SSH関連カテゴリー: 東京大学金曜講座

R06 後期第6回 校内東京大学金曜講座開催

11月15日(金),後期第6回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「身体のバネを活かすとは? ―力学から考える身体運動―」と題し,竹下 大介先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・准教授)がご講演くださいました。期末テストが近い日程にも関わらず,中学1年生が4名,2年生が2名,3年生が1名,高校1年次11名が参加し,大講義室で視聴しました。

「部活のトレーニングの質を向上できれば良いと,軽い気持ちでこの講義を受講したが,大学・高校の物理,現実世界に起こる事象の簡略化された図示など,自分がこれから学ぶことができる学問の楽しさに感動した(高校1年生徒)」や「運動中の腱に見られる共振が,建造物では橋を壊すこともあるということに驚いた(中学2年生徒)」など,力学の視点から「身体のバネ」を考える好機となりました。

次回は12月6日,遠藤 智子先生による「言語と身体 ―コミュニケーションを支える様々な資源―」を視聴します。今年度の校内視聴最終回になりますので,奮ってご参加ください。

R06 後期第5回 校内東京大学金曜講座開催

11月8日(金),後期第5回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「クリスマスはいつ祝う?-コーカサスからみるキリスト教文化の多様性-」と題し,浜田華練先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生が4名,2年生が5名,3年生が3名,高校1年次54名が参加し,大講義室で視聴しました。

「コーカサスのクリスマスは新年の祝い事でもあるということに驚いた。同じキリスト教でも,宗派によって祝う内容も日付も違うのが面白い。(高校1年生徒)」や「キリスト教だけでなく,イスラム教やヒンドゥー教,仏教など様々な宗教について調べてみたいと思った。(中学1年生徒)」など,クリスマスの受容のされ方を一例に,地域や宗派の違いによって多様な文化が形成されることを学びました。コーカサス地方という,生徒にあまりなじみのないと思われる地域の話題ではありましたが,クリスマスシーズンが近いためか,熱心に視聴する姿が見られました。

次回は11月15日,竹下大介先生による「身体のバネを活かすとは?-力学から考える身体運動-」を視聴します。奮ってご参加ください。

R06 後期第4回 校内東京大学金曜講座開催

10月25日(金),後期第4回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「国難災害って何? 歴史から学ぶ巨大災害」と題し,目黒公郎先生(東京大学 生産技術研究所・教授)がご講演くださいました。中学1年生が6名,2年生が2名,3年生が1名,高校1年次16名が参加し,大講義室で視聴しました。

「人類が発展していく中で”共創”と”交易”が大事だと思いました(高校1年生徒)」や「災害はいつ発生するかわからないから死者をゼロにすることは難しい。でも、わからないならわからないなりの対策をとることで少しでも死者を減らすことにつながると思った(中学1年生徒)」など,日本の歴史上起こった災害と社会の出来事を関連させながら、当時の日本人はどのように行動したのか、昨今日本で頻繁に起きる自然災害にたいして日本はどうしていくべきかについて学びました。また、講座の最後には中高生に向けて「思い立った日が吉日、思ったらすぐ行動せよ」という熱いメッセージをいただきました。

次回は11月8日,浜田華錬先生による「クリスマスはいつ祝う?-コーカサスからみるキリスト教文化の多様性-」を視聴します。奮ってご参加ください。

 

R06 後期第3回 校内東京大学金曜講座開催

10月18日(金),後期第3回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「星の死:超新星爆発」と題し,諏訪 雄大先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が3名,3年生が2名,高校1年次68名が参加し,大講義室で視聴しました。

「中性子が電子を持たないからこそ超新星爆発が起こるという論文が,中性子が発見されてから2年後に出されたことや,マルチメッセンジャー天文学,超新星爆発のシミュレーションの進化など,21世紀の天文学の話がとても興味深く,もっと自分でも調べて理解したいと思いました(高校1年生徒)」や「今日の講義を通して,夢を追いかけ続けることの大切さを改めて感じた。私も生きているうちにベテルギウスの超新星爆発によって起きる変化を見てみたいと思う(中学1年生徒)」など,星の一生とその最後に起こる大爆発の謎と21世紀の新しい天文学に刺激され,新しいものの見方や考え方を知ることができたようです。

次回は10月25日,目黒 公郎先生による「国難災害って何? 歴史から学ぶ巨大災害」を視聴します。奮ってご参加ください。

R06 後期第2回 校内東京大学金曜講座開催

10月11日(金),後期第2回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「ゲーム理論がおもしろい」と題し,松井彰彦先生(東京大学 経済学部 経済学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が2名,3年生が3名,高校1年次39名が参加し,大講義室で視聴しました。

「高校までの経済学は, 経済のことを学ぶが, 大学以降の経済では人と人とのつながりを学ぶということが新たにわかり, なるほどと思った(高校1年生徒)」や「ゲーム理論という新しい見方で障害についてとらえることで新しい考え方を多く知ることができた。見方を変えるだけで全く違う考え方があり, 改めて様々なものの見方や学問などは人間の考え方に基づいていることが実感できた(中学3年生徒)」など,ゲーム理論、経済学について新しいものの見方や考え方を知ることができたようです。

次回は10月18日,諏訪 雄大先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)「星の死:超新星爆発」を視聴します。奮ってご参加ください。

