10月27日(金)、東京大学「高校生のための金曜特別講座」の本校における後期受講が始まりました。
今回は、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構特任教授である中村優希先生による「海外で学ぶということ~米国での学生生活を振り返ってみて~」というテーマでした。日本と米国の教育の違いや米国での生活について、また留学を通してこそ学んだことなどお話しいただきました。以下に、生徒の感想(一部)を紹介します。
私は春に海外留学に行こうと思っています。正直1人で行くのは不安だったので、今日の話はとても参考になりました。海外に留学に行くことで、語学力は勿論、精神的に成長でき、様々な価値観を得られるそうです。今回の内容を、留学に行く時の心構えとしてしっかり吸収したいです。
とても貴重な話を聞かせてもらいました。留学と言っても、ただ留学するのではなく、目的を持ち、そしてどの時期に行くのかなどの緻密な計画が大事だと分かりました。海外と日本の違いにとても興味を持ちました。留学することの良さをたくさん知ることができて良かったです。
アメリカの大学でのスクールライフや授業の内容などを知ることができて良かったです。日本から出てみないと分からないことがたくさんあることを改めて知りました。アメリカにはいろんな人種の方がいるので、価値観の違いや、人種差別など、日本にいては感じることができないことがあるので、それを自分自身で経験してみたいと思いました。
次回の金曜講座は、11月17日(金)テーマ「宇宙から探る地球の水環境を世界の水資源」となります。
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10月4日(水)の2・3校時に、県立保健医療大学作業療法学科教授 佐藤寿晃先生より、SS健康科学において「認知症の基礎知識とリハビリテーション」についての講義をいただきました。初めに、先生の実体験や映像などを交えながら、作業療法についての説明があり、身体機能面や日常生活活動への働きかけでなく、「生きがい」への働きかけがとても重要で、作業療法は「こころ」と「からだ」のリハビリテーションであると話されました。また、認知症の中核症状と周辺症状について学び、さらに、治療方法(薬物療法、介護、リハビリテーション)等について理解を深め作業療法の分野での支援の重要性を認識しました。認知症が高齢化率の上昇に伴い増加傾向にあるなかで、家族としてのかかわり方やみんなで支える地域の重要性についてのお話があり、生徒たちには自分ができることやかかわり方について考える大変貴重な機会になりました。
生徒の感想
高齢化社会を生きている私たちには、高齢者を支援することは必要不可欠であり、すべての人が支援のための知識を持つことが重要だと考える。作業療法士は身体の支援だけではなく精神面の支援も重要であり、その難しさを感じました。また、患者が回復するのに最も重要なことは患者自身の気持ちであり、いかにして患者のモチベーションを維持できるかを踏まえ、何を提供するかということを考えるという点が印象に残りました。
完治することができない認知症患者を周囲の人がどれだけ理解し、支えられるかが大切だと思った。介護家族の負担や本人と関わる中で生じてしまうストレスなどへの支援も作業療法士が行っていると分かった。作業を通して、症状を改善・回復し、本人の満足感や達成感を得ることができる。生き生きと生活ができるような動作を積極的に手伝い、互いの負担を減らすことも大切だと考えることができた。
認知症の症状を遅らせるためには、脳を強化することが大切だと知りました。笑顔になったり、ほめたり、コミュニケーションをとったりすることが重要であると学んだので、今から実践していきたいと思います。「人は作業することで健康になれる!」という言葉が印象に残っています。
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10月4日、今年度の第2回体験型実習講座が、本校物理・地学実験室にて実施されました。今回の講座は、113番新元素「ニホニウム」の合成および命名に携われました山形大学理学部物理学科教授の門叶冬樹先生から、昨年度に引き続き「放射線の基礎知識」というテーマで実施していただきました。対象生徒は2年次理系生徒28名です。
はじめに、放射線についての基礎知識を講義いただきました。危険なイメージの強い放射線ですが、正しい利用の仕方で、様々な方面で活用されていることを学びました。
引き続き、測定器「はかるくん」を用いて、校舎内外の放射線(γ線)測定をしました。生徒たちは、各々分かれて、真剣に測定していました。途中、自動販売機やコピー機などの電子機器の付近で、メーターを振り切れるほどの値を示し、驚いている生徒が現れましたが、それは電子機器からのノイズということで安心しました。
測定後、持ち帰ったデータとしては、0.040μSv/h前後の値で安定していました。
さて、後半は簡易霧箱を製作し、実際にα線の飛跡を観察します。
スポンジにエタノールをしみ込ませ、線源をセットします。底面を冷やすためのドライアイスを男子生徒がパウダー状に砕きます。男子生徒の多くは、このドライアイスを砕く作業に大盛り上がり!見事パウダー状になったドライアイスを敷き、霧箱を上にセットさせLEDで照らすと、放射状に飛び出してくるα線の飛跡が、飛行機雲のように白い線となって観察されました。「すごーい」という生徒の純粋な感動の言葉があちらこちらであがりました。しばらくじっと観察しています。α線という放射線に癒される時間がしばらく続きました。
最後に、昨年、命名権を日本が得た新元素113番「ニホニウム」の合成および命名会議の様子や山形大学の総合研究所についてなど、貴重なお話も伺うことができました。
<主な生徒の感想>
