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国際科学技術フォーラム「SKYSEF」における成果を山形新聞で取り上げていたたきました

東桜学館では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の中核事業として、中高ともに課題研究「未来創造プロジェクト」に取り組み、課題解決能力や探究する力の育成に取り組んでいます。

その成果を、国際科学技術フォーラム「SKYSEF」において英語で発表しました。その結果、プレゼン発表の環境部門で1位、ポスター発表の工学部門で奨励賞をそれぞれ受賞しました。このことについて、10月15日の山形新聞で取り上げていただきました。

 

 

 

NHKニュースで東桜学館の選挙啓発活動が放送されました

10月14日(木)高等学校の生徒総会を開催しました。その際に、3年生で旧生徒会役員の高橋壮弥くんが衆議院選挙での投票を呼びかけました。

その内容が、NHKの夕方のニュース「やままる」と午後7時からのNHK全国ニュースで放送されました。

衆議院選挙 高校生みずから選挙啓発メッセージ 東根市(NHK山形 やままる)

NHK山形のニュースより「衆議院選挙 高校生みずから選挙啓発メッセージ 東根市」
「今月31日に投票が行われることが決まった衆議院選挙を前に、18歳から選挙権を持つ高校生に選挙への関心を持ってもらおうと、高校生みずからが考えた選挙啓発のメッセージを読み上げる取り組みが東根市の高校で行われました。
この取り組みは、東根市にある県立東桜学館高校の生徒会が主催しました。
14日は体育館で生徒総会が行われ、3年生で生徒会のメンバーの高橋壮弥さんが全校生徒およそ530人を前に「本日、国会では衆議院が解散され、今月19日に公示、31日に投開票が実施されます」と説明しました。
そのうえで「面倒だから、関心がないからと投票に行かなければ自分の手で未来を担う責任を放棄することになります。よりよい社会をつくる第一歩として必ず投票に行きましょう」と呼びかけました。
今回の衆議院選挙で選挙権がある3年生の女子生徒は「将来どういう社会になってほしいかを考えて、投票に行くべきだと思った。新型コロナウイルスに対する政策や教育制度にも注目したい」と話していました。
1人でメッセージの内容を考えたという高橋さんは生徒総会のあと「東桜学館の有権者には投票に行ってほしいと思ってメッセージを作った。どこに投票するとか、どう投票するかを調べて、投票に行ってほしい」と話しました。」

国際ソロプチミスト東根様から百人一首かるた大会に向け十二単を寄贈していただきました

9月27日、国際ソロプチミスト東根の皆様が来校され、「百人一首かるた大会」の際に読み手が着る十二単の着物を寄贈していただきました。
「百人一首かるた大会」は、本年度で69回を数え、前身の楯岡高校から続く東桜学館の伝統行事となっています。また、毎年、読み手の着る煌(きら)びやかな衣装が大会に華やかさを添えてくれています。

今回新たにいただきました十二単が、今年も東桜学館の伝統行事に華を添えてくれるものと思います。このたび、十二単をご寄贈いただきました国際ソロプチミスト東根の皆様、ソルテール東根の皆様に改めて感謝申し上げます。

なお、昨年度までは新春恒例として開催しておりましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大防止等の観点から本年度は12月7日に開催する予定となっています。

また、10月9日の山形新聞に、このことに関する記事が掲載されました。

【山岳部】県新人大会 女子団体1位!!!

【山岳部】県新人大会で女子が団体1位に輝きました!!!詳細はこちらから

ボランティアサークル「3peace」が使わなくなった文房具をアフリカのルワンダへ向け送りました

ボランティアサークル「3peace」が、使わなくなった文房具をアフリカのルワンダへ向け送りました。

3peaceでは、開発途上国の子ども達の学習環境を援助しようと、家庭で使わなくなった文房具をイオン東根店等で集めてきました。このたび、集めてきた文房具をアフリカのルワンダへ送ることが決まり、9月25日に出発式が行われました。
集まった文房具は、ペンやクレヨン、定規など段ボール10箱分になり、そのうちの20kg分を発送しました。
3peaceのメンバーは「これからお送りする文房具を使ってたくさんのことを学び、自分たちの住みやすい世界をつくっていってほしいです。」と思いを語っていました。
文房具には、生徒諸君のメッセージも添えられ、10月上旬にはルワンダの子どもたちに届く予定となっています。
なお、この取組には、地元の東根市さくらんぼ国際交流協会、東根ロータリークラブ、東根中央ロータリークラブから支援金をいただいております。心より感謝申し上げます。

