カテゴリー: お知らせ

はやぶさ2のカプセルからリュウグウの黒い砂粒が見つかりました

12月14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に届けたカプセルから、探査した小惑星リュウグウの黒い砂粒が見つかったことを宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表しました。これで、6年をかけて約52億4000万kmを飛行し、小惑星から地球に試料を持ち帰るというはやぶさ2の最大のミッションが成功したことになります。2010年に帰還した初代はやぶさに続く2度目の快挙です。

jaxaのプレスリリースより:「小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星Ryuguサンプル採取確認について」

手洗いと加湿・換気でコロナに打ち勝て!

2年生のあるクラスでは、保健委員の提案で、濡れタオルを10枚干して湿度を上げる工夫をしています。加湿器だけでは40%を下回る日もありましたが、濡れタオル効果で50%を超す日も増えてきました。また、ハンカチやうがい・手洗いの呼びかけと点検活動の継続で、このクラスはハンカチ忘れが0になっています。他のクラスでも、室温や湿度を点検・記録し、湿度が下がらないように心がけています。

空気環境については、2ヵ月毎に業者で行った検査結果をもとに、学校薬剤師さんから指導をいただいて、中高共に対応しています。ロスナイ換気扇は、常に「強」の設定で使っていますが、窓を開けての換気も継続しています。

先日は、学校薬剤師さんから中高教室の照度検査をしていただきました。また、感染症対策に使う消毒薬などについてもご指導をいただきました。

中学校「保健便り」を学年のページに掲載しました。

「在校生の皆さまへ」→「中学校各学年」のページ

「全国中学生英語ディベート大会」に参加しました!

 11月22日(日)に第10回全国中学生英語ディベート大会がオンラインで開催され、3年生7名が参加しました。今年は全国から30校の出場があり、各チームが4試合行いました。東桜学館中としては昨年にひき続き2回目の出場となりましたが、初の勝利をあげることができました。しかも、勝利をあげた試合は、事前に提示されたテーマのものではなく、その場で提示された即興のテーマについての試合でした。日本のトップレベルの中学生との試合と交流を楽しむことができました。

武井悠人さんからご講演いただいた「はやぶさ2」のカプセルが12月6日未明に帰還します

昨年度のPTA講演会で、JAXAの武井悠人さんから夢や希望を届けていただいた小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルがいよいよ帰還します。

「はやぶさ2」が6年前に打ち上げられてから、今日(2020年12月4日)で2193日。いよいよ小惑星「リュウグウ」で採取した砂が入っているとみられるカプセルを12月6日未明に投下します。本体からのカプセルの分離を日本時間の12月5日の午後2時30分に行い、カプセルの大気圏突入は12月6日の午前2時28分から29分、そして、カプセルがオーストラリア南部の砂漠に着地するのは午前2時50分ごろになる見込みだということです。採取した砂からどのような新たな知見が得られるのか。その時を楽しみに待ちたいものです。

ちなみに、「はやぶさ2」は、カプセルを分離したあと、すぐに軌道を変更して別の小惑星へと向かうということです。

JAXAホームページより

https://www.hayabusa2.jaxa.jp/

https://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/index.html

化学の肝「二酸化炭素の状態図の読み取り・ヘンリーの法則」東大の化学⑩を掲載しました

「化学の肝」(「校長挨拶」のページ)を更新しました。

本年度から実施される「大学入学共通テスト」の理科では、
「問題の作成に当たっては,受験者にとって既知ではないものも含めた資料等に示された事物・現象を分析的・総合的に考察する力を問う問題や,観察・実験・調査の結果などを数学的な手法を活用して分析し解釈する力を問う問題などとともに,科学的な事物・現象に係る基本的な概念や原理・法則などの理解を問う問題を含めて検討する」
ことが大学入試センターから発表されています。

「大学入学共通テスト」では、これまで以上に思考力や判断力が求められることになります。「東桜コンピテンシー」の一つでもある「論理的思考力」を鍛えていきましょう。

化学の肝1-X 「二酸化炭素の状態図の読み取り・ヘンリーの法則」東大の化学⑩

東桜コンピテンシー「⑨創造力~その4 オードリー・タンさんのメッセージ~」について

「東桜コンピテンシー」の内容について、校長として生徒諸君に伝えたいことを不定期で記しています。(これまでの内容は、「学校紹介」の「校長挨拶」のページでご覧いただけます。)

