7月10日13:00~県立保健医療大学において、SSH事業に係る新科目「SS健康科学」における、大学での体験学習が行われました。SS健康科学では大学と連携した授業形態を実施しながら、本県の現状と課題(少子高齢化、地域が抱える健康・医療に関する課題)を把握した上で、課題解決のための実習を行うなどの発展的な探究活動を行います。
今回は、県立保健医療大学に本校高校1年次生199名が訪問して、講義と体験学習を行いました。この体験学習では、講義として菅原京子看護学科教授、後藤順子看護学科教授、今野浩之看護学科助教の先生方に、地域の保健機関と人々の健康について詳しく講義をしていただきました。また、体験学習では全体を12のグループに分け、鈴木育子看護学科准教授、小川真紀子看護学科助教の先生方を中心にご指導いただきました。生徒たちは、専門的に活躍されている先生方から講義を受け、普段とは異なる環境で学習することで、新たな視点や考え方を学ぶことができ、興味・関心が促され、知的好奇心や探究心を喚起することができたと思われます。県立保健医療大学の皆様には、冷たくて美味しい麦茶なども準備していただき、気温35度を超える猛暑日ではありましたが、集中して学習に向かうことができ大変感謝しております。本当にありがとうございました。
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第3回目を7月7日(金)行いました。
今回は、東京大学大学院総合文化研究科教授 小森陽一先生による「生誕150年に読み直す夏目漱石」がテーマでした。
本校では、生徒50名余りが受講しました。漱石が生きた、戦争と向き合った時代、その歴史的背景と彼の作品との関わりについて深く解説していただきました。
今日は文豪”夏目漱石”の作品をもとに、彼の波乱に満ちた人生について学びました。まず最初に驚いたのは、彼の生きた49年のうちに国内・国外情勢は刻々と変化し、5回もの歴史的戦争が起きていたことです。そのため作品の中には、直接的または間接的に外国に対して、物申している様子が見て取れました。私は今まで単なる物語がほとんどだと思っていたので、このような内容を取り入れていたということが新しい発見でした。・・・(中略)・・・彼の作品を、さらに読んでみたくなりました。
ただの”昔”んも小説だと思っていた夏目漱石の作品が、100年以上たった今、教訓のようなものとして読むことができてとても幸せだと思います。夏目漱石が用いた1つ1つの表現が、犯罪にならないように読者へ伝えたいものだと知り、歴史と照らし合わせながら今後読んでみたいです。
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東京大学教養学部が主催する「高校生のための金曜特別講座」の第2回目を6月16日(金)行いました。
今回は、東京大学教養学部統合自然科学科統合生命科学コース 新井宗仁先生による「タンパク質をデザインして産業や医療に応用する」がテーマでした。
本校では、生徒100名余りが受講し、高校1年生が受講後に新井先生へ質問をしました。
今回のテーマを見て、タンパク質をデザインして応用するのは、これから先の未来の話だと思って最初は聞いていたが、もうすでに産業でも医療でも使われているということに驚きました。タンパク質を設計できるなんて思ってもいなかった。この技術を応用すると、石油代替エネルギーを作れるかもしれないことが印象深かった。
今回の講座はとても有意義な時間でした。私は今まで生物が好きで、今回の講座をとても楽しみにしていました。今まで全く知らない分野についての知識を身につけられて、とてもうれしかったです。しかし今回伺った内容は、今の自分の知識ではほぼ理解できなかったので、自分から探り、先生方に質問し、理解していきたいと思います。
タンパク質は様々なものに使われていて、非常に役に立つものであり、これから更に性能が良くなり発展が期待できる物質なのだと感じました。自分の好きなものを好きでいて、自信を持って、あきらめずに努力していくことが大切なのだと感じました。世の中、あきらめる人はたくさんいる。あきらめずに頑張り続ければ、いつの間にか自分だけが残っている。強気で努力し続けていきたいと感じました。
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4月21日(金)今年度も東京大学による「高校生のための金曜特別講座」が始まりました。
第1回目は、2015年にノーベル物理学賞を受賞され、東京大学特別栄誉教授、東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章先生による「ニュートリノの小さい質量の発見」でした。金曜講座初のノーベル賞を受賞された講師ということで、会場の東京大学は高校生でいっぱいのようでした。インターネット配信校も50校を超える参加のようでした。本校では、生徒102名、教員4名ほどが受講しました。