10月1日の山形新聞で取り上げていただきました。

また、9月25日のテレビユー山形(TUY)のニュースで放送されました。

(さらに…)

”FACT”を知ろう(校長より)


世界で300万部の大ベストセラーになった「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」(ハンス・ロスリング他著、日経 BP 社)。この本を、「東桜コンピテンシー①ビジョンについて 」の”その5”と”その6”で以前とり上げました。

そこでは、私たちは誤った思い込みで物事を見ていることがあること誤った思い込みを排除し、データを基に世界を正しく見る習慣を身に付けること、を推奨しました。

いま、我々は情報過多の時代に生きています。インターネット等のメディアを通じて多くの情報を獲得することが可能になりましたが、そこにはフェイクニュースが溢れていることも事実です。

また、情報は過多なのにもかかわらず、自分の触れたい情報にしか触れないことが習慣化され、その結果、我々の見方や考え方が偏ってしまう、そんな危険性をはらんでいます。
まずはフラットな視点で・・・「批判的思考力」を身に付けることで・・・物事を的確に捉える判断力を持ちたいものです。

 

話は変わりますが、かつて「1億総中流」という言葉が流行りました。(1970年代です。)
また、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」というタイトルの本が1979年に出版されベストセラーになっています。
そのような時代に生きてきた私にとっては、日本は、世界の中であらゆる面で上位に位置する国であるというイメージがありました。
しかし、気がつけば、どうも世界の先頭を走っているわけではないようだ、という数値が散見されます。

そこで、いくつかの項目について、”日本のいま”を

G7 (フランスの旗 フランスアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国、イギリスの旗 イギリスドイツの旗 ドイツ日本の旗 日本イタリアの旗 イタリアカナダの旗 カナダ)の中での順位などとともに示してみます。

【世界幸福度ランキング】
世界56位(2021年)、G7最下位。

国連が2021年3月19日に発表した「世界幸福度ランキング」2021年版では、フィンランドが4年連続で1位となり、2位デンマーク、3位スイス、4位アイスランド、5位オランダと続いた。G7諸国では、ドイツ13位、カナダ14位、英国17位、米国19位、フランス21位、イタリア28位。

※「World Happiness Report 2021」による世界幸福度ランキングは、主に次の6つの項目のアンケート調査を中心に選出されています。

1.人口あたりGDP
2.社会的支援(ソーシャルサポート、困ったときに頼ることができる人がいるか)
3.健康寿命
4.人生の選択の自由度
5.寛容かんようさ(過去1カ月の間にチャリティーなど寄付をしたかなど)
6.腐敗の認識(不満、悲しみ、怒りの少なさ、社会、政府の腐敗が蔓延まんえんしていないか)

上位10カ国のうち9カ国が欧州であることから、調査項目の特性、文化的背景や国家の性格など欧州の国が上位に入りやすい傾向があるとの指摘もあります。また、たとえば日本人はアンケート調査で自己評価を低めに申告しがちで、この世界幸福度ランキングがどこまで正確なのか議論の余地もあります。(PRESIDENT Oline 「『世界56位』日本が幸福度ランキングで毎年惨敗する根本原因」より)

【平均賃金(年収)】
日本は約423万円(2018年)でG7最下位。

日本の平均所得金額は551万6千円ですが、平均の551万円以下の割合は62.4%に上っています。これは、平均値(平均所得金額)が、一部の高所得金額に押し上げられてしまうからです。
そこで、中央値の423万円を考えます。中央値は、所得を低いものから高いものへと並べたときの真ん中の値です。したがって、中央値の方がより実態に近い金額といえます。
グラフを見ると、所得が1,000万円以上の世帯は全体の1割程度しかありません。
逆に、所得金額が「100~400万円」の世帯が多くを占めています。その結果、平均所得金額以下の世帯が6割を超えることになっているのです。

フォト

【相対的貧困率】
2018年では、6人に1人が貧困となり、G7でもアメリカに次ぐ2番目の貧困率の高さ。

アメリカ合衆国17.8% 日本15.7% イタリア14.2% カナダ11.8% イギリス11.7% ドイツ9.8% フランス8.5%

【男女平等ランキング】
世界120位(2021年)、G7では断トツの最下位。

ジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデン。その他、ドイツ11位、フランス16位、英国23位、カナダ24位、米国30位、イタリア63位で、日本はG7の中で圧倒的に最下位。韓国は102位、中国は107位で日本より上だった。

