7月24日(月)に、独立行政法人 国際協力機構(JICA) 山形デスク 国際協力推進員 三澤香織様、元山形県環境科学研究センター所長 佐藤芳春様を講師にお招きして、高校1年次に向けた国際理解に関する講演をしていただきました。三澤先生からはJICAの国際協力事業や持続可能な開発目標(SDGs)についてのお話、佐藤先生からはマーシャル諸島の環境問題に関する現状と気候変動に関わる今後の対策などについてのお話をいただきました。JICAボランティアとしての活動から持続可能な開発への取り組み、マーシャル諸島と日本の違いや環境問題について考えるべきことなど、グループワークも交えながら分かりやすくお話いただき、生徒にとって今後の身の振り方に関わるような大きな刺激になったようです。
<生徒の感想より>
今回の講義でJICAや気候変動問題について深く知ることができました。世界各国で起こっている問題に目を向けることでより世界に関する興味が湧くきっかけになるし、なおかつ世界規模で起こっている課題に日本という一国の中の一員として何ができるか、何をすべきかを考えるきっかけにもなりました。これからの未来を明るいものにするには、一人ひとりが世界に目を通し、現状を正しく知ることが第一にすべきことなのだと思います。そしてこのことが将来風化されるのを防ぐためにも、子孫に語り継がれるべきだと思います。
JICAという名前や活動内容を初めて知りました。様々な問題への「持続可能」を維持するための対応策が挙げられ、具体的で分かりやすかったです。マーシャルと日本の正反対な環境にも驚きました。日本がマーシャルに支援を行ったとしても現地での使用や手入れが難しいと支援だけでは現状は良くならないという事実があることが分かりました。宗教的な価値観も視野に入れ、いち早く行動に出る必要があると思いました。自分たちができることを見つけ、小さいながらも力になれるようにしたいと改めて考えるきっかけになりました。
正直にいうと今までJICAという組織があるということすらも知らなかったので、今回お話を聞けて本当に良かったと感じています。また、マーシャルの実態を詳しく知ることができ、私たちの知らないところで様々な問題が起きていることに気付くことができたと思います。そして、先進国に住む一人として、温室効果ガスの削減や途上国への支援など、考えなければならないことがだくさんあると気づくこともできました。今回の講演はこれから生きていくなかで直面するであろう問題解決のため、また将来の選択のために必ず役に立つと思います。先生方に感謝でいっぱいです。
先生方の体験談などを交え、分かりやすくお話していただきました。日本とマーシャルを比較してみることで、自分たちの今の当たり前は絶対でないことを感じ、考えさせられました。まだまだ世界中での課題が多く、解決へ向かっているものやそうでないものもあり、これからの日本・世界で改善すべき点が多々あることも実感しました。私たちにもできることを考え、実行できるようになりたいと思いました。
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
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8月5日(土)本校において、東桜サイエンスラボを行いました。これは、SSH指定を受けて、今年度から初めて行った事業であり、地域の小中学生を対象とした親子実験教室です。講座内容などの詳細は、次のリンクをご覧ください。
東桜サイエンスラボ参加者募集の記事
延べ29組60名ほど参加して下さいました。当日は、本校中学、高校の自然科学部員などもティーチングアシスタント(TA)として参加し、地域の方々と触れ合いました。参加者の皆さんのみならず、TAとして参加した本校生徒にとっても、サイエンスを通して、楽しく、充実した、そして成長できた有意義な一日となりました。以下に、ラボの様子と、参加者およびTA生徒の声の一部を紹介します。
【参加者の声】
知的好奇心が刺激され、とてもおもしろかったです。TAの生徒さとの触れ合いが、とても良かったです。やさしいお兄さんがいろいろ教えてくださって、とても良かったです。
生徒さんがていねいに教えてくれて、とても楽しく学習することができました。また、ぜひ参加したいです。
【TA生徒の声】
相手に自分の考えていること、知っていることを直接全て話すのではなく、相手の考えや知っていることを踏まえて教えてあげる事が大切。大まかなことまでは説明できるのですが、細かく説明しようとすると、あやふやになってしまったり、伝えたいことが伝わりづらくなってしまったり、教えることは難しいとその場になって気づかされました。(高校生)
人と接することの楽しさを学んだ。自分から接することができるようになった。会話を通して「楽しい」などの言葉を言ってもらえるととても嬉しかった。(高校生)
人に教えることが少し好きになった。教えた人がきちんと実験できたとき、自分も達成感を感じた。(中学生)
今日、はじめて会った人にもきちんと話せて、コミュニケーション力が成長できた。(中学生)