梶田先生の学生時代から、ニュートリノなどの素粒子の基礎知識を紹介され、そしてスーパーカミオカンデを用いた共同研究の内容など、盛りだくさんの講演となりました。物理学の奥深さだけでなく、良き師、良き仲間、よいプロジェクトに恵まれたことへの感謝についても強調されておりました。
以下に、参加生徒の感想を掲載します。
今回の講座を聞いて、調べることが楽しいということが心に残りました。自分が知りたいと思ったことを、調べては、また疑問を持って・・・を繰り返していることがすごいと思います。・・・(中略)・・・1人で学ぶには無理があるし、準備も仲間がいないとできません。自分の理論を確かめるために、コミュニケーション能力や学力が必要で、そのどちらも学ぶことができる今の環境を大切にして勉強に励みたいと思います。
私は宇宙の星の誕生や、極小の物体のことについてすごく興味があります。今日の話を聞いて、知っていた知識を深めたり、知らなかったことを知ることができて、とても楽しく充実した時間になりました。私は研究者の疑問に向かう姿勢がすごくかっこいいなと思いました。私は覚えることに時間を使い、少しの「どうしてなんだろう」という疑問も後回しにしています。これからもっと、知識が学力を身につけるため疑問の1つ1つを大切にしていきたいと思います。
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(1)蔵王について調べる(6月6‣8日)
総合的な学習の時間と情報の科学の時間を活用して、蔵王について調べました。内容は、自然観察に限定しないで、「蔵王」をキーワードに連想した事柄をもとに、資料の収集・整理を体験しました。
(2)自然観察実習(6月9日)
ⅰ)山形市野草園
西蔵王高原に広がる26.5haの敷地に、約1,000種のさまざまな植物があります。園内には、自然学習センターがあり、野草園のガイドや自然に関する情報提供を行っています。世界に一つだけのサクラ「ミヤマカスミザクラ」を見ることができます。
ホオノキの花を嗅いで「フレグランス」の香と表現! ミズバショウについて説明を受ける
ⅱ)御田ノ神湿原
坊平高原から刈田岳へのエコーラインの道沿いに1500mから1600mの高さにひろがる、御田ノ神の湿原があります。ここでは、山岳インストラクターの方から湿地の特性やトンビやトウホクサンショウウオについても説明を受けました。コバイケイソウは3年に一度花をつけるので、来年になるとの説明を受け、半分ガッカリし、半分納得していました。また、チングルマやミツバオウレンに出会うことができました。
インストラクターから説明を受ける ヒナザクラやワタスゲをスケッチ
(アオモリトドマツを背景にみる)
ⅲ)御釜の地形観察
高山特有の厳しい気象条件のために高木が育たず、低木林やいろいろな高山植物が群がり咲く「お花畑」がそこここに展開する高山特有の景観を見ることができました。ここではミネズオウやイワカガミを観察できましたが、蔵王を代表的するコマクサ(駒草)は例年よりも開花時期が遅く、比較的早く開花する刈田岳付近でも観察することはできませんでした。
(3)まとめの時間(6月13日6,7校時)
実習地にてスケッチした素描に、写真や資料をもとに報告書を仕上げ、グループ内で報告し合いました。
主な感想
4組 Mさん
初めて蔵王に登ってみてたくさんの自然に触れることができた。場所によって皆異なる植物が咲いていたので、とても観察していて面白かった。聞いたことの無い植物もたくさんあった。また、御釜を見てみてとても感動したし、山などの自然はとても美しく関心が湧いた。
5組 Eさん
御釜周辺の地層が黒や茶の層になっていた。思っていたよりもたくさんの高山植物が見られた。今まで見たことのないような、きれいな花がたくさんあった。伊達正宗の石碑に雷が落ちたことなど、初めて知った。ミネズオウという植物の花が小さくてとてもかわいらしかった。
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6月12日4、5校時に本校大講義室において、SSH事業に係る新科目「SS健康科学」における、大学の先生による出張講義が行われました。「SS健康科学」(2単位)は、少子高齢化が進む山形県を担う人材として身に付けさせたい、地域が抱える健康・医療に関する課題を、持続可能な社会を構築する視点から「保健」と「家庭基礎」の学習内容の関連性や系統性を重視して再編成した学校設定科目であり、大学と連携した授業形態を実施しながら、本県の現状と課題を把握した上で、課題解決のための実習を行うなどの発展的な探究活動を行う科目です。
今回は、県立保健医療大学の豊田茉莉先生により、「結婚生活と健康」の単元において、1年次生201名が講義を受けました。講義では「思春期から妊娠・出産を考える」をテーマとし、体の仕組みから妊娠、出産までの過程を学び、実際に妊婦体験なども行いました。先生からは、親として子どもの命を預かる責任感や元気に生まれて当たり前の中でそうでない場合があることや、家族が乗り越えていかなければならないような時に、医療従事者としての関わりの重要性などもお聞きしました。
