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令和4年度体験型実習講座が行われました!

12月5日(月)に高校2年次理系クラスを対象に、山形大学理学部にて2年ぶりとなる体験型実習講座を行いました。これまでのコロナ禍により大学内で活動する機会の多くが失われてきた生徒たちにとって、大学内で活動できる大変貴重な時間となりました。専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただき、普段の授業とは違った環境と内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。

【物理コース】

山形大学理学部 門叶冬樹教授より「放射線に関する実験・実習」を、北浦守教授より「半導体を使った物質科学の講義・実験・実習」を指導していただきました。放射線の実習では、講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、線源からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験を行いました。半導体の実習では、講義の合間に、抵抗率の測定やn型半導体とp型半導体の見分け、LEDのpn接合、正弦波の観察、LEDの半波整流、LEDの光起電力効果といった多くの実験を行いました。いずれの内容も高校の授業ではまだ学習していない内容でしたが、丁寧に興味深く指導していただきました。

 

【化学コース】

山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。午前はアニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成し、精製する過程を行いました。収量の計算、反応・精製の過程は現在学習中の授業にも関連した内容で興味深く、またアセトアニリドの再結晶の様子は大変美しく生徒たちは見惚れていました。午後は、各班で合成した生成物を用いて融点測定を行って純度を検討しました。そしてTAの方の指導を仰ぎながら、高校の施設にはないNMR(核磁気共鳴装置)を用いた測定も行い、化学シフトを読み取り生成物の同定まで行いました。

     

【生物コース】

山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCRによって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。

     

第2回体験型実習講座が行われました。

9月3日。今年度第2回の体験型実習講座が本校物理地学実験室にて開催されました。今回の講座では、山形大学理学部教授の門叶冬樹先生にお越しいただき、「放射線について」というテーマで実施していただきました。対象生徒は2年次理系生徒約30名です。

以下に、参加した生徒の感想を掲載します。

 

放射線を簡単な装置で見れると思わなかったので、驚きました。瞬間的にまっすぐに伸びて、ふわふわ消えていく様子はとても興味深かったです。放射線についての説明もとてもわかりやすくて理解が深まりました。原発事故の影響で、山形大学では放射線量が多いところがあると知り、こんなに遠くまで影響があることに驚き、もっと知りたいと思いました。また、ニホニウムの発見に山形大学も携わったと聞き、自分も大学で、世界に名を挙げられるようなことをしたいと思いました。放射線を身近に、興味深く感じました。

今回の講座では、放射線について学ぶことができました。放射線といえば悪いイメージしかなかったが、レントゲンやジャガイモの芽の処理など、たくさんの技術に使われていて、私達の役に立っていることがわかりました。実験では、いつもは目に見えないはずの放射線を自分の目で見ることができて、とてもいい経験になりました。今回のように自分が悪いものだと勝手にイメージしていただけで、世の中の役に立っているものはあるかもしれないので、知ってみたいと思いました。

 

門叶先生、アシスタントの方、本日はありがとうございました。

初めに簡単に講座を受け、桐箱を作成する実験をしてくだいました。

 

 

 

 

 

 

 

校内さまざまな場所で放射線量を測定

 

第1回体験型実習講座が行われました。

6月15日、今年度第1回目の体験型実習講座が、本校化学実験室にて行われました。今回の講座は山形大学工学部機械システム工学科教授の古川英光先生にお越しいただき、「3Dプリンターが切り拓く未来」というテーマで実施していただきました。対象生徒は2年次理系生徒30名です。

以下に、参加した生徒の感想を掲載します。

今日の講座では、山形県が最先端の道をいっていることに驚いた。3Dプリンターは食品や臓器など使用用途が様々あって、将来、有効に使えば役に立つものなのだと実感できた。実際に見て体験できて、身近に体験できたら楽しいだろうなと思った。作ったクッキーも機械で作ったとは思えない出来栄えですごかった。自分が描いたものが作れるのは楽しいと思った。自分が住んでいる山形県でも、最先端のことを調べ、研究していて、もっと3Dプリンターを知ってみたいと思った。私も少し視点を変えたところから実験をなどをしていきたいと思った。とても面白い講座でした。

今回の講座で初めて3Dプリンターについて詳しく聞くことができました。3Dプリンターではプラスチックのものしか作れないと思っていましたが、食品を扱うプリンターもあると知って驚きました。また、3Dプリンターの研究が山形県が世界最先端なのにも驚きました。実際にロボットを操作してみて、細かい操作もできて、クレーンゲームなどで体験することができてよかったです。その場で描いた絵をプリンターが再現しているのを見て、オーダーメイドにも対応しているを感じて、医療などにも活用されていくとすごいと思いました。今回の講座で3Dプリンターに興味を持つことができてよかったです。

古川先生、アシスタントのみなさん、本日はありがとうございました。

3Dプリンターとロボットアームの体験       3Dプリンターなどの紹介