R06 後期第1回 校内東京大学金曜講座開催

10月4日(金),後期第1回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「生体をモニタリングする装身型生化学ラボシステム」と題し,高井まどか先生(東京大学 工学部 マテリアル工学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が3名,2年生が2名,3年生が1名(体育祭後も残って参加してくれました),高校1年次12名が参加し,大講義室で視聴しました。

「(無痛針など)このような研究は多くの患者さんのためになると思った。グルコースだけではなく,他のバイオマーカーも測れると,多くの情報を見ることができると思った。私は医師になりたいと考えているので,とても興味深く,ためになるおもしろい講演だった(中学1年生徒)」や「高井先生の実験から課題を次々と見つけ出し,様々な対策を考えるところが強く心に残った(高校1年生徒)」など,ウェアラブル・デバイスの開発を通じ,多くのことを学ぶことができたようです。

次回は10月11日,松井 彰彦先生(東京大学 経済学部 経済学科・教授)の「ゲーム理論がおもしろい」を視聴します。奮ってご参加ください。

R06 前期第6回 校内東京大学金曜講座開催

7月5日(金),前期第6回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「コーダの悩みから社会の“不便”がみえてくる ~障害とは何だろう~」と題し,中津 真美先生(東京大学 多様性包摂共創センター・特任助教)がご講演くださいました。中学1年生が3名,2年生が7名,3年生が1名,高校1年次19名が参加し,大講義室で視聴しました。

「私は心理学やカウンセリング、セラピストにすごく興味があり,今回の講座に参加しました。コーダ(Children of Deaf Parent)は映画の役などで知っていましたが,細かくは知らず,ただ聴覚障害のある親を持っている子供とだけ思っていました。講話を聞いてコーダの苦しさや辛さがものすごく伝わってきました。例えば,親であるのに会話ができなかったり,親を仕方なく助けていたりすることがあることを知り,とてもつらくなりました。(高校1年生徒)」や「幼少期から親を助けてきたコーダの人たちは,大きな生きづらさを抱えているのだろうと思った(中学2年生徒)」など,障害の社会モデルの実現に向け考えるきっかけになったようです。

今回の講座は前期の最終回となりました。後期は9月下旬か10月上旬に再開されますので,奮ってご参加ください。

R06 前期第5回 校内東京大学金曜講座開催

6月21日(金),前期第5回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「ウイルスと人とワクチンと ─コロナ・麻疹など─」と題し,竹田 誠先生(東京大学 医学部 医学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が10名,2年生が4名,3年生が3名,高校1年次56名が参加し,大講義室で視聴しました。

「ウイルスについては知らないことが多く,ヒトに感染る仕組み,ウイルス自体についても,今日の講座を聴き,知ることができました。今回は主に『麻疹』『新型コロナウイルス』についてお話を聞きましたが,麻疹についてはどういう危険性があるのか,自分の中で講義を受ける前後で大きな差が生まれました。(高校1年生徒)」や「今回の講義で生物に対するウイルスの関係性や,これまでのウイルスの歴史に対して興味が湧いた。(中学2年生徒)」など,ウイルスとは何か,そしてワクチンの重要性や感染症の予防・対策について深く考える時間になったようです。

次回の校内視聴講座は,7月5日の「コーダの悩みから社会の“不便”がみえてくる ~障害とは何だろう~」で,前期の最終回となります。

R06 前期第4回 校内東京大学金曜講座開催

5月31日(金),前期第4回目となる東京大学主催「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「言語政策について考える ─ことばの規範の構築と変容─」と題し,本林 響子先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生が6名,2年生が3名,3年生が3名,高校1年次34名が参加し,大講義室で視聴しました。

「私たちの生活と切っても切り離せない”言語”という分野を,今までの自分にはなかった新たな視点から考えることができました。授業で習うのは訓令式なのに,実際求められるものはヘボン式であるという”政策”と”現状”のズレが今後どのように修正され,整備されるのか気になります。(高校1年生徒)」や「ローマ字の表記について,私は文脈から判断して読むことは可能ではないかと思ったが,言語を普及させる際には,何年もその言語を使用している人だけではなく,一から習得する人のことを考えて使用の際の安定感について考えることが重要なのかもしれないと考えた。(高校一年生徒)」など,言語政策という観点からことばの使用について考える時間になったようです。

次回の校内視聴講座は,6月21日の「ウイルスと人とワクチンと ─コロナ・麻疹など─」です。

R06 前期第3回 校内東京大学金曜講座開催

前期第3回校内視聴を5月10日(金)に実施しました。今回は「『水道』を科学する ─多様な水供給から考える持続可能な未来─」と題し,小熊久美子先生(東京大学工学部 都市工学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生が5名,2年生が4名,3年生が3名,高校1年次13名,2年次が1名参加し,大講義室で視聴しました。

「途上国が水にアクセスしにくく,日本はしやすいということは知っていたが,日本の水道普及率の98%に対する残り2%は?という視点はなかった。約210万人もいるとなると,紫外線消毒や紫外発光ダイオードなどを多くの地方ではやめに導入すべきだと思う(中学2年生徒)」や,「50万越えの人々が水関連で亡くなっていること,また日本でも行政サービスの遅れに直面していることなど,もっと大きな問題として取り上げられるべきだな,と思いました。もっと水について詳しく知り,新しい研究が発展させられればいいなと思いました。(高校1年生徒)」など,SDG6が掲げる「だれひとり取り残さない水供給」をどう実現するのかについて考える時間になったようです。

次回の講座は,5月31日の「言語政策について考える ─ことばの規範の構築と変容─」です。