1年次生全員で蔵王自然観察実習を行いました

SSH事業の一環として、7月4日(水)に蔵王自然観察実習を行いました。1年次生全員が、蔵王をフィールドに火山と植物分野の研修を行いました。

雨が心配される中、バスで蔵王に上っていくと、はっきりとお釜を見ることができました。雲海の上に朝日連峰や飯豊連峰が見え、自然の雄大さを感じることができました。ただし、次第に風が強まってくる予報だったので、当初の計画より若干くりあげて活動を行いました。

1・2・3組は午前中は標高1550m付近の御田ノ神湿原で高山植物の観察と、火山灰の採取を行いました。湿原の観察実習では、インストラクターの方がクラスに2人ずつついて、丁寧に解説していただき、木道の途中で高山植物のスケッチを行いました。火山灰の採取では、山形大学理学部の伴雅雄教授より採取の仕方の説明を受けながら、火山灰が露出している崖に移動し、ねじり鎌を持って初めて採取を体験しました。蔵王には大きく白い火山灰と黒い火山灰があることが分かりました。これは学校に戻ってきてから洗い出しをして中に含まれる鉱物等の粒子を確認します。

4・5・6組は午前中は刈田岳まで行き、お釜のスケッチ、馬の背での火山灰の観察、1758mの刈田山頂で溶岩餅の観察を行いました。馬の背では山形大学理学部の学生さん2人がTAとして参加し、蔵王火山について解説していただきました。実際現地にいって、説明を受けながら観察ができることは、本当にすばらしいことです。学校では学ぶことができない貴重な体験となりました。

午後は、1・2・3組がお釜、4・5・6組が御田ノ神に移動し、実習を行いました。研修に御協力いただきました蔵王山岳インストラクター協会の方、山形大学の伴先生、TAの学生さん、本校生徒の実習のために、ご尽力いただきましてありがとうございました、この場をお借りして感謝申し上げます。

<生徒の感想>

ガイダンスで勉強したことが、自然に現れていて非常に面白いと感じました。特にチングルマやお花畑がきれいに並んでいて楽しかったです。知識を身につけて実習することは、身につけないのとでは全然違うと感じました。地層のサンプリングの時の説明で、何千年も前の噴火や特徴も地層から明らかになるのはとても魅力的だと思いました。(2組男子)

溶岩餅を見ると、マグマがどこまで飛んできたのか分かりました。自然とは過去に起きたことが目に見える形で残っているので、良い体験ができたと思います。地層も触ることで違いを感じることができ、理解が深まりました。(5組女子)

伴先生から説明を受けます          ねじり鎌で火山灰を採取します

 

火山灰採取から湿原に移動します       チングルマの群生をスケッチします

 

 

 

 

 

 

 

馬の背で説明を受けます           お釜をスケッチします