4月14日(金)に東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の前期第1回校内視聴を実施しました。今回は「敵か味方か? 植物の病原菌にも共生菌にもなる微生物」と題し、晝間敬先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・准教授)がご講演くださいました。新学期が始まって間もないにも関わらず、高校1年次25名と高校2年次1名が会議室で視聴しました(中学生は次回以降参加可能になります)。「病原菌が善にも悪にも場合によって変わるという話を聞いて、その病原菌を見つけるにも凄まじい努力を重ねて見つけたものであり、さらにそこからが研究の本番、ということがすごく印象的だった。(高校1年D.Y.さん)」のように、研究の奥深さ、面白さが伝わる講演でした。次回の本校での視聴は4月28日の「生命を支える手術ロボットシステム」となります。
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8月3日(月)~5日(水)の3日間、探究活動の一環で、地域フィールドワークを行いました。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、2年次のみならず全ての年次において、未来創造プロジェクトの大幅な計画変更を余儀なくされました。そのような中でも、2年次生にとって、グループ毎の探究活動を集中して実施できる期間として、地域フィールドワークを設けました。
まずはゼミ毎の研究計画書発表会を行いました。グループ毎に設定したリサーチクエスチョンに対する仮説や実験・調査方法をプレゼンし、質疑応答を通して、課題の再発見をしました。もう一度、実験・調査方法を再検証し、いよいよ本格的に探究活動を開始しました。今年度は、新型コロナウイルスの影響により、直接のインタビューや施設訪問を実施することが困難な状況ですが、研究グループによっては、メールによるインタビューなどを計画するなど可能な方法を探究し、実践に繋げているようです。
また、山形大学「ヤマガタ 夢☆未来Girlsプロジェクト」のご協力を得て、今年度は大学院生4名の方がティーチングアシスタント(TA)として本校2年次生の7つのリサーチクエスチョンを支援していただくことになりました。8月3日に来校していただき、顔合わせを行い、リサーチクエスチョンと当面の方向性について助言を頂きました。そして、TAと研究グループを繋ぐSNSの登録を済ませると、対象の2年次生たちは、これから始まる日常的な探究活動に益々意欲を燃やしている様子でした。
当面は、10月14日(水)に予定している未来創造プロジェクト中間発表会(今年度の一般公開はなし)に向けて、調査・研究を行っていきます。
令和2年1月24日(金)~25日(土)に、東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会を本校北アリーナを会場に開催しました。東北地区より19校250名ほどの高校生、11名の指導助言者および東北地区各県教育委員会の皆さま、そして多数の一般の方々に参加していただき、盛大な発表会になりました。また本校開催ということで、本校生徒の飛び入り参加もいて、自分たちの探究活動に参考にしようと熱心に参加していました。
1日目は、各校代表による口頭発表、翌日のポスター発表のアピールタイムを行いました。
2日目は、参加者全員によるポスター発表を行いました。発表者は、実物を展示したり、模型を持参したりするなど、工夫を凝らして、自分たちの研究内容を広く伝えていました。
指導助言を頂いた先生方、2日間、本当にありがとうございました。また参加校の皆さん、遠路遥々この東根の地までお越しいただき、ありがとうございました。この発表会は、来年度は岩手県で開催される予定です。今後は、お互いに益々研究を深化させ、次は全国の舞台で再会しましょう。
12月21日(土)、山形国際交流プラザ山形ビッグウイングにて、令和元年度山形県探究型学習課題研究発表会が山形県教育委員会および県高等学校文化連盟科学専門部の主催で盛大に行われました。本校からは、自然科学部2テーマと、2年次のSS総合探究Ⅱの5テーマが参加し、発表しました。高校生は勿論、各学校からの応援の先生方、一般の方などを含めると準備した事前申し込みのために準備した400席では到底収まり切れない参加者数でした。特に、理数科や探究科・探究コースの高校1年生の参加も目立ち、次の探究の主役になるべく、熱心に質疑や交流をしていました。
