SSH関連カテゴリー: 東京大学「高校生のための金曜特別講座」

東京大学「高校生のための金曜特別講座」④

東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第4回目を7月14日(金)行いました。今回は、上半期の最後の講座となりました。また、金曜講座でも初めての試みで、東京大学の学生が講師となった講座でした。産婦人科医であり、現役の東大生でもある籠田文夫先生による「人間、一生、勉強」というテーマでした。本校生37名が受講しました。

息子の大学受験を機に、自らも東大受験に8度挑戦して合格を勝ち取るまでの過程や、その経験を通して学び得たユニークな思想等を紹介していただきました。「学ぶことに、いつ役に立つかなんて求めない。学んだことが思いもかけない場面で役に立つことが大変多い。役に立たないことはない。」受験勉強としてではなく、純粋に学ぶことへの意欲がにじみ出る先生の講演に、生徒は食い入るように耳を傾け、決意を新たにしていました。

今回の講座を受けて、やはり勉強していて損することはないということを改めて感じることができました。今、たくさんのことを学び、これからの未来、いろいろな道を歩んでいくために、選択肢を増やしていきたいと思います。また、何事も失敗を恐れず挑戦していきたいと感じました。今、自分が志望している大学に合格できるように、努力を忘れずに頑張っていきます。

籠田先生が、「一度しかない人生なのだからできるだけたくさんのことを知りたくて、もう一度大学に入って勉強したいと思った」と話していいて、”もっと知りたい”と思うことは大切だと思いました。・・・(中略)・・・「今やっている勉強が”絶対に役に立たない”とは言い切る事はできない」と聞き、私も前向きに勉強に取り組んでいきたいと思いました。

「人生は一度しかなく短い。だからこそやれることは少しでも多くやっておいた方がいい。」ということが印象深く残った。・・・(中略)・・・人生は「一生をかけて勉強するもの」です。このことを頭に入れながら、これからの生活をよりよく送れるようにしていきたいと思いました。

息子が大学受験だからといって自分も受験しようと思うことが凄い。普通は思わないと思う。・・・(中略)・・・諦めずに8回もセンター試験を受験し合格できたとは「諦めなければ何事も成し遂げられる」の良い例である。私も諦めずに勉強をしっかり頑張りたい。また、人生、いつ何が起こるかわからないと思った。今後人生の分かれ道で選択しなければならないことがあると思う。その時は、一度その場に立ち止まり、しっかり考えて選択したい。

 

東京大学「高校生のための金曜特別講座」③

東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第3回目を7月7日(金)行いました。
今回は、東京大学大学院総合文化研究科教授 小森陽一先生による「生誕150年に読み直す夏目漱石」がテーマでした。
本校では、生徒50名余りが受講しました。漱石が生きた、戦争と向き合った時代、その歴史的背景と彼の作品との関わりについて深く解説していただきました。

今日は文豪”夏目漱石”の作品をもとに、彼の波乱に満ちた人生について学びました。まず最初に驚いたのは、彼の生きた49年のうちに国内・国外情勢は刻々と変化し、5回もの歴史的戦争が起きていたことです。そのため作品の中には、直接的または間接的に外国に対して、物申している様子が見て取れました。私は今まで単なる物語がほとんどだと思っていたので、このような内容を取り入れていたということが新しい発見でした。・・・(中略)・・・彼の作品を、さらに読んでみたくなりました。

ただの”昔”んも小説だと思っていた夏目漱石の作品が、100年以上たった今、教訓のようなものとして読むことができてとても幸せだと思います。夏目漱石が用いた1つ1つの表現が、犯罪にならないように読者へ伝えたいものだと知り、歴史と照らし合わせながら今後読んでみたいです。

 

東京大学「高校生のための金曜特別講座」②

東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第2回目を6月16日(金)行いました。
今回は、東京大学教養学部統合自然科学科統合生命科学コース 新井宗仁先生による「タンパク質をデザインして産業や医療に応用する」がテーマでした。
本校では、生徒100名余りが受講し、高校1年生が受講後に新井先生へ質問をしました。

 

 

 

 

 

 

 

今回のテーマを見て、タンパク質をデザインして応用するのは、これから先の未来の話だと思って最初は聞いていたが、もうすでに産業でも医療でも使われているということに驚きました。タンパク質を設計できるなんて思ってもいなかった。この技術を応用すると、石油代替エネルギーを作れるかもしれないことが印象深かった。

今回の講座はとても有意義な時間でした。私は今まで生物が好きで、今回の講座をとても楽しみにしていました。今まで全く知らない分野についての知識を身につけられて、とてもうれしかったです。しかし今回伺った内容は、今の自分の知識ではほぼ理解できなかったので、自分から探り、先生方に質問し、理解していきたいと思います。

タンパク質は様々なものに使われていて、非常に役に立つものであり、これから更に性能が良くなり発展が期待できる物質なのだと感じました。自分の好きなものを好きでいて、自信を持って、あきらめずに努力していくことが大切なのだと感じました。世の中、あきらめる人はたくさんいる。あきらめずに頑張り続ければ、いつの間にか自分だけが残っている。強気で努力し続けていきたいと感じました。

東京大学「高校生のための金曜特別講座」が始まりました

4月21日(金)今年度も東京大学による「高校生のための金曜特別講座」が始まりました。

第1回目は、2015年にノーベル物理学賞を受賞され、東京大学特別栄誉教授、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章先生による「ニュートリノの小さい質量の発見」でした。金曜講座初のノーベル賞を受賞された講師ということで、会場の東京大学は高校生でいっぱいのようでした。インターネット配信校も50校を超える参加のようでした。本校では、生徒102名、教員4名ほどが受講しました。

梶田先生の学生時代から、ニュートリノなどの素粒子の基礎知識を紹介され、そしてスーパーカミオカンデを用いた共同研究の内容など、盛りだくさんの講演となりました。物理学の奥深さだけでなく、良き師、良き仲間、よいプロジェクトに恵まれたことへの感謝についても強調されておりました。

以下に、参加生徒の感想を掲載します。

今回の講座を聞いて、調べることが楽しいということが心に残りました。自分が知りたいと思ったことを、調べては、また疑問を持って・・・を繰り返していることがすごいと思います。・・・(中略)・・・1人で学ぶには無理があるし、準備も仲間がいないとできません。自分の理論を確かめるために、コミュニケーション能力や学力が必要で、そのどちらも学ぶことができる今の環境を大切にして勉強に励みたいと思います。

私は宇宙の星の誕生や、極小の物体のことについてすごく興味があります。今日の話を聞いて、知っていた知識を深めたり、知らなかったことを知ることができて、とても楽しく充実した時間になりました。私は研究者の疑問に向かう姿勢がすごくかっこいいなと思いました。私は覚えることに時間を使い、少しの「どうしてなんだろう」という疑問も後回しにしています。これからもっと、知識が学力を身につけるため疑問の1つ1つを大切にしていきたいと思います。