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東北芸術工科大学 デザイン工学部 プロダクトデザイン学科長 柚木 泰彦先生を講師にお招きして、7月14日(金)、21日(金)と2週にわたり、高校1年生「デザイン思考講座」を行いました。4~5名のグループに分かれ各グループ1名選び、その生徒の理想とするペンケースを他のメンバーがデザインするという内容でした。アイディアを生み出すために、何度もインタビューや話し合いを重ね、色画用紙やカラーペン、カラー段ボール等を使いプロトタイプの作成を行いました。ある一人の理想のペンケースを作るという共通のゴールのために、どのグループも活発な話し合いや協力が見えました。今回の授業を通じて、考えたことを形にすることの難しさや、他の人の求めるものに耳を傾けることの大切さ、物事に対する考え方のヒントになった等今後に生かしたいという声が多くありました。
今回の授業を通して、物事を客観的に見つめ意見を交わすことでさらにアイディアを拡張し発展へとつなげる力を身につけることができたと思います。インタビューを通じて「相手がどのようなものを必要とし、どう活かしたいと思っているか」を客観的かつ創造的に考え、それを実際に行動に移すことで創造的知性を深めるきっかけにもなり、普段あまり話したことのない子とも交流が深まった気がします。今後の学習においても、今回養った力を存分に活かしながら学習に臨みたいと思いました。
今回は、相手がどういうペンケースを求めているかを考え、大きく、沢山入れられるようなものを作ることができました。もしもう一度このプロセスに取り組めるとしたら、1つのことだけではなく、沢山のアイディアを組み合わせて作りたいと思いました。また、自分の考えだけでなくたくさんの人と関わり意見等を共有することで、より深くまで考える事ができるので、普段の授業でもどんどんアイディアを出して、より良いものを作り上げていきたいと思いました。何事も積極的に参加していきたいです
最初のアイスブレイクが大切なことがわかりました。アイスブレイクの深さによって発想が広がり、より良い検証につながりました。ペンケースを作るときには相手の欲しい物、形、色に合わせて作り、さらに使いやすい所を増やし相手が求める以上の物を作ることを意識しながら取り組めました。また、一人ひとりではなく協力することで良いアイディアが生まれることがわかりました。今回の授業で得たものを活かして、世の中の困っている人や障害を抱えた人のためになるような物をデザインしてみたいと考えました。相手の話を聞き洩らさないという気持ちを大切にしたいです。
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
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今年度よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校となり、様々な活動を展開しています。
その1つとして小中学生を対象とした親子実験☆科学教室「東桜サイエンスラボ」を下記の通り開催します。
本校生もアシスタントティーチャー(TA)として、皆さんのお手伝いをさせていただきます。
小学生、中学生の皆さん、この夏、東桜学館に遊びに来ませんか?
問い合わせ先 東桜学館高校
℡0237-53-1540 研究課 佐藤 まで
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第4回目を7月14日(金)行いました。今回は、上半期の最後の講座となりました。また、金曜講座でも初めての試みで、東京大学の学生が講師となった講座でした。産婦人科医であり、現役の東大生でもある籠田文夫先生による「人間、一生、勉強」というテーマでした。本校生37名が受講しました。
息子の大学受験を機に、自らも東大受験に8度挑戦して合格を勝ち取るまでの過程や、その経験を通して学び得たユニークな思想等を紹介していただきました。「学ぶことに、いつ役に立つかなんて求めない。学んだことが思いもかけない場面で役に立つことが大変多い。役に立たないことはない。」受験勉強としてではなく、純粋に学ぶことへの意欲がにじみ出る先生の講演に、生徒は食い入るように耳を傾け、決意を新たにしていました。
今回の講座を受けて、やはり勉強していて損することはないということを改めて感じることができました。今、たくさんのことを学び、これからの未来、いろいろな道を歩んでいくために、選択肢を増やしていきたいと思います。また、何事も失敗を恐れず挑戦していきたいと感じました。今、自分が志望している大学に合格できるように、努力を忘れずに頑張っていきます。
籠田先生が、「一度しかない人生なのだからできるだけたくさんのことを知りたくて、もう一度大学に入って勉強したいと思った」と話していいて、”もっと知りたい”と思うことは大切だと思いました。・・・(中略)・・・「今やっている勉強が”絶対に役に立たない”とは言い切る事はできない」と聞き、私も前向きに勉強に取り組んでいきたいと思いました。