今回は、「⑨創造力~その4~」として、新型コロナウイルスが世界を襲い、各国でマスク不足となる中、ITを活用していち早くこの問題を解決し絶賛された台湾のデジタル担当相、オードリー・タンさんがTEDでお話しされた内容を紹介します。

R02 東桜コンピテンシー【⑨創造力~その4 台湾デジタル大臣 オードリー・タンさん~】

2000年から行われているOECD(経済協力開発機構)のPISA(国際学習到達度調査)では、各国の学力を比較するための理論的な根拠として「キー・コンピテンシー(主要能力)」という概念が定義されています。近年、日本でも、学習内容(コンテンツ)だけでなく、それを学ぶことで「何ができるようになるか(資質・能力)」(コンピテンシー)があらためて重視されてきています。
このことをふまえて、東桜学館でも、生徒諸君に身につけてほしい次の11の資質や能力などを「東桜コンピテンシー」として掲げています。

【東桜コンピテンシー(育成したい資質・能力)】
①ビジョン ②想像力 ③実行力 ④知識・技能 ⑤論理的思考力 ⑥批判的思考力 ⑦判断力 ⑧表現力・発信力 ⑨創造力 ⑩傾聴力 ⑪自己効力感

《参考》本校のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業 において生徒に身につけてほしい3つの力と2つの態度
「高い志」
◎未来への責任に関する態度
「創造的知性」
◎探究する力 ◎科学的思考力
「豊かな人間性」
◎他者を理解し協働する力 ◎地域への貢献に関する態度


※(参考)OECDにおけるキー・コンピテンシーの3つのカテゴリー
①社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力(個人と社会との相互関係)
②多様な社会グループにおける人間関係の形成能力(自己と他者との相互関係)

高校2年次 研修旅行に行ってきました

11月18日(水)より20(金)まで研修旅行を実施しました。
1日目は青森でコース別研修、2日目は大沼公園でアクティビティ、3日目は函館で研修を行いました。天候不良が予想されましたが、研修への影響は最低限で収まり、実りのある研修となりました。
年次団が撮影した写真を「在校生の皆様へ」-「高校2年」のページに掲載しています。

化学の肝「中和滴定と指示薬」東大の化学⑨を掲載しました

「化学の肝」(「校長挨拶」のページ)を更新しました。

本年度から実施される「大学入学共通テスト」の理科では、
「問題の作成に当たっては,受験者にとって既知ではないものも含めた資料等に示された事物・現象を分析的・総合的に考察する力を問う問題や,観察・実験・調査の結果などを数学的な手法を活用して分析し解釈する力を問う問題などとともに,科学的な事物・現象に係る基本的な概念や原理・法則などの理解を問う問題を含めて検討する」
ことが大学入試センターから発表されています。

「大学入学共通テスト」では、これまで以上に思考力や判断力が求められることになります。「東桜コンピテンシー」の一つでもある「論理的思考力」を鍛えていきましょう。

化学の肝1-X 「中和滴定と指示薬」東大の化学⑨

「税についての作文」表彰!

 11月19日(木)に村山税務署長が来校され、「中学生の税についての作文」の表彰式が行われました。村山税務署長賞を受賞した中学3年生の石垣璃音さん、北村山地区税務関係団体協議会長賞を受賞した中学3年生の多田由香子さんと三浦菜々子さんに賞状と記念品の授与が行われました。

台湾のIT大臣と高校生のシンポジウムを視聴しました

11月16日(月)の放課後、台湾のIT(デジタル)大臣オードリー・タン氏と高校生による「近未来の教育について考える」シンポジウムが開催されました。これは、熊本県立熊本高等学校がWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)九州地区事業連携校とともに開催したものです。
本校では高校1年次有志十数名が、九州7県7校の高校生の質問、タン氏の回答という形で進められたシンポジウムのようすを視聴しました。(最後の質問は、全国260校から出された質問の中から投票で選ばれた質問でした。)
16歳で起業し「世界の頭脳100人」にも選出された希代の天才の生の声、そして、何よりタンさんの人としての在り方にも触れる機会としてたいへん貴重な時間になりました。

タンさんは、高校生のさまざまな質問に対して一つ一つ丁寧に回答されておられました。ここではその中からいくつかをご紹介します。

Q:タンさんが生きていく中で信念とされていることはなんですか?

