1月27日(金)に後期8回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「『生きている状態』をどのように理解するか? ~理論と実験からのアプローチ~」と題し、古澤 力先生(東京大学 理学部 物理学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、中学2年生2名、中学3年生1名、高校1年次41名が大講義室で視聴しました。「生きている状態をどのように理解するのか、コメントスクリーンでの他の受講生の意見や、それに対する先生の考えを聞いて、考えを深めることができた。(高校1年Sさん)」、「私は生命とは自己増殖できるもの、自然にできあがったもの、などと考えていただ、それが単純すぐる考えだとういうことがわかった。(中略) 生きているということは『安定に変化する』という性質を持っているという定義を聞いたが、だからと言って進化するものは生物かと言われると、謎が深まった。揺らぎの性質が明らかになるのが楽しみだ(高校1年Hさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。今年度の校内受講はこれが最後でしたが、また来年度多くの生徒が参加することを期待しています。
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
令和5年1月20日、21日、福島県郡山市郡山公会堂と福島県立安積高等学校を会場にして令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会が開催されました。本校から高校2年の7人が参加し、探究活動の成果を発表してきました。
1日目は郡山公会堂で講演会と参加各校のアピールがありました。開会行事の後、探検家・医師・武蔵野美術大学名誉教授 関野吉晴氏から演題「これからを生きる君たちへ~半世紀にわたる探検活動を振り返り、今何を伝えたいのか~」の演題で講演がありました。大学時代から続けている探検活動の様々なエピソードと人類の行うべきことなどを力強く語っていただきました。現在も医師としての活動のほか、全てを一から作る「原始生活」を実践している事に驚きとパワーを感じました。その後各校からのアピールタイムがあり本校の2名が東根市と学校紹介と発表についてアピールしました。
2日目は福島県立安積高等学校で3つの分科会に分かれて研究の成果を発表しました。本校生は「伸縮する折り紙構造に関する研究」の題で紙ばねに関する研究を発表しました。続けて「Pythonを用いた家庭での除雪経路の最適化」の題で除雪にかかる時間の短縮についての数理モデルを発表しました。2組共に堂々とした発表でした。全部の学校の発表が終了したのちに、安積高等学校の生徒の主導で交流会があり歴史ある安積高等学校の内部と、隣接する「安積歴史博物館(旧安積高等学校校舎)」を見学しました。最後に「安積歴史博物館」の2階講堂で閉会式がありました。
対面のみの発表会の開催は3年ぶりでしたが、感染症対策を行いながら滞りなく進みました。
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1月20日(金)に後期7回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「人間と人工知能の協働」と題し、馬場雪乃先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、中学2年生2名、高校1年次18名が大講義室で視聴しました。「すさまじい深化をしている人工知能でも人間がしないような間違いをしたり、複雑な文章を理解できないなどいくつか問題があり、すべてを人工知能に頼ることは難しいと思いました。しかし、ヒューマンコンピテーションという計算資源の中に人間を利用するシステムが存在すると知り、人間と人工知能が協働すれば問題を解決できると知りました。まだ動機付けや品質保証などに課題があるようですが、解決策としてさまざまな手段をお聞きし驚きました。(高校1年Eさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。次回の開催は今年度本校での最終回 1月27日の「『生きている状態』をどのように理解するか?~理論と実験からのアプローチ~」となります。
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12月17日(土)山形国際交流プラザ山形ビッグウイングで、令和4年度山形県探究型学習課題研究発表会が山形県教育委員会と山形県高等学校文化連盟科学専門部の主催で行われました。
科学専門部の部に2テーマと、2年次のSS総合探究Ⅱから一般の部に6テーマが参加し、ポスター発表を行いました。校内での中間発表会を経て、さらに探究を深めた内容を堂々と発表する姿が印象的でした。また、他校生からの質問や、審査員の先生方からの助言をうけて、最終発表会に向けて大きな刺激を受けることができたようです。
〇優良賞 科学専門部の部 物理分野「目から感情を読み取るAIの実用化」
〇優良賞 一般の部 物理化学分野「紙バネの硬さに法則はあるのか?」
一般の部 物理化学分野 「紙バネの硬さに法則はあるのか?」
一般の部 生物地学分野 「土壌改良における廃チョークの有用性」
一般の部 数学総合科学分野 「Pythonを用いた家庭での除雪経路の最適化」
