気に触れない状態で解析を進めており、これまでの解析で、岡山大学などの研究チームは、23種類のアミノ酸が見つかったと発表しました。それらの中には、体内でエネルギーを生み出す反応に関係するアスパラギン酸、うま味成分のグルタミン酸やグリシン、アラニンなど生命活動に重要なタンパク質を構成するアミノ酸も10種類近く含まれているようです。
特に注目されるのは、見つかったアミノ酸の構造分析です。自然界にアミノ酸は多数ありますが、タンパク質は20種類のアミノ酸でできています。アミノ酸には、同じ種類でも、立体構造が鏡に映したように対称な二つのタイプ(左手型と右手型)があります。(高等学校化学の有機化学分野の「鏡像異性体」で学習します。) なぜか地球の生命をつくるアミノ酸のほとんどは左手型でできていますが、その理由は未だ不明です。
もしも、今後の分析の結果、見つかったアミノ酸が左手型に偏っていることがわかれば、地球の生命の由来である可能性が高まります。一方、偏りがなければ、生命の起源がどこなのか、謎が深まることになりそうです。
今後、生命の起源に迫る重要な報告が続くかもしれません。楽しみに待ちたいと思います。
6月3日から5日を主会期として開催されている県高等学校総合体育大会。
高校陸上部のページを更新しました。5/26(木)~29(日)にかけて、NDソフトスタジアム山形で開催された令和4年度山形県高等学校総合体育大会陸上競技大会の結果報告です。是非、ご覧ください!!
6月3日から5日を主会期として開催されている県高等学校総合体育大会。
東桜学館は、3日、米沢市、川西町で行われているバスケットボール競技において、男女ともに初戦を突破しました。
ここで扱う「ゴールデンサークル理論」を理解するには、Simon Sinek(サイモン・シネック)さんのTEDを見るのが一番だと思います。
サイモン シネック: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか | ted.com
いかがだったでしょうか。一言で言うと、
ということでしょうか。
TEDの中では、Appleやキング牧師、ライト兄弟の事例を紹介していました。
ここではAppleを取り上げてみます。
円の外側から話を進めていきます。つまりwhat→how→wkyという順番です。
what「我々は素晴らしいコンピュータを作りました。」
how「美しいデザインで簡単に使え、親しみやすい製品です。」
why「一ついかがですか?」
円の内側から話を進めていきます。つまりwhy→how→whatという順番です。
why「我々は世界を変えるという信念ですべてのことを行っています。」
how「私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ、簡単に使え、親しみやすい製品です。」
what「こうして素晴らしいコンピュータが出来上がりました。一ついかがですか?」
ケース①と②では、どちらが相手の心に響くでしょうか。
「なぜ?」を大切にするゴールデンサークル理論は、学校生活でも重要です。
例えば、部活動の練習。毎日のルーティンをただこなしているだけの練習と、今やっている練習はどのような目的で、何を鍛えるためのものなのかといったことを意識しながらやっている(つまり、”なぜ”を意識した)練習では、同じメニューに取り組んでも、おそらく効果や成長の度合いは異なってくるのではないか、ということです。
勉強もそうです。ただ、知識を覚えているだけの表面的な学びだけではなく、「なぜそうなるのか?」という問いを常に持ち続けながら取り組んでいる学びでは、同じ時間をかけても得るものは異なってくるでしょう。
”東桜コンピテンシー”で、「なぜ?」を大切にしようと謳われているのが『批判的思考力(Critial thinking)』です。
※『批判的思考力(Critial thinking)』:誰が言ったかに左右されず、事実は事実、意見は意見として区別してそれぞれを評価する力。「なぜか?」という問いを常にもち、様々な角度から客観的に物事を考える力。情報を観察し、分析し、論証し、最終的には自分の意見を提示する一連の思考技術。
成功した人と「同じようにやっているのにうまくいかない」ということがよくあります。それは、ただ形を真似ているだけで、なぜそれをするのか?ということを本質的に理解していない場合に起こりがちのように思います。
先述したように、皆さんが取り組んでいる勉強でも同じようなことが言えるのだろうと思います。
そもそも「なぜ学ぶのか?」という問いを持つことがあります。この問いは、ただ一つの正解を持つ問いではないと思います。人それぞれ、それなりに学んだ先にその答えが見つかるものだろうと思います。
「なぜ学ぶのか?」の自分なりの答えを見つけるために学ぶと言ってもいいかもしれません。
「なぜ?」を大切にしながら、物事の本質を見抜く力を少しずつ身に付けていきましょう。
AERAが「読解力」について特集を組んでいましたので、参考までご覧ください。なお、この記事の全文、また、ほかの記事も見たい場合は、学習メディアセンターにAERAがありますので見てみてはいかがでしょうか。
2022年5月7日、テスラやスペースXのCEOとして有名なイーロン・マスク氏が「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ消滅するだろう」とツイッターに投稿しました。