A:大好きな詩人のレナード・コーエン(Leonard Cohen)さんの「万事には裂け目がある。裂け目があるからこそ、そこから光が差し込むのだ」(There is a crack in everything and that‛s how the light gets in.)という言葉を信念にしています。

Q:AIは、文明の進展にどの程度貢献できるでしょうか?

A:私は、AI(Artificial Intelligence)を、Assistive Intelligence(アシストする知能)、つまり、人間の手助けをするためのもの、あるいは、できるけど人間がやりたくないことを代わってやってくれるものと考えています。同じような例として「火」をあげることができます。もともと食べられるものを、火に通すことによって食べやすくしたり、消毒したり、保存しやすくしたりすることで「火」は文明に貢献してきました。しかし、扱いを誤れば人間に悪影響が及びます。AIも同様です。どのように扱えばよいのかを考えられるようにすること、そしてそのための教育が大切です。

Q:私たち高校生はこれからの社会で改革を起こしていく立場にあります。タンさんは誰も挑戦したことがない改革に取り組む際、”失敗したらどうしよう”という不安に対してどのように対処していますか?

A:完璧だったら何も言うことはありませんが、失敗があるからこそほかの人との交流が生まれます。自分よりいい知恵を持っている人からは、それを拝借すればいいのです。失敗は怖くありません。若い皆さんには早めに失敗し、それを表(おもて)に出すことをお勧めします。失敗が新しいことを創り出すきっかけになるのです。

Q:16歳で起業する際、必要な知識を独学で学ばれたとお聞きしましたが、どのように学ばれたのですか?

A:社会的に解決すべき課題がどこにあるのかを探すところからスタートしました。私の場合は、家の不必要なものを、どのようにして必要な人に提供するかという課題の解決を考えました。その方法としては物々交換、オークションなど様々な方法が考えられますが、需要を探すことが最も大切です。そして、必要としている人の意見をよく聞き、失敗を重ねながらよりよいものに変化させていくことが重要です。

Q:プログラミングの第1線で必要とされる人材になるためにはどのような能力が求められますか? また、私たち高校生は何から始めればよいでしょうか?

A:プログラム・デザインと言われるように、プログラミングでは「デザイン思考」を身に付けることが大切です。デザイン思考では、問題を解決するために、まず使う人たちの意見を集約し、そこから共通の価値を見い出して解決方法を考えます。その方法は、自分がはじめに考えたアイデアとは違っているはずです。つまり、異なる考えや意見を持っている人と協働で開発していくことが大切なのです。日常生活の中でマンネリ化していることでも、ちょっと方法を変えることによって楽しくなったりすることがあります。そのように、新しい生き方を考えていくことを繰り返していくとデザイン思考が身に付いてくると思います。

 

最後の質問に対するタンさんの回答の内容は、東桜学館が取り組んでいる未来創造プロジェクトの基本的な考え方の一つである「デザイン思考」についてでした。

台湾デジタル大臣「唐鳳」を育てた教えと環境 ~天才をつくった恩師の言葉と両親の教育~(東洋経済ONLINE)

 

台湾のIT担当大臣オードリー・タン氏とは(案内リーフレット等から)

生後8ケ月で言語を話し始める。8歳から独学でプログラミングを学び始める。小中学校では転校を繰り返す。12歳、コンピュータで※Perlを学び始める。14歳で中学校を退学する。その後、プログラマー・ホワイトハッカーとして台頭すると、16歳でインターネット企業を立ち上げ、19歳で米・シリコンバレーでも起業する。24歳、Perl6の実装Pugsを開発、普及活動に尽力。米AppleでSiriの開発に携わる。トランス・ジェンダーであることを公表し、名前も「唐宗漢」から「唐鳳」に改名(英名:オードリー・タン)とした。
アメリカのApple社顧問に就任するが、33歳でビジネスの世界からリタイアを宣言する。35歳の時、史上最年少の若さで蔡英文政権にIT大臣として入閣し、IQは180超とも言われている。
新型コロナウイルスが蔓延する台湾で、マスク在庫がリアルタイムで確認できるアプリ「マスクマップ」を開発し、その対応が絶賛された。

※Perl:ラリー・ウォールによって開発されたプログラミング言語である。 実用性と多様性を重視しており、C言語やsed、awk、シェルスクリプトなど他のプログラミング言語の優れた機能を取り入れている。 ウェブ・アプリケーション、システム管理、テキスト処理などのプログラムを書くのに広く用いられている。(「Wikipedia」より)