3月28日(木)・29(金)につくば国際会議場にて、「つくばScence Edge2024」が行われました。この発表会は課題研究やクラブ活動で取り組んだ研究をもとに、科学に関する「アイデア」を、全国から集まった多くの高校生が発表する会となっています。本校からは2年次8名が以下の3つのテーマで発表し、国内外の高校生と交流を行いました。
・日本語ポスタープレゼンテーション
「セイタカアワダチソウの持つ毒性について」
「そのハンカチ、本当にきれいなの?」
「ダイコンの皮のCNFを用いたポリ袋の代替品の作成」
生徒の皆さんは、この発表会において、研究内容のレベルの高さや他校生徒の積極性、さらに質問力の高さに感心していました。本校の各発表では、物おじせずに発表を行い、堂々と質問に答えていました。海外から参加した高校生も多く、英語での発表の重要性を認識していた様子でした。
【生徒の感想】
・今回、つくばscience edgeに参加したことで、多くの刺激を貰うことができた。発表は今までやってきたように時間で区切られているわけではなかったので、本当に私たちの研究を聞きたいと思って興味を示してくださる人たちに向けての発表となった。先生方や生徒の方からの質問も質の高いものが多く、私たちが1年間研究してきても考えたことがなかったようなことをアドバイスして頂き、これからの研究に活かせそうなものが多くあった。他の学校の発表も、中学生や高校生とは思えないハイレベルなものばかりで、そういう場で理解してディスカッション出来るようになりたいと思った。
・ポスター発表の時間には予想よりもたくさんの人が見にきてくれた。質疑応答を通してCNFを再利用することはできるのか、と聞かれその時はそんなことを調べたことも考えたこともなかったので答えることができなかったが、興味が湧いたので調べてみたら実際にCNFを再利用することもでき、そのような技術の開発も進んでいると知ることができた。資源を余すことなく使う、という視点が最近注目されているが、そのようなことがCNFにおいても考えられていると知り、CNFの可能性の広さに驚いた。
・サイエンスエッジに参加することで、より多くの意見をもらうことができた。実験を進める過程の正確性や結果の実現性など、多種多様な新たな視点を取り入れることができて、とても新鮮な経験になった。特に今回2日間で印象深かったのは、着眼点がユニークな研究が多かったことだ。地元の課題を解決する、としても例えば沖縄県では離岸流について、また宮城県の海に近いところでは津波についてなど、地域性を感じることができとても興味深かった。また、同じ対象でも異なった視点からのアプローチの研究も複数あり、多くの刺激を受けることのできる2日間となった。
2024-04-02T15:49:48+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
3月26日(火)に東京農業大学世田谷キャンパスで、「ジュニア農芸化学会2024」という研究発表会において「セイタカアワダチソウの持つ毒性について」というテーマで、高校2年次生2名がポスター発表を行ってきました。この発表会は日本農芸化学会100周年記念事業の一環で実施され、全国の高校生が動植物や細菌類など生物にかかわるテーマでの発表を行う本格的な研究発表会となっています。動植物・細菌類・食品分野等の農芸化学分野を専門とする大学教授や大学院生から、今までとは違った視点でのアドバイスや大きな刺激をたくさんいただきました。今後に繋がる貴重な経験となりました。
【生徒の感想】
・外に発表をしに行くのは4回目のため、あまり緊張せずに発表することができた。今回の発表もたくさんの人からの助言や指摘をもらい新たに気づいたことや勉強になったことがたくさんあり、とても面白かった。また、全国の学校から集まった生徒の発表を聞いてみると、とてもレベルが高く、聞いていて感心する発表ばかりだった。このような発表会は幅広いジャンルの発表を聞いて興味を湧かせ、これからの日本の発展にも重要なものだと考えることができた。
・私はこれまで様々なところで研究発表の機会を得てきたが、今回のジュニア農芸化学会では全く触れられてこなかった点を数多く指摘され、ある程度厳しい意見をいただくことになるだろうとは思っていたが大変驚いた。その場ではどうにか対応できたものの、聞き慣れない用語が話に出たり考察の仕方を変えるべきだという助言をいただいたりと、農芸化学分野のスペシャリストだからこそできる視点だと感動した。いただいた意見や指摘はどれも欠陥を的確に突いたものであり納得できる一方で、今回で分かった課題を全て解決するのは非常に困難だと感じ、研究を仕事とする方々への尊敬がより深くなった。また、着眼点が面白いと評価してくださる方も多く、その点については自信になった。今回の経験は、正確な実験や検証をして可能性を多角的に考えた考察ができる力を身につけるための重要な糧になった。
2024-04-02T15:48:52+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
3月4日に昆虫サイボーグの研究で知られるシンガポールの南洋理工大学(NTU)の佐藤 裕崇 教授(山形県出身)をお招きして,本校1年次を対象に国際理解講演会を実施しました。