さて、そのような中で行われた発表会ですが、審査結果は以下の通りとなりました。
◎山形大学小白川キャンパス長賞 理系「Ricetic(ライスチック)を作ろう!」文系「クラスの成績がアップする学習方略を見つけよう!」本校によるW受賞となりました。
〇優良賞 一般数学総合分野「ペットボトルの温度を低く保つことができる物の組み合わせは?」自然科学専門部物理分野「日焼け止めクリームを使った紫外線の研究」
令和2年2月8日(土)にSSH課題研究「未来創造プロジェクト」成果発表会を開催いたします。午前の部は、口頭発表で、西表フィールドワーク参加者、課題研究代表者(中学3年2グループ、高校2年6グループ)がプロジェクターを使いながら活動成果を発表します。午後は高校2年次生徒全員によるポスター発表を行います。同時に中学1~3年生も各教室で発表会を開催しておりますので、御自由にご覧いただけます。どうぞ本校にお越しいただき、御参観いただければ幸いです。
詳しくは以下の添付資料をご覧下さい。御参観の場合はメールまたはFAXでお申込み願います。
12月6日(金)の17時半より、本校では今年度最後となる東大教養学部「高校生と大学生のための金曜特別講座」を高校1年次生49名が受講しました。今回は「合同数について」と題し、三枝 洋一先生(東京大学 理学部 数学科・准教授)が講演され、「三辺の長さが有理数であるような直角三角形の面積として表される整数」である合同数を判定する方法や、ある合同数に対応する直角三角形はどのくらいあるのかについて学びました。
【生徒の感想(敬称は男女とも「さん」)】
世界は広いと思った。数学の中の「整数論」だけでも素朴な未解決問題がたくさんある。そう考えると、私たちが知っているのはほんの少しのことで、まだ視野にする入れられていない部分がたくさんあると思う。私は数学の楽しさは”必ず解があること”だと考えていたため、”問題を解く楽しさ”も存在すると感じた。現代数学を発展させていくことは、直接私たちには関係しないかもしれない。しかし、数学者が「わからない」を解決するだけで、現代の私たちに影響するようなものを作ることができた時、数学は今よりもっと価値の高いものになっていくと思った。(T. Y.さん)
「合同数」や「楕円曲線」「タンネルの判定法」などと聞くと、難しそうに感じたが、1つ1つのことは今数学で学習している内容が主となっていて、理解できたものもあったので、今の数学で学習していることをきちんと身につけていれば、大学に入ってからより深く学ぶことができると感じた。普段だったら自分からは知ろうとしない分野なので、こういった機会に新しい世界に触れることができてよかった。(K.A.さん)
11月26日の高校1年次総合で、第2回の国際理解講演会を行いました。今回は、東北地方ESD支援センターから井上郡康さん、鈴木美紀子さんにお越しいただき、「SDGsとは? 世界の課題を自分事に考える」と題して、SDGsとキリバスの現状についてご講演いただきました。熱心に講演を聴き、質問内容もよく、感想も素晴らしいと講師の先生方からお褒めの言葉を頂戴しましたが、往復7日かかるキリバスの現状に想いを馳せながら、真剣に世界について考える時間となりました。
【生徒の感想】
私たちの多くは、今の自分に精一杯で、世界を見られていない人が多いと思う。見ることができない人は、気づいていないだけで、何かきっかけが必要になる。今回私はこのご講演で視野を広く持つ、世界には今起きている現象により困っている人がいるということを学ばせていただいたので、これを誰かに伝えていく義務があるのではないかと思った。地球規模で視野を広げることは、いきなりは難しいかもしれないが、身近な問題に対してさらに視野を広げ、解決に向けたことを主体的に行ったりする意識を持っていきたいと思った。自分の行動が誰かに影響を与えるという責任感を持って行動していきたい。(A.M.さん)
(画像はS.T.さんの感想)
11月5日に開催された第1回ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に本校の中学3年生と高校2年生が参加してきました。一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の講演と実践大賞候補校の発表の後、ポスター発表で高校2年次の加賀咲莉杏さん、児玉 若奈さん、太田 夕暉さん、本間 大翔さん、三浦 晟さん、太田 陸都さんが、中学3年生の怡田 輝さん、尾崎楓華さん、深瀬南奈さん、奥山知佳子さん、菅野佑羽さん、植松千陽さん、冨岡桃佳さん、松浦侑花さんが発表を行いました。それぞれに聴衆の反応も良く、良い発表で、発表後のワークショップでは参加した先生方からたくさんのお褒めの言葉を頂きました。