「人生は一度しかなく短い。だからこそやれることは少しでも多くやっておいた方がいい。」ということが印象深く残った。・・・(中略)・・・人生は「一生をかけて勉強するもの」です。このことを頭に入れながら、これからの生活をよりよく送れるようにしていきたいと思いました。
息子が大学受験だからといって自分も受験しようと思うことが凄い。普通は思わないと思う。・・・(中略)・・・諦めずに8回もセンター試験を受験し合格できたとは「諦めなければ何事も成し遂げられる」の良い例である。私も諦めずに勉強をしっかり頑張りたい。また、人生、いつ何が起こるかわからないと思った。今後人生の分かれ道で選択しなければならないことがあると思う。その時は、一度その場に立ち止まり、しっかり考えて選択したい。
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7月10日13:00~県立保健医療大学において、SSH事業に係る新科目「SS健康科学」における、大学での体験学習が行われました。SS健康科学では大学と連携した授業形態を実施しながら、本県の現状と課題(少子高齢化、地域が抱える健康・医療に関する課題)を把握した上で、課題解決のための実習を行うなどの発展的な探究活動を行います。
今回は、県立保健医療大学に本校高校1年次生199名が訪問して、講義と体験学習を行いました。この体験学習では、講義として菅原京子看護学科教授、後藤順子看護学科教授、今野浩之看護学科助教の先生方に、地域の保健機関と人々の健康について詳しく講義をしていただきました。また、体験学習では全体を12のグループに分け、鈴木育子看護学科准教授、小川真紀子看護学科助教の先生方を中心にご指導いただきました。生徒たちは、専門的に活躍されている先生方から講義を受け、普段とは異なる環境で学習することで、新たな視点や考え方を学ぶことができ、興味・関心が促され、知的好奇心や探究心を喚起することができたと思われます。県立保健医療大学の皆様には、冷たくて美味しい麦茶なども準備していただき、気温35度を超える猛暑日ではありましたが、集中して学習に向かうことができ大変感謝しております。本当にありがとうございました。
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第3回目を7月7日(金)行いました。
今回は、東京大学大学院総合文化研究科教授 小森陽一先生による「生誕150年に読み直す夏目漱石」がテーマでした。
本校では、生徒50名余りが受講しました。漱石が生きた、戦争と向き合った時代、その歴史的背景と彼の作品との関わりについて深く解説していただきました。
今日は文豪”夏目漱石”の作品をもとに、彼の波乱に満ちた人生について学びました。まず最初に驚いたのは、彼の生きた49年のうちに国内・国外情勢は刻々と変化し、5回もの歴史的戦争が起きていたことです。そのため作品の中には、直接的または間接的に外国に対して、物申している様子が見て取れました。私は今まで単なる物語がほとんどだと思っていたので、このような内容を取り入れていたということが新しい発見でした。・・・(中略)・・・彼の作品を、さらに読んでみたくなりました。
ただの”昔”んも小説だと思っていた夏目漱石の作品が、100年以上たった今、教訓のようなものとして読むことができてとても幸せだと思います。夏目漱石が用いた1つ1つの表現が、犯罪にならないように読者へ伝えたいものだと知り、歴史と照らし合わせながら今後読んでみたいです。
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第2回目を6月16日(金)行いました。
今回は、東京大学教養学部統合自然科学科統合生命科学コース 新井宗仁先生による「タンパク質をデザインして産業や医療に応用する」がテーマでした。
本校では、生徒100名余りが受講し、高校1年生が受講後に新井先生へ質問をしました。
今回のテーマを見て、タンパク質をデザインして応用するのは、これから先の未来の話だと思って最初は聞いていたが、もうすでに産業でも医療でも使われているということに驚きました。タンパク質を設計できるなんて思ってもいなかった。この技術を応用すると、石油代替エネルギーを作れるかもしれないことが印象深かった。
今回の講座はとても有意義な時間でした。私は今まで生物が好きで、今回の講座をとても楽しみにしていました。今まで全く知らない分野についての知識を身につけられて、とてもうれしかったです。しかし今回伺った内容は、今の自分の知識ではほぼ理解できなかったので、自分から探り、先生方に質問し、理解していきたいと思います。
タンパク質は様々なものに使われていて、非常に役に立つものであり、これから更に性能が良くなり発展が期待できる物質なのだと感じました。自分の好きなものを好きでいて、自信を持って、あきらめずに努力していくことが大切なのだと感じました。世の中、あきらめる人はたくさんいる。あきらめずに頑張り続ければ、いつの間にか自分だけが残っている。強気で努力し続けていきたいと感じました。
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