佐藤 裕崇 教授は,世界で初めて昆虫とコンピュータを融合した「サイボーグ昆虫」を開発されました。サイボーグ昆虫は今後,災害現場での人命救助への活用が期待されています。今回の講演では「海外で勉強・研究・仕事をすること」をテーマに,サイボーグ昆虫をはじめ,海外での研究,仕事の取組みや,英語を学ぶことの大切さについてお話をいただきました。質疑応答の時間は次々と質問が飛び出し,たいへん有意義なやり取りがなされました。講演後も佐藤先生に質問する姿が見られ,生徒たちが大いに刺激を受けたことがわかりました。
講演を聞いた生徒からは,以下のような感想が寄せられました。
「研究の内容だけではなく,リアルな外国での学びについても教わることができ,新しい視点から進路を考える貴重な機会になりました。」
「佐藤先生がおっしゃっていた,新しいことに挑戦すれば批判がついてくるのは当然だという言葉が心にしみました。私も人に合わせて自分のしたいことを見失わないように,しっかりと自分を持って,やりたいことにどんどん挑戦していきたいと思いました。」
「『Superstar or Niche』というフレーズが心に残りました。どうしても,すごいことをしようとかスターになろうという気持ちを持ってしまいがちですが,今自分は何を持っているのか,一度自分の強み,持ち物を再確認してみることが大切だなと思いました。」
「勉強をすることにおいて,一番大切なことは「楽しく」学ぶことだとわかった。英語を学ぶことは大学入試のためなど将来の保証のためではなく,自分自身の可能性を広げるためのものであると再認識できた。」
佐藤 裕崇 先生,貴重な講演を本当にありがとうございました。
佐藤教授のHP(Hirotaka Sato Group) https://hirosatontu.wordpress.com/
講演会の様子 南洋理工大学(NTU)写真 Wikipediaより
2024-03-17T15:39:48+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
2024-03-13T13:48:47+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
2月9日(金)に東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の後期第7回校内視聴を実施しました。今回は「トップアスリートの食事の秘密」と題し,寺田 新 先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が2名,2年生が1名,3年生が2名,高校1年次44名が大講義室で視聴しました。「運動・トレーニングだけでなく,食事・栄養も同じくらい大切なんだなと思った。この時期の私たちは体重などを気にしてしまい,トレーニング量を増やして食事をおろそかにしてしまいがちだけど,疎かにしてしまうと,トレーニング効果を最大限に高められないということもわかった。また、サプリメントやプロテインに頼ってタンパク質を摂取しがちだけど,食品から摂取した方がタンパク質以外の栄養素まで摂取することができるから効率がいいのだな,と感じた。」(中学3年Iさん)」や「糖質や脂質はどこで貯蔵しているのか,どのような運動時に使われるのかを知ることができて良かったです。普段から糖質をしっかり摂取することを家族に教えたいです」(高校1年Kさん)といった感想のように,トップアスリートが実践している食事法の秘密・効果を解明する研究から多くのことを学ぶことができた講座でした。
今回の講座で今年度の「高校生と大学生のための金曜特別講座」は終了になります。来年度も開講を予定していますので,興味のある研究分野の際にはぜひ参加しましょう。
2024-02-13T08:32:31+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
2月2日(金)に東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の後期第6回校内視聴を実施しました。今回は「光と電子の顕微鏡:速くて小さいモノをどうやってみるか?」と題し,石坂 香子先生(東京大学 工学部 物理工学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が1名,高校1年次23名が大講義室で視聴しました。「解析限界という言葉を初めて聞いて,今物理の授業で習っている波との関連性も考えながら話を聞けた。電子は一粒で波であり,粒であるという言葉が印象深い」(高校1年Aさん)」といった感想のように,物質科学の最前線にも触れる貴重な機会となりました。次回は2月9日の「トップアスリートの食事の秘密」となります。
2024-02-05T13:33:54+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
令和6年1月26日㈮、27日㈯、秋田県秋田市にぎわい交流館AUを会場にして令和5年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会が開催されました。本校から高校2年次の4人が参加し、探究活動の成果を発表してきました。
1日目は3階の多目的ホールで口頭発表をおこないました。参加16校から発表がありました。本校生は10番目に「セイタカアワダチソウの持つ毒性に ついて」の題で植物が出す毒素についての研究結果を発表しました。大きな会場での発表でしたが、堂々と発表する事ができました。
