SSH関連カテゴリー: 活動報告

R06 後期第4回 校内東京大学金曜講座開催

10月25日(金),後期第4回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「国難災害って何? 歴史から学ぶ巨大災害」と題し,目黒公郎先生(東京大学 生産技術研究所・教授)がご講演くださいました。中学1年生が6名,2年生が2名,3年生が1名,高校1年次16名が参加し,大講義室で視聴しました。

「人類が発展していく中で”共創”と”交易”が大事だと思いました(高校1年生徒)」や「災害はいつ発生するかわからないから死者をゼロにすることは難しい。でも、わからないならわからないなりの対策をとることで少しでも死者を減らすことにつながると思った(中学1年生徒)」など,日本の歴史上起こった災害と社会の出来事を関連させながら、当時の日本人はどのように行動したのか、昨今日本で頻繁に起きる自然災害にたいして日本はどうしていくべきかについて学びました。また、講座の最後には中高生に向けて「思い立った日が吉日、思ったらすぐ行動せよ」という熱いメッセージをいただきました。

次回は11月8日,浜田華錬先生による「クリスマスはいつ祝う?-コーカサスからみるキリスト教文化の多様性-」を視聴します。奮ってご参加ください。

 

東海大学付属高輪台高等学校SSH成果発表会2024に参加

10月26日(土)、本校2年次生の渋谷水翔さん、中村亘さん、齋藤大寿さんの3名が、東海大学付属高輪台高等学校SSH成果発表会(International SSH Presentation Seminar 2024)に参加し、英語による口頭発表(“Easy Ways to Create a Disinfectant from Spices”)を行ってきました。この発表会には、タイからパヤオ大学附属校、マハーサーラカーム大学附属校の2校が併せて約150名参加している他、国内から新潟県立新発田高等学校と福井県立若狭高等学校からの参加がありました。参加校それぞれによる学校紹介に始まり、午前中は口頭発表、午後からはポスター発表が行われ、その質疑応答も全て英語で行われました。タイの生徒たちの研究のレベルの高さに驚きつつ、自分たちの研究に近い研究を行っている他校生徒との情報交換もでき、充実した研究発表になりました。

酒田東高校課題研究中間発表会に行ってきました

10月16日(水)にSSH校である県立酒田東高校の課題研究中間発表会がありました。本校から発表者7名(ポスター発表2本)の生徒が参加してきました。

酒田東高校では、本校のほかに致道館から2本、酒田南から2本、酒田西から1本の発表があり、また見学者として地元の中学生の参加があるなど、とても活気のある発表会でした。本校生徒にとって外部で発表することは今回が初めてでしたが、大きな声で堂々と発表し、質疑応答にも丁寧に受け答えを行っていました。

本校代表として発表した生徒(全員高校2年次生)

紺野ゼミ「おいしい豆苗をつくる!~光とエチレンが豆苗に与える効果~」吉田舞央さん、高橋みずきさん、伊藤はみ菜さん、鈴木竣大さん

寒河江ゼミ「新庄まつりはなぜ続くのか」芦原章悟さん、鈴木菜々心さん、戸津珀さん

  

R06 後期第3回 校内東京大学金曜講座開催

10月18日(金),後期第3回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「星の死:超新星爆発」と題し,諏訪 雄大先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が3名,3年生が2名,高校1年次68名が参加し,大講義室で視聴しました。

「中性子が電子を持たないからこそ超新星爆発が起こるという論文が,中性子が発見されてから2年後に出されたことや,マルチメッセンジャー天文学,超新星爆発のシミュレーションの進化など,21世紀の天文学の話がとても興味深く,もっと自分でも調べて理解したいと思いました(高校1年生徒)」や「今日の講義を通して,夢を追いかけ続けることの大切さを改めて感じた。私も生きているうちにベテルギウスの超新星爆発によって起きる変化を見てみたいと思う(中学1年生徒)」など,星の一生とその最後に起こる大爆発の謎と21世紀の新しい天文学に刺激され,新しいものの見方や考え方を知ることができたようです。

次回は10月25日,目黒 公郎先生による「国難災害って何? 歴史から学ぶ巨大災害」を視聴します。奮ってご参加ください。

英語科 Sherpa公開授業・研修会の開催について

本校は平成29年度から文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け,国際社会で活躍できる科学技術人材の育成を目指し,様々な取組を展開してまいりました。その中で、国際性を育む教育活動を重点の1つとして位置づけており,令和4年度からは株式会社アルクのSherpa事業(シェルパ:Senior High English Reform Project ALC)により,東京学芸大学名誉教授の金谷憲先生をアドバイザーとして,「ディベートを中心に中高6年間の英語教育を行う東桜学館モデル」の開発を行ってきました。準備期間を含めて東桜学館モデルの一期生がこの春卒業したことを受け,これまでのSherpa研修によって開発してきた東桜学館モデルの現在の様子をご覧いただける機会を設けることに致しました。つきましては,下記の通り公開授業と研修会にご参会頂けますよう,ご案内させて頂きます。