生徒たちの感想から
・今回の学習で「責任を持って行動する」ことがどのようなところでも大切なのだということを感じた。この学習でそれを感じたのは「望まない妊娠を防ぐ」というところだ。全国で私たちと同じ年齢で母親になってしまった女性が少なくないことを知り、考えさせられた。もちろん、女性にも男性にも責任があり、だからこそお互いにだめなことは「NO!」と言えて、責任を持って行動する関係性が重要なのではないかと考える。
・妊婦体験をして、おなかが膨らんでいることで階段を下りたりするときは足元が見えなくて、靴紐を結ぶ時にも足元が見えづらかった。妊娠している人は日常の生活自体が大変だということを身を持って体験できました。今後、そのような人を見かけたときは、配慮したいと思いました。
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東北大学が主催する「科学者の卵養成講座」の海外研修メンバーに選ばれた、高校3年叶内彩さんの研修報告会が4月11日に本校北アリーナで開催されました。
叶内さんは、3月19日~27日の日程でカリフォルニア州を訪れ、「科学者の卵養成講座」で研究した内容を英語で発表したり、現地の高校生と交流したり、グリフィス天文台やCalifornia Science Center を見学したりするなど、これまで学んできた英語を大いに活用しながら貴重な体験を数多くしてきました。今回の報告会では、そのときの様子をパワーポイントを用いて説明しました。
また、人見知りを克服したいという思いで「科学者の卵養成講座」にチャレンジした経緯や、1年間に亘り東北大学に通いながら研究に取り組み、学んだことなどについても在校生へ紹介しました。
※「科学者の卵養成講座」について(東北大学HPより)
飛翔型「科学者の卵養成講座」は、東北・北関東エリアを中心に全国から科学の大好きな高校生が集まり、大学レベルの講義や研究を肌で感じながら、科学に対する興味や知識を深めていくものです。この講座に参加することで、科学者に必要な探究心や思考力、物事の本質を見抜く力を身に付けることができます。
講座では、大学での先端研究についての講義や実験・体験、さらには留学生との交流を通じて、研究力・科学力・国際性を身につけ、将来世界で活躍できる科学者の卵を育成します。優秀者には大学での実習や海外研修の機会を提供し、創造的科学人材の育成を目指すことも特色のひとつです。高校の枠を越え、科学に意欲・関心のある高校生が東北大学に集い、さらにすぐれた成果に対して国際会議での発表や論文発表、各種科学研究賞へもチャレンジすることで、科学者の卵として大きく飛翔する機会を提供します。
<講座概要>
研究力と科学力を身につけるため、講義内容は理系全学部から!
グローバルな視点を開く科学講座などのミニ講義
自由に英語で発信する力を付ける英語交流サロン
そして選抜された受講生は、大学の研究室での集中講座で科学する力を鍛える
以下は、東北大学で開催された「科学者の卵養成講座」発表会の様子です(平成29年3月11日)
英語での研究成果発表のようす
ポスター発表の様子
「科学者の卵養成講座」H290411山形新聞より
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6月12日、今年度の第1回目の体験型実習講座が、本校化学実験室にて実施されました。今回の講座は、山形大学工学部機械システム工学科教授の古川英光先生から、「3Dプリンターが切り拓く未来」というテーマで実施していただきました。対象生徒は2年次理系生徒27名です。
以下に、参加生徒の感想を掲載します。
今回の講座に参加して「聞いたことのある3Dプリンター」から「興味を持った3Dプリンター」になりました。3Dプリンターには無限大の可能性が秘められていて、これからの世界を大きく発展させていくものだなと感じました。3Dプリンターの発展で失われる職業もあるかと思うので、3Dプリンターに使われる人ではなく、3Dプリンターを使う人にならなくてはいけないと感じました。
まだ為されていないことに挑戦している人たちが世界にはたくさんいることを知りました。講座前までは、自分には無理なことだと思っていましたが、講座後には興味を持ち、できるなら何かを深く研究してみたいと思いました。落雁を作る時の型を3Dプリンターで作った理由を聞いて、世の中に役立つものを作ろうとすることは楽しそうだし、世の中の役にも立ってとても素晴らしいと思います。それらを達成するためには、長い年月や費用が必要になるかも知れないし、何より気力が必要だと思いました。未来を作っていくためにも、私も世の中に役立つ何かを作れるよう、今の勉強を頑張りたいと思います。
古川先生、研究アシスタントの小玉さん、本日はありがとうございました。
3Dプリンターの紹介 実演に興味津々
米沢いただきます研究会の紹介 3Dプリンター製の型による落雁作り
グループワークの発表
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