2日目は2階展示ホールでポスターセッションを行いました。参加16校から28のポスターセッションがありました。本校生は「身近な熱を直接電気に。~夢の発電の実現を目指して~」という題で作成したポスターの前で研究内容を説明しました。大勢の人が訪れる中、上手に説明していました。
今年度は口頭発表とポスターセッションの2分野で発表がおこなわれました。参加した4名は充実した発表をおこなう事ができました。
【生徒の感想】
東北のSSH校が集まっているだけあって、発表を一度聞いただけではなかなか理解できないような専門性の高いことを探究している所が多かった。7分という制限時間に入り切らないほど濃い内容の研究ばかりで、それでも質疑応答でうまく返しきれないことがあるなど、実験の試行回数や多角的な視点の重要性も再認識させられた。また、同じような内容の研究をしている班と知り合い、情報を交換できたことも良い経験になった。
東北サイエンスコミュニティを通して、たくさんの科学好きや研究活動に熱心な人と交流し合うことができた。他校の研究はテーマがとても興味深いだけでなく、研究方法や考察の仕方などがユニークなものが多くて、大きな衝撃を受けた。また、自分たちのポスター発表においては、他校の生徒の皆さんからの質問や大学から来てくださった先生方からのアドバイスなどをたくさんいただき、自分たちの研究への理解が更に深まった。新たな課題が見えてきて、今後の具体的な研究方針を定めることに繋がったと思う。今回のこの貴重な機会で新たに知ったことや研究について学んだことを、今後の自分たちの探究活動に活かしていきたい。
2024-02-01T09:51:51+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
1月27日(土)に兵庫県立豊岡高等学校主催の「豊高アカデミア~探究・課題研究発表会~」へオンラインにて参加しました。本校からは2名の生徒が”Junior High SchoolEthics Classes Using Context Shiting – An approach to Enhance Intercultural Understanding -“ (コンテクスト・シフティングを用いた中学道徳の授業~異文化理解を進めるために~)というテーマで、全て英語による発表・質疑応答を行いました。海外からもタイとアメリカからの参加チームもあり大変有意義な発表会となりました。本校の生徒たちも質問などに積極的に対応しており、今後の研究に弾みがついた発表会となりました。
2024-01-30T08:51:56+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
2023年12月23日(土)、宮城教育大学において開催された2023年度ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に発表者として本校高校2年次生3名と、見学者として高校1年次生3名と中学3年生1名の計7名が参加しました。ユネスコスクールに加盟する北は北海道から南は福島までの小学校、中学校、高校の各校代表生徒が集い、日頃の探究型学習・課題研究の成果発表をプレゼンテーション形式で行いました。本校からは「旅行者にも働く人にも愛される観光地を目指して~COMTOLプロジェクトin蔵王~」というタイトルで高校2年次3名の生徒が、観光を核とした街づくりをテーマに研究発表をしました。3人の発表の中では前のグループの発表を聞いて話が繋がるように直前に原稿を少しアレンジしたり、参加者に質問をして注意を引き付けたりして、工夫されたプレゼンテーションで会場を盛り上げました。普段あまり聞く機会のない小学生や中学生によるレベルの高い研究発表にも触れ、研究の新しい視点も得たようです。また、見学にきた高校1年次生や中学3年生にとっては、今後の探究活動や生徒会活動でも生かせるアイディアを得たようでした。
2024-01-24T08:57:00+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
令和5年12月17日(日)に東京都国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、2023年度全国高校生フォーラムが文部科学省・国立大学法人筑波大学の共催で開催されました。日頃の学習や課題研究の成果を発表し、意見交換することで、グローバルな社会課題に対する見識を深める場として設けられているこのフォーラムでは、ポスター発表、質疑等すべてが英語で行われます。今年度本校からは初めて2名の高校2年次生が参加し、Junior High School Ethics Classes Using Contxt Shifting – An Approach to Enhance Intercultural Understanding – というタイトルで、異文化感受性を発達させるための中学校道徳の授業についての研究発表を行いました。残念ながら入賞はなりませんでしたが、全国から100校以上の高校が参加する中、堂々とポスター発表をし、英語での審査員からの質問にも臨機応変に対応していました。今回参加した2名の生徒は研究内容を深化させることに加え、限られた時間の中で効果的に英語で伝える方法も学んだようです。また、全国の優秀な研究に触れ、さらに今後の活動への意欲が高まったようでした。
2024-01-11T10:59:41+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校