SSH関連カテゴリー: 東京大学金曜講座

R06 前期第6回 校内東京大学金曜講座開催

7月5日(金),前期第6回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「コーダの悩みから社会の“不便”がみえてくる ~障害とは何だろう~」と題し,中津 真美先生(東京大学 多様性包摂共創センター・特任助教)がご講演くださいました。中学1年生が3名,2年生が7名,3年生が1名,高校1年次19名が参加し,大講義室で視聴しました。

「私は心理学やカウンセリング、セラピストにすごく興味があり,今回の講座に参加しました。コーダ(Children of Deaf Parent)は映画の役などで知っていましたが,細かくは知らず,ただ聴覚障害のある親を持っている子供とだけ思っていました。講話を聞いてコーダの苦しさや辛さがものすごく伝わってきました。例えば,親であるのに会話ができなかったり,親を仕方なく助けていたりすることがあることを知り,とてもつらくなりました。(高校1年生徒)」や「幼少期から親を助けてきたコーダの人たちは,大きな生きづらさを抱えているのだろうと思った(中学2年生徒)」など,障害の社会モデルの実現に向け考えるきっかけになったようです。

今回の講座は前期の最終回となりました。後期は9月下旬か10月上旬に再開されますので,奮ってご参加ください。

R06 前期第5回 校内東京大学金曜講座開催

6月21日(金),前期第5回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「ウイルスと人とワクチンと ─コロナ・麻疹など─」と題し,竹田 誠先生(東京大学 医学部 医学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が10名,2年生が4名,3年生が3名,高校1年次56名が参加し,大講義室で視聴しました。

「ウイルスについては知らないことが多く,ヒトに感染る仕組み,ウイルス自体についても,今日の講座を聴き,知ることができました。今回は主に『麻疹』『新型コロナウイルス』についてお話を聞きましたが,麻疹についてはどういう危険性があるのか,自分の中で講義を受ける前後で大きな差が生まれました。(高校1年生徒)」や「今回の講義で生物に対するウイルスの関係性や,これまでのウイルスの歴史に対して興味が湧いた。(中学2年生徒)」など,ウイルスとは何か,そしてワクチンの重要性や感染症の予防・対策について深く考える時間になったようです。

次回の校内視聴講座は,7月5日の「コーダの悩みから社会の“不便”がみえてくる ~障害とは何だろう~」で,前期の最終回となります。

R06 前期第4回 校内東京大学金曜講座開催

5月31日(金),前期第4回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「言語政策について考える ─ことばの規範の構築と変容─」と題し,本林 響子先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生が6名,2年生が3名,3年生が3名,高校1年次34名が参加し,大講義室で視聴しました。

「私たちの生活と切っても切り離せない”言語”という分野を,今までの自分にはなかった新たな視点から考えることができました。授業で習うのは訓令式なのに,実際求められるものはヘボン式であるという”政策”と”現状”のズレが今後どのように修正され,整備されるのか気になります。(高校1年生徒)」や「ローマ字の表記について,私は文脈から判断して読むことは可能ではないかと思ったが,言語を普及させる際には,何年もその言語を使用している人だけではなく,一から習得する人のことを考えて使用の際の安定感について考えることが重要なのかもしれないと考えた。(高校一年生徒)」など,言語政策という観点からことばの使用について考える時間になったようです。

次回の校内視聴講座は,6月21日の「ウイルスと人とワクチンと ─コロナ・麻疹など─」です。

R06 前期第3回 校内東京大学金曜講座開催

前期第3回校内視聴を5月10日(金)に実施しました。今回は「『水道』を科学する ─多様な水供給から考える持続可能な未来─」と題し,小熊久美子先生(東京大学工学部 都市工学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が4名,3年生が3名,高校1年次13名,2年次が1名参加し,大講義室で視聴しました。

「途上国が水にアクセスしにくく,日本はしやすいということは知っていたが,日本の水道普及率の98%に対する残り2%は?という視点はなかった。約210万人もいるとなると,紫外線消毒や紫外発光ダイオードなどを多くの地方ではやめに導入すべきだと思う(中学2年生徒)」や,「50万越えの人々が水関連で亡くなっていること,また日本でも行政サービスの遅れに直面していることなど,もっと大きな問題として取り上げられるべきだな,と思いました。もっと水について詳しく知り,新しい研究が発展させられればいいなと思いました。(高校1年生徒)」など,SDG6が掲げる「だれひとり取り残さない水供給」をどう実現するのかについて考える時間になったようです。

次回の講座は,5月31日の「言語政策について考える ─ことばの規範の構築と変容─」です。

 

R06 前期第2回 校内東京大学金曜講座開催

前期第2回校内視聴を4月26日(金)に実施しました。今回は「源氏物語の作者を知っていますか」と題し,高木 和子先生(東京大学 文学部 人文学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が4名,3年生が5名,高校1年次40名,2年次が11名参加し,大講義室で視聴しました。

「源氏物語をただ読むだけではなく,他の物語と比べて読むことで,紫式部が従来のパターンをどのようにしてアレンジしたのか,どのようにしてパロディにしたのか,何を考えて物語にしたのか,などより深いところまで源氏物語を味わうことができました(中学2年生徒)」や,「紫式部が自分の家族や境遇を作品に落とし込んだ部分も、今回の講座のことを思い出して読んでみたいと思った。これからの古文の学習が楽しみ(高校1年生徒)」など,『源氏物語』や紫式部への理解を深め,古典の学習に対する意欲を高めることもできた時間になったようです。

次回の講座は,5月10日の『「水道」を科学する―多様な水供給から考える持続可能な未来―」です。

R06 前期第1回 校内東京大学金曜講座開催

毎年校内で視聴している東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の前期第1回校内視聴を4月19日(金)に実施しました。今回は「火星環境大変動:宇宙における生命の謎に迫る」と題し,黒川 宏之先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)がご講演くださいました。中学生の参加はまだ始まっていませんが,高校1年次67名,2年次が1名参加し,大講義室で視聴しました。

「今までは興味がなく,宇宙について知ろうと思わなかったけれど,専門的な知識に触れたことでとても興味がわいた。地球の近くの星だと思っていた火星が,こんなにも地球と環境が違っていて,昔は海があったなんて今では考えられないので、だんだん水が失われていく過程の中で、何が起こっていたのかとても疑問に思った。身近な水を中心に生物の起源や火星の歴史がだんだんわかってくる感じがとても面白いと思ったし,進路についての考えもとてもいい参考になった(5組生徒)」の他,感想用紙の両面が埋まるほどメモや感想を書く生徒がいました。

今回の講座は今年度の最初の「高校生と大学生のための金曜特別講座」で,前期は6回予定しています。興味のある研究分野の際にはぜひ参加しましょう。