・私は”放射線”と言われると、体に悪いものだと思っていました。ですが、今回の講座に参加し、放射線は私たちの生活においてとても大事な役割を果たしていると気づくことができました。また、実際に放射線量を計測したり、放射線を目で見るというような経験したことのない、貴重な体験をさせていただき、放射線がとても身近なものに感じました。そして、化学・物理について、以前より興味がわいてきました。(女子)
・放射線は私たちの想像以上に存在し、空から降ってくるものだけでなく、建物から、人の体内からも発生しているものだと知ることができました。それに加え、放射線は医療にも使われて高エネルギーにしたものをがん細胞に照射し、対象の細胞のみを殺す方法も発見されていると知り、ますます山形大学に進学したいと考えるようになりました。(男子)
門叶先生、本日は本当に ありがとうございました。
次回の体験型実習講座は、理系生徒全員を対象として、1月に山形大学理学部にて行われる予定です。
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9月19日(火)4・5校時に本校大講義室において、SSH事業に係る新科目「SS健康科学」における、大学の先生による出張講義が行われました。今回は、県立保健医療大学の高橋俊章先生により、「運動と健康」の単元において、1年次生201名が講義を受けました。講義では「健康寿命の延伸」をテーマとし、健康寿命(健康上問題のない状態)の期間を延ばすために運動が重要な役割を担っていることや、加齢に伴う様々な疾患や症状に対しての予防運動などを学びました。また、講義の中では実際に行われているトレーニング運動などの実践も行いました。特に咀嚼機能のための口輪筋のトレーニングでは、少し恥ずかしがりながらも大きな声を出しながら取り組みました。最後に先生から、人生の最後の最後まで元気で自立した生活が送れるように、高齢者の皆さんを支えていきましょうとのお話があり、生徒たちには介護予防についてどのように関わるかを考えさせられる大変貴重な講義となりました。
生徒たちの感想から
日本が他国と比べて平均寿命と健康寿命の差が大きいことを知り興味が湧きました。この差が意味することは生活の質についてであり、幸福観や生きがいに強く関わることだとわかりました。また、「21世紀における国民健康づくり運動」の中の10年後に目指す姿のうち、子どもと大人が希望の持てる社会、健康格差の縮小については実現してほしいと思いました。さらに、高齢者に適当なトレーニングを実際に体験してみて、簡単な動きだけど継続すれば効果のあるものだと感じました。介護予防について興味が出てきたので個人的に調べたいと思いました。
これまで、少子高齢化と聞くと、高齢者が増えすぎて若い世代に負担がかかって大変というイメージがありました。解決するためには、子育てのサービスを充実させ、子どもを増やすべきだと考えていました。しかし、今日の講義を聞いて、高齢者の住みやすい世の中の大切さを感じました。特に心に残ったのは、現在、国がおこなっている地域包括ケアシステムです。確かに、都会の大きな病院や介護施設に行けば長生きはできます。でも、知らない人に囲まれて、ずっとベットで生活するのは精神的にストレスがかかると思います。なので、このシステムは、家族と一緒にいながら介護を受けられるのでいいと思いました。また、高齢者が住みやすい世の中をつくるには、高齢者自身も予防運動などを行い気をつけなければならないことを知りました。
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
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8月5日(土)本校において、東桜サイエンスラボを行いました。これは、SSH指定を受けて、今年度から初めて行った事業であり、地域の小中学生を対象とした親子実験教室です。講座内容などの詳細は、次のリンクをご覧ください。
東桜サイエンスラボ参加者募集の記事
延べ29組60名ほど参加して下さいました。当日は、本校中学、高校の自然科学部員などもティーチングアシスタント(TA)として参加し、地域の方々と触れ合いました。参加者の皆さんのみならず、TAとして参加した本校生徒にとっても、サイエンスを通して、楽しく、充実した、そして成長できた有意義な一日となりました。以下に、ラボの様子と、参加者およびTA生徒の声の一部を紹介します。
【参加者の声】
知的好奇心が刺激され、とてもおもしろかったです。TAの生徒さとの触れ合いが、とても良かったです。やさしいお兄さんがいろいろ教えてくださって、とても良かったです。
生徒さんがていねいに教えてくれて、とても楽しく学習することができました。また、ぜひ参加したいです。
【TA生徒の声】
相手に自分の考えていること、知っていることを直接全て話すのではなく、相手の考えや知っていることを踏まえて教えてあげる事が大切。大まかなことまでは説明できるのですが、細かく説明しようとすると、あやふやになってしまったり、伝えたいことが伝わりづらくなってしまったり、教えることは難しいとその場になって気づかされました。(高校生)
人と接することの楽しさを学んだ。自分から接することができるようになった。会話を通して「楽しい」などの言葉を言ってもらえるととても嬉しかった。(高校生)
人に教えることが少し好きになった。教えた人がきちんと実験できたとき、自分も達成感を感じた。(中学生)
今日、はじめて会った人にもきちんと話せて、コミュニケーション力が成長できた。(中学生)