11月1日金曜日の17時半より、中学3年生と高校1、2年次生の30名が参加して東大金曜講座を視聴しました。今回は東京大学教養学部 教養学科・准教授の鶴見太郎先生が「なぜ『ユダヤ人は金持ちだ』と言われるのか」と題して講義をしてくださいました。ユダヤ人がお金持ちというイメージには誇張があるそうで、そのように誇張されるようになった歴史を振り返る、良い学びの機会を頂きました。
【生徒の感想からの抜粋(敬称は男女ともにさん)】
古代ローマ時代、宗教上の理由で利子を取ることに抵抗があるキリスト教徒の代わりに、利子に抵抗のないユダヤ教徒の一部が金融業についてだけなのに、「金に汚い」「道徳より利益を優先する」などと言われるのはひどいと思う。よく宗教の違いで戦争が起こったりするのも、そういう考え方の違いからなのだなと改めて感じた。(高校1年次R. O.さん)
ステレオタイプや偏見というものは、日常生活でも多くあると思った。ラベリング理論のように悪循環が続いてしまうので、自分で確かめて、何を信じるか選択する必要がある。「ユダヤ人は金持ちだ」という考えには、宗教的な背景があることを知り、噂を発する側の意図を意図を考えるのも面白いと思いました。(中学3年 W.T.さん)
10月16日(水)本校北アリーナにて、令和元年度「未来創造プロジェクト」中間発表会を行いました。
この中間発表会を、2月の最終成果発表会に向けて、研究の改善をはかる場と位置づけ、今回は山形大学や県立保健医療大学等の先生方12名を「研究アドバイザー」として委嘱し、研究に対してアドバイスをいただきました。また、他校にも参加を呼びかけ、合同でポスター発表を行う形態をとりました。発表者は2グループに分かれて、各グループごと、1回の持ち時間は9分間(発表4分、質疑応答4分、評価1分)として4回の発表を行いました。
生徒たちは班員で協働しながら分かりやすく伝えようと工夫を行いながら発表をしていました。最初は小さな声だった生徒も、だんだんと慣れてきて、大きな声になっていました。また、質疑応答を体験することで、どのように答えたら分かりやすいのか考え、自分の言葉で答えられるようになった生徒も多くいました。他校生徒の発表を聞き、生徒たちは刺激を受けながら、互いに質疑応答を行っていました。
この発表会では、本校の2年次生全員が68グループと、探究発展コースとして継続して研究を続けてきた高校3年次生5グループ分が発表したほか、他校からも3校7グループ(19名)に参加していただきました。また、本校の1年次生全員と中学3年生と中学2年生が参観しました。1年次生は、これから始まる課題研究の指針として真剣に観ていました。また中学生は、先輩方の熱意を目の当たりにし、積極的に質問していました。
発表参加校:山形県立鶴岡南高等学校、岩手県立水沢高等学校、東海大学付属高輪台高等学校(東京都)
研究アドバイザー:山形大学理学部教授 栗山恭直先生、山形大学地域教育文化学部教授 津留俊英先生、山形大学地域教育文化学部教授 大友幸子先生、山形大学人文学部准教授 小林正法先生、山形大学学士課程基盤教育機構准教授 飯島隆広先生、山形県立保健医療大学看護学科教授 後藤順子先生、宮城教育大学国際理解教育研究センター教授 市瀬智紀先生、東根市役所総務部・総合政策課課長 石垣有一先生、東根市役所 経済部・ブランド戦略推進課課長 青柳昇先生、山形県立博物館学芸員 須田真由美先生、山形県立博物館研究員 小林透先生、山形県青年の家研修課課長 菅原吉利先生
また、発表会終了後は、今年度初の試みとして、他校参加生徒との生徒交流会を行いました。急遽、見学参加であった新庄東高校の2名も参加してくださいました。自分が手掛けている研究テーマや、普段どんな風に課題研究に取り組んでいるのかなど、限られた時間ではありましたが、参加生徒たちは意欲的に交流を行いました。次は外部での発表会での再会を祈念し、今後の課題研究への意欲を再燃させ、交流会は終了となりました。
一緒に発表していただいた参加校の皆さん、研究に助言を寄せていただきました研究アドバイザーの先生方、そして来校された皆様、本当にありがとうございました。