一般の部 社会人文分野 「人の色の識別の違いについて」
一般の部 社会人文分野 「昆虫食の有用性は何か」
一般の部 地域課題分野 「次につなげる街のたたみ方」
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12月18日(日)米沢興譲館高校にて、サイエンスキャッスル東北大会が株式会社リバネスの主催で行われました。
この発表会は、中高生のための「研究者の登竜門」がコンセプトで、学会のように基調講演、口頭発表、ポスター発表、イベント企画などが行われます。本校からはポスター発表部門に、以下の2テーマで高校2年次生3名が参加しました。
「目から感情を読み取るAIの実用化」
「生分解性プラスチックの分解速度と土壌pHの関係性」
各発表とも審査員や他校生からの質問にも熱心に答えていました。
質疑応答を通して、今後の探究活動を進めていくための助言をたくさんいただくことができ、よい機会となったようです。
審査の結果、 ポスター審査対象演題51テーマ中 第1位となる
最優秀ポスター賞「目から感情を読み取るAIの実用化」
高校2年 大井 真 君が受賞しました!
受賞式
発表会の様子
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12月2日(金)に,後期6回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「経済学の功罪」と題し、高見典和先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、2年生2名、高校1年次38名が会議室で視聴しました。「今の私にとって経済学はただの社会の流れに過ぎない存在だと思っていたが、実際にはその中にメリット、デメリットが存在し、決して一つの大きなものとして捉えられないということを学んだ(高校1年Sさん)」、「経済学が、人間を富を獲得し、消費し、自分の経済的利害しか考えていない存在として捉え、その領域において一般的傾向を論じていたことを知り、興味深いと思った。単純化することで、完全には正しくなくとも、一定の判断をすることで世の中に役立てられているということがわかった(高校1年Kさん)」のように、新しい学びのある講座だったようです。次回の開催は1月20日の「人間と人工知能の協働」です。
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11月11日(金)に,後期5回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「物語の<裏>を読む―「山月記」「舞姫」ってほんとは全然違う話かも?-」と題し、出口智之先生(東京大学 教養学部 準教授)がご講演くださいました。中学1年生4名、2年生2名、高校1年次37名が大講義室で視聴しました。国語の教科書でよく取り扱われている「山月記」と「舞姫」について、授業で学習する「一般的な読み方」とは少し角度を変えた読み方を教えていただき、文学の新たな楽しみ方を知ることができました。講座の終わりには、「出口先生の本買って読んでみます!」と言ってくれた中学生もいて、この講座が新たな学びの第一歩になったようです。
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11月4日(金)に,後期4回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「量子の世界のフレミングの法則:ホール効果の物理」と題し、塩見雄毅先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生5名、2年生1名、高校1年次6名が会議室で視聴しました。「普段何気無く見ている磁石には、ホール効果、ローレンツ力など、様々な物理的現象が生じており、磁石という物質の状態を保つことだけでも、電子やスピン流が流れ続けているということが興味深かった。(高校1年Aさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。次回の開催は11月11日の「物語の〈裏〉を読む― 「山月記」「舞姫」って、ほんとは全然違う話かも?」です。
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10月21日(金)に,後期3回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「人口問題の数学」と題し、稲葉寿先生(東京大学 理学部 数学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生5名、高校1年次8名、2年次1名が大講義室で視聴しました。「人口の増減を数理モデル化することで、今後の人口変化をより簡単に推定できるようななることがわかった。世の中に存在する事象を数字化することはまだイメージしづらいものの、自然に起こることを数式化するところに面白さを感じた。また、自分の考慮したいものを数式の要素に加えることで、それについて式を作ることができるところに、柔軟性を感じた(高校1年Aさん)」のように、数学の新しい一面を知る貴重な講座だったようです。次回の開催は11月4日の「量子の世界のフレミングの法則:ホール効果の物理」です。
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