1.日  時:令和6年12月13日(金) 午後12時30分〜午後15時30分
(受付は校内及びzoomとも午後12時10分より開始)
2.会  場:山形県立東桜学館中学校・高等学校 2階多目的室 およびzoom
3.アドバイザー:東京学芸大学名誉教授 金谷 憲 氏
4.研修会内容:
①公開授業(午後12時30分〜13時25分)
高校1年5・6組 習熟度Advanced Course
ENRICH LEARNING English Communication I (東京書籍)を用いた授業
(ディベートに繋がる活動を含む)
授業者:教諭 中村紘二郎
< 休 憩 >
②公開研修会:(午後13時45分〜15時15分)
報告内容:中学校の5 Roundとディベート授業,高校でのディベート指導の成果報告
報告者:教諭 石塚絵里・山口和彦
5. 申し込み:次のGoogle Formから11月21日までにお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1qw0DEQ_lLWQXqipq1Agh-rmUMdAi4qGnUcBolsVUecg/
6.問い合わせ
山形県立東桜学館中学校・高等学校 山口和彦 <syamaguchik?touohgakkan.ed.jp> (?を@に変えて送信ください)

7.要項のダウンロードはこちら

R06 後期第2回 校内東京大学金曜講座開催

10月11日(金),後期第2回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「ゲーム理論がおもしろい」と題し,松井彰彦先生(東京大学 経済学部 経済学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が2名,3年生が3名,高校1年次39名が参加し,大講義室で視聴しました。

「高校までの経済学は, 経済のことを学ぶが, 大学以降の経済では人と人とのつながりを学ぶということが新たにわかり, なるほどと思った(高校1年生徒)」や「ゲーム理論という新しい見方で障害についてとらえることで新しい考え方を多く知ることができた。見方を変えるだけで全く違う考え方があり, 改めて様々なものの見方や学問などは人間の考え方に基づいていることが実感できた(中学3年生徒)」など,ゲーム理論、経済学について新しいものの見方や考え方を知ることができたようです。

次回は10月18日,諏訪 雄大先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)「星の死:超新星爆発」を視聴します。奮ってご参加ください。

令和6年度「未来創造プロジェクト」中間発表会・生徒交流会・教員交流会を実施しました!

10月9日(水)に、本校の高校2年次生が中心となり「未来創造プロジェクト」中間発表会・生徒交流会・教員交流会を実施しました。この会では、中学校3年生と高校1年次生が高校生2年次生の研究発表を見学し、質疑応答を通してお互いに学びを深め合いました。また、研究アドバイザーとして、山形大学理学部栗山恭直教授や山形県立保健医療大学保健医療学部遠藤恵子教授など多くの先生方にご出席いただき、生徒の皆さんが行った全ての研究に様々なアドバイスを頂きました。さらに、この発表会では、県内から山形東高校・寒河江高校・長井高校・致道館高校・酒田東高校・村山産業高校、県外から岩手県立水沢高校・福島県立ふたば未来学園高等学校より総勢57名もの高校生にご参加いただき、より活発な発表会となりました。そして、発表会終了後、本校生徒19名と他校の生徒の皆さんが小グループを作り、生徒交流会も行いました。ここでは普段の探究活動の取り組み状況や悩みなどを自由に話し合い、お互いに情報の共有化を行いました。さらに本年度は、教員同士の交流会も行い、お互いの学校の探究活動指導について和気あいあいと様々な話ができ、大変有意義な時間となりました。生徒の皆さんには、これらの機会を経験し、今後の成果発表会に向けて更なる深化を期待しています。

開会式

ポスター発表の様子(理系)

ポスター発表の様子(文系)

ポスター発表の様子(他校の皆様)

生徒交流会

R06 後期第1回 校内東京大学金曜講座開催

10月4日(金),後期第1回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「生体をモニタリングする装身型生化学ラボシステム」と題し,高井まどか先生(東京大学 工学部 マテリアル工学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が3名,2年生が2名,3年生が1名(体育祭後も残って参加してくれました),高校1年次12名が参加し,大講義室で視聴しました。

「(無痛針など)このような研究は多くの患者さんのためになると思った。グルコースだけではなく,他のバイオマーカーも測れると,多くの情報を見ることができると思った。私は医師になりたいと考えているので,とても興味深く,ためになるおもしろい講演だった(中学1年生徒)」や「高井先生の実験から課題を次々と見つけ出し,様々な対策を考えるところが強く心に残った(高校1年生徒)」など,ウェアラブル・デバイスの開発を通じ,多くのことを学ぶことができたようです。

次回は10月11日,松井 彰彦先生(東京大学 経済学部 経済学科・教授)の「ゲーム理論がおもしろい」を視聴します。奮ってご参加ください。

(初)第48回全国高等学校総合文化祭 自然科学部門に参加してきました!