同指数では、「ジェンダー間の経済的参加度および機会」「教育達成度」「健康と生存」「政治的エンパワーメント」の4種類の指標を基に格差を算定し、ランキング付けされている。

ランキングは、上位は例年通り北欧諸国。アイスランドは12年連続で首位の座についた。北欧諸国は、評価指標のうち最も差が出やすい「政治的エンパワーメント」で非常に高いスコアを叩き出している。また次に差が出やすい「経済的参加度および機会」でもスコアが高い。一方、「教育達成度」と「健康と生存」では、首位アイスランドから各々92位と65位の日本までの間ではほとんど差が出ていない。

日本の評価は、項目ごとに優劣がはっきりしている。読み書き能力、初等教育(小学校)、出生率の分野では、男女間に不平等は見られないという評価で昨年同様世界1位のランク。

一方、中等教育(中学校・高校)、高等教育(大学・大学院)、労働所得、政治家・経営管理職、教授・専門職、国会議員数では、男女間に差が大きいとの評価で世界ランクがいずれも100位以下。その中でも、最も低いのが国会議員数で140位、立法者、高官、管理職数で139位、閣僚数でも126位とかなり低い。その他の項目でも50位以内に入った項目はゼロ。

経済分野での日本のランクは、賃金格差が83位とこれでも最も高く、労働力参加68位、所得101位といずれもかなり低い。

中国も男女差別がある国のように見えるが、高等教育と教授・専門職では男女平等と評価され世界ランク1位を取得。一方で中等教育、出生率、平均余命では男女差があると評価されており日本とは全く逆の傾向。ちなみに中国の国家議員数ランクは76位と日本よりもかなり高い。

日本では、国会議員、政治家・経営管理職、教授・専門職、高等教育(大学・大学院)等、社会のリーダーシップを発揮すべき分野で、ダイバーシティは評価が著しく低い状態がずっと続いている。

(Sustainable Japan のWebページより)

【自分の将来について明るい希望を持っていますか?という問いに「ある」と答えた人】
日本は61.6%。G7の他の国々が80%、90%台なのに比べると異様に低い。

  • アメリカ 91.1%、スウェーデン 90.8%、イギリス 89.8%、韓国 86.4%、フランス 83.3%、ドイツ 82.4%

内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」(2013年度)によれば、米国・英国・フランス・ドイツ・スウェーデン、韓国及び日本の若者(13歳から29歳まで)に対して実施した、将来への希望についてのアンケート結果を比較したところ、「希望がある」又は「どちらかといえば希望がある」と回答した若者の割合は、日本では61.6%と際立って低くなっています。(消費者庁のWebページより)

【世界報道自由度ランキング】
世界67位(2021年)でG7最下位。

国際ジャーナリストNGOの国境なき記者団(RSF)が発表する「世界報道自由度ランキング」は、ジャーナリストや報道機関の活動の自由度を測定したもの。評価手法はジャーナリストによるアンケート定性調査と、各国内でのジャーナリストに対する暴力行為統計の定量調査を組み合わせている。定性調査では、「意見の多様性」「政治・企業・宗教からの独立性」「メディア環境と自己検閲」「報道に関する法制度」「報道に対するルールの透明性」「報道のインフラの質」を測っている。

1位ノルウェー、2位スウェーデン、3位フィンランド、4位デンマーク、5位コスタリカ、6位オランダ、7位ジャマイカ、8位ニュージーランド、9位ポルトガル、10位スイス。

G7諸国では、ドイツ13位、カナダ14位、英国33位、フランス34位、イタリア41位、米国44位、日本67位の順。アジア諸国では、韓国42位、台湾43位、香港80位、インドネシア113位、マレーシア119位、タイ137位、フィリピン138位、ミャンマー140位、カンボジア144位、シンガポール160位、ベトナム175位、中国177位、北朝鮮179位。

(Sustainable Japan のWebページより)