また、2019年には、はじめて出生数が90万人を割り込んで約86万5千人となり、「86万ショック」という表現で報道されました。今年も、「縮むニッポン : 総人口64.4万人減少、東京26年ぶりにマイナス」といったタイトルのニュースが流れました。
「少子高齢化」、「人口減少」は、「日本の課題は?」と聞かれたとき、すぐに思いつく回答の一つです。
しかし、現状はどうでしょう? 課題の解決に向かっているでしょうか? その兆しがまったく見えていない残念な現状があるように感じます。
今回は、少子高齢化、人口減少の現状等について調べてみます。
日本は、少子化が急速に進展した結果、2008年をピークに総人口が減少に転じており、人口減少時代を迎えています。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計によると、2020年で1億2,571万人の日本の総人口が、2050年には1億人を下回ることが予測されています。
人口が増えるか、現状維持であった日本にとって、人口減少という現象ははじめての経験であり、それだけに先を見越した強力な対策が必要であったはずです。
以下、内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」等の内容を引用します。
図2 我が国の総人口及び人口構造の推移と見通し(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
表1 諸外国における年齢(3区分)別人口の割合(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
図3 出生数及び合計特殊出生率の年次推移(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
図4 諸外国の合計特殊出生率の動き(欧米)(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
図5 各国の家族関係社会支出の対GDP比の比較(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
日本では、「少子化社会対策大綱」を閣議決定するなど、少子化の対策に関する方針を示してはいます。
しかし、児童手当や高等教育の修学に関する経済的支援が、大綱が示された時点で「検討」段階にあるなど、目標として掲げている「希望出生率1.8」を実現するためには多くのハードルがあるように感じます。
図6 少子化社会対策大綱のポイント
図7 独身でいる理由(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
図8 妻の年齢別にみた、理想の子供数を持たない理由(内閣府「令和3年版 少子化社会対策白書」より)
大学の授業料など、子育てや教育にお金がかかり過ぎることが子供を多く持たない理由となっていることは頷けます。これまで、日本の社会では、子育てに係る費用の負担は家庭に大きく委ねられてきました。今後は、経済的支援を含め、”子供は社会の宝”として、社会全体で育てる意識を持つことが大切だと思います。
このほかにも、長時間労働や女性が出産後にスムーズに職場に復帰できる環境など改善すべき課題は数多くあるようです。
総人口が減少していることも課題ですが、上図のように、高齢世代にボリュームがある年齢構成はさらに大きな課題です。現役世代が高齢者の年金や医療などの社会保障費を支えていくための負担が増えていくからです。(私自身は、今後とも身体が続く限り何らかの仕事に携わりながら納税に努め、できるだけ現役世代のお世話にならないようにしたいと思いますが。)
また、人口減少をポジティブに捉えることができる視点があれば、それを政策に反映するということも考えられるかもしれません。
いずれにしても、人口減少、少子高齢化は、数十年前に予見されていた課題です。にもかかわらず、日本では改善の兆しが見えていないのが残念でなりません。
この数十年、政治や国家行政を担ってきた人々、人口減少を日本の大きな課題として扱う役割を担ってきた報道関係者などを含め、我々の世代は現在の状況をきちんと振り返る責任があるように感じます。
北欧諸国やフランスなどのように子育てに対する経済的支援などにより少子化を克服し、合計特殊出生率を回復させている国はあります。日本でも、実効ある政策により、少子化に歯止めをかけ、将来にわたって持続可能な安心できる制度を構築していくことが期待されます。
「子どもの7人に一人は貧困」という現実。かつては存在していなかった「子ども食堂」が必要な社会、児童手当や高等教育の修学に関する経済的支援が十分とは言えず、子供を持つことをためらってしまうような子育ての環境。このような状況を看過していていいのでしょうか。
これからの時代を担う皆さんには、是非、未来の日本のため、いま本当に優先すべき施策は何かを見極めてほしいと願います。今後、東桜学館から国の行く末を担っていく高い志を持った有能なリーダーが現れるかもしれません。是非、誰もが安心して子供を産み育てることができる社会。そして、子供たちが、普通に食事をして、普通に勉強をして、夢や目標を持ちながら社会人となり、自分なりの自己実現を果たすことができる社会を構築してくれることを期待したいと思います。