令和6年8月3日(土)から5日(月)にかけて、岐阜県大垣市の岐阜協立大学にて行われた「清流の国ぎふ総文2024」に探究部員を含む高校3年生3名が本校では初めて参加し、発表しました。

本校からは、『熱電変換素子の展性・延性加工による熱電能への影響』について研究していたチームが参加しました。生徒たちは、SS総合探究Ⅱのゼミ活動や探究部の活動の中で研究を重ね、昨年12月の山形県探究型学習課題研究発表会において県優秀賞を受賞し、その後も東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会や他のSSH校における成果発表会などで経験を積み、その都度助言を頂き自分たちの研究をブラッシュアップしてきました。

初日から2日目午前は研究発表を行い、講師の先生方から講評をいただきました。また、参加生徒は、他校の生徒の発表を拝聴する際も、発表者の説明に聞き入り、積極的に質問をしていました。2日目午後の巡検では「岐阜かがみがはら航空宇宙博物館(通称、空宙博そらはく)」に行きました。こちらは本格的な航空と宇宙の展示を兼ね備えた国内唯一の専門博物館で、実機41機、実物大模型15機の計56機が展示されています。展示ブースでは、地元の高校生による丁寧な説明があり、その後紙飛行機作りのワークショップで楽しみました。最終日は、生徒交流会において、学校オープンの班編成の下で、クイズ大会で盛り上がり、交流を深めました。最後に、岐阜協立大学教授の森誠一氏による「”郷土財”としての生物多様性とその保全」という記念講演で幕を閉じました。来年度は、香川県で全国総文祭が開催されます。本校として、再び参加できるよう、今後も研鑽を積んでいきたいと気持ちを新たにした3日間でした。

 

SSH生徒研究発表会に参加してきました!

令和6年8月7日(水)と8日(木)に、兵庫県神戸市の神戸国際展示場にて行われた「スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」に高校3年生3名が参加し発表しました。今年度は国内231校が参加した盛大な発表会となりました。

本校からは、『大根の皮に含まれるCNFのより簡単な抽出・解繊方法の検討』について研究していたチームが参加しました。生徒たちは、校内での発表のみならず、つくばサイエンスエッジ2024発表会や他県のSSH校における成果発表会などで経験を積み、その都度助言を頂きました。また、本校と連携協定を結んでいる山形大学理学部の栗山恭直教授の協力もいただき、研究を深めてきました。

当日は、多くの参加者の方から様々なアドバイスや講評をいただきました。また、参加生徒は、他校の生徒の発表を拝聴する際も、発表者の説明に聞き入り、積極的に質疑を交わしていました。最後には、質疑で物足りず持論をぶつけて熱く議論する生徒もいました。やはり発表会は、オンラインなどではなく、対面で直接コミュニケーションを図るところに醍醐味があると実感した2日間でした。

参加生徒の感想

まず、研究のレベルの高さを感じた。参加する人たちは全員学校代表というだけあって研究を熱心に取り組んでいる様子がポスターや発表に表れていた。わかりやすく説明するための装置やサンプル、顕微鏡などを持ってきている発表者もいて、発表を見る人にも自分たちの研究に興味を持ってもらおうとする姿勢が感じられ、同世代で真剣に研究と向き合っている人たちがいることをとても嬉しく思い、私も大学で研究する時に頑張ろうと感化された。また、この発表会で1番楽しかった時間は質疑応答の時間である。質問はある程度研究内容を理解した上で生じるものであるため、発表を見る人が私たちの研究の話に耳を傾け理解してくれたことが嬉しかった。そして何より、その対話を通してもう一段階上の研究をともに考えられたのが楽しかった。私の中で研究は区切りがついたと思っていたがまだ余地が残っていたので、もっと時間があればもっと研究したかった。

今回参加したSSH生徒研究発表会は、今まで参加したどの発表会よりも規模が大きくレベルも高いものだった。始まる前は周りの高度な研究や難しい用語に圧倒されてしまったが、予想以上に自分たちのテーマに興味を持ってくださる審査員や他校の方が多く、自信を持って発表することができた。また、自分たちの考察が至らなかった点において、専門としている方や過去に同じような研究をした方と議論することができ、充実した2日間になった。

他校の発表は同い年なのが信じられないくらいレベルが高く、熱意に溢れていて刺激的でした。テーマも多様で身の回りに探究の余地があるものはたくさんあると感じたのと同時に、探究の面白さに気づけました。ポスター発表では意外と多くの方に聞いて頂き、またアドバイスを頂けて嬉しかったです。約一年半一生懸命やってきた成果を出せたと思います。

ポスター発表審査の様子

会場前での記念撮影