【国政選挙の投票率】
日本は52.7%。G7ではフランスに続いて低い投票率。

若者の投票率は、ドイツが60〜70%、スウェーデンが70〜80%と高くなっています。日本では、2017年の衆院選の20代の投票率は33.85%で年代別では最低。最も高かった60代(72.04%)の半分以下でした。(高校生に限った投票率は決して低くはなく、むしろ高い値になっているはずです。)

 

世界ランキングが示す指標は、調査の方法により、より適切なものになっているかどうか検証が必要なものもあるかもしれませんが、今回見たようにG7最下位の項目が増えている状況があります。
この現状を立て直す必要があるとすれば、何をどのように変えていけばよいのでしょうか。
まずは、投票権を得たら、貴重な1票を投じる行動を放棄しないことを推奨します。
「誰に投票したらいいか、わからないから・・・」を理由にせず「まずは1票を投じること」が大切だと思います。若者が1票を投じれば、若者を対象にした政策が前に進むかもしれません。

以上、日本の未来を担う皆さんに、今後の日本について考えるきっかけにしてほしいと思い掲載しました。

(速報)祝 かるた部が東北大会の出場権を獲得しました

2021年10月9日(土)、山形県高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門の個人競技が開催されました。

その結果、一位兼総合文化祭賞に篁佳奈さん、三位に今野和香さん、四位に柏木彩那さん、五位に植松由衣さん、七位に滝口希さんが見事入賞し、東北大会の出場権(八位内入賞者)を獲得しました。

東桜学館ホームページのアクセス数が100万件を超えました

開校から6年目となる令和3年度。

2021年9月30日(木)、東桜学館ホームページのアクセス数が100万件を超えました。

今後とも東桜学館の生徒諸君の活躍をはじめ、様々な情報を掲載してまいります。よろしくお願い申し上げます。

2021年のノーベル化学賞について

10月6日(水)、スウェーデン王立科学アカデミーは、2021年のノーベル化学賞を、ドイツのマックス・プランク石炭研究所ベンジャミン・リスト教授(53)、アメリカ合衆国のプリンストン大学デービット・マクラミン教授(53)に授与すると発表しました。
お二人の業績は、環境に優しく、安価で効率的な「不斉有機触媒」の開発で、その研究成果は抗インフルエンザ薬「タミフル」などの製造にも使われているとのことです。

ここで、「不斉有機触媒」という言葉の意味を若干補足します。

「有機触媒」・・・「触媒」は、特定の化学反応の反応速度を変化させる物質で、それ自体は反応の前後で変化しないものをいいます。一般には、反応を速くするものを触媒と呼んでいます。(厳密には、反応速度を大きくする触媒を「正触媒」、反応速度を小さくする触媒を「負触媒」といいます。)
高校化学の教科書にも触媒が出てきますが、一般的には金属の触媒です。ここでは、「有機触媒」ですから、有機化合物、つまり炭素や水素などでできている触媒だということです。

「不斉」・・・分子の中には、下図のように、同じような構造をしているが、ちょうど鏡に映したような立体構造にあり、2つの分子は重なり合うことがない分子が存在します。(このような関係を鏡像関係といいます。)(右手と左手は鏡に映したような関係にありますが、重なり合うことはありません。)
例えば、柑橘類の香りの成分であるリモネンという分子にも鏡像関係にある2種類の分子が存在します。そして、そのうちの一方はレモンの香りがする化合物であり、もう一方はオレンジが香りのする化合物というように、鏡像関係にあるだけの違いで性質が異なっていることがあります。
そのほかにも、鏡像関係にあることによる化合物の性質の違いがあります。調べてみると面白いかもしれません。

下図:科学技術振興機構(JST)のWebページより

共同発表:新しいアミン酸化酵素の開発に成功~高収率、高純度で医薬品の生産が可能に~

2021年のノーベル物理学賞について

10月5日(火)、スウェーデン王立科学アカデミーは2021年のノーベル物理学賞を、コンピュータによる気候変動予測の道を開いた真鍋淑郎(しゅくろう)プリンストン大学上席研究員(90)ら3人に授与すると発表しました。

ニュース等で研究の概要を見聞きした生徒諸君は多いことと思いますが、まだ内容を知らないという人はこの機会に確認してみてはいかがでしょうか。

ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏…温室効果ガスが気候変動に与える影響などを予測(読売新聞オンライン)

ノーベル物理学賞に真鍋氏 温暖化予測、気候モデル開発(日本経済新聞 オンライン)