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東北芸術工科大学 デザイン工学部 プロダクトデザイン学科長 柚木 泰彦先生を講師にお招きして、7月14日(金)、21日(金)と2週にわたり、高校1年生「デザイン思考講座」を行いました。4~5名のグループに分かれ各グループ1名選び、その生徒の理想とするペンケースを他のメンバーがデザインするという内容でした。アイディアを生み出すために、何度もインタビューや話し合いを重ね、色画用紙やカラーペン、カラー段ボール等を使いプロトタイプの作成を行いました。ある一人の理想のペンケースを作るという共通のゴールのために、どのグループも活発な話し合いや協力が見えました。今回の授業を通じて、考えたことを形にすることの難しさや、他の人の求めるものに耳を傾けることの大切さ、物事に対する考え方のヒントになった等今後に生かしたいという声が多くありました。
今回の授業を通して、物事を客観的に見つめ意見を交わすことでさらにアイディアを拡張し発展へとつなげる力を身につけることができたと思います。インタビューを通じて「相手がどのようなものを必要とし、どう活かしたいと思っているか」を客観的かつ創造的に考え、それを実際に行動に移すことで創造的知性を深めるきっかけにもなり、普段あまり話したことのない子とも交流が深まった気がします。今後の学習においても、今回養った力を存分に活かしながら学習に臨みたいと思いました。
今回は、相手がどういうペンケースを求めているかを考え、大きく、沢山入れられるようなものを作ることができました。もしもう一度このプロセスに取り組めるとしたら、1つのことだけではなく、沢山のアイディアを組み合わせて作りたいと思いました。また、自分の考えだけでなくたくさんの人と関わり意見等を共有することで、より深くまで考える事ができるので、普段の授業でもどんどんアイディアを出して、より良いものを作り上げていきたいと思いました。何事も積極的に参加していきたいです
最初のアイスブレイクが大切なことがわかりました。アイスブレイクの深さによって発想が広がり、より良い検証につながりました。ペンケースを作るときには相手の欲しい物、形、色に合わせて作り、さらに使いやすい所を増やし相手が求める以上の物を作ることを意識しながら取り組めました。また、一人ひとりではなく協力することで良いアイディアが生まれることがわかりました。今回の授業で得たものを活かして、世の中の困っている人や障害を抱えた人のためになるような物をデザインしてみたいと考えました。相手の話を聞き洩らさないという気持ちを大切にしたいです。
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
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今年度よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校となり、様々な活動を展開しています。
その1つとして小中学生を対象とした親子実験☆科学教室「東桜サイエンスラボ」を下記の通り開催します。
本校生もアシスタントティーチャー(TA)として、皆さんのお手伝いをさせていただきます。
小学生、中学生の皆さん、この夏、東桜学館に遊びに来ませんか?
問い合わせ先 東桜学館高校
℡0237-53-1540 研究課 佐藤 まで
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第4回目を7月14日(金)行いました。今回は、上半期の最後の講座となりました。また、金曜講座でも初めての試みで、東京大学の学生が講師となった講座でした。産婦人科医であり、現役の東大生でもある籠田文夫先生による「人間、一生、勉強」というテーマでした。本校生37名が受講しました。
息子の大学受験を機に、自らも東大受験に8度挑戦して合格を勝ち取るまでの過程や、その経験を通して学び得たユニークな思想等を紹介していただきました。「学ぶことに、いつ役に立つかなんて求めない。学んだことが思いもかけない場面で役に立つことが大変多い。役に立たないことはない。」受験勉強としてではなく、純粋に学ぶことへの意欲がにじみ出る先生の講演に、生徒は食い入るように耳を傾け、決意を新たにしていました。
今回の講座を受けて、やはり勉強していて損することはないということを改めて感じることができました。今、たくさんのことを学び、これからの未来、いろいろな道を歩んでいくために、選択肢を増やしていきたいと思います。また、何事も失敗を恐れず挑戦していきたいと感じました。今、自分が志望している大学に合格できるように、努力を忘れずに頑張っていきます。
籠田先生が、「一度しかない人生なのだからできるだけたくさんのことを知りたくて、もう一度大学に入って勉強したいと思った」と話していいて、”もっと知りたい”と思うことは大切だと思いました。・・・(中略)・・・「今やっている勉強が”絶対に役に立たない”とは言い切る事はできない」と聞き、私も前向きに勉強に取り組んでいきたいと思いました。
「人生は一度しかなく短い。だからこそやれることは少しでも多くやっておいた方がいい。」ということが印象深く残った。・・・(中略)・・・人生は「一生をかけて勉強するもの」です。このことを頭に入れながら、これからの生活をよりよく送れるようにしていきたいと思いました。
息子が大学受験だからといって自分も受験しようと思うことが凄い。普通は思わないと思う。・・・(中略)・・・諦めずに8回もセンター試験を受験し合格できたとは「諦めなければ何事も成し遂げられる」の良い例である。私も諦めずに勉強をしっかり頑張りたい。また、人生、いつ何が起こるかわからないと思った。今後人生の分かれ道で選択しなければならないことがあると思う。その時は、一度その場に立ち止まり、しっかり考えて選択したい。
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