高校1年次「SS健康科学」県立保健医療大学での体験実習講座を開きました

高校1年次生全員を対象にした学校設定科目「SS健康科学」において、9月3日(月)に山形県立保健医療大学を訪問して、体験実習講座を開きました。大学の全3学科(看護学科・理学療法学科・作業療法学科)からの全面協力のもと、8講座を開講していただき、1年次生184人が希望別に各講座に分かれて受講しました。

開講式では保健医療大学の大沢敏文教務学生課長の挨拶の後、本校のSSH運営指導委員も努められている遠藤恵子看護学科長より大学の紹介や、求める学生像などの話があり、生徒たちは真剣にメモを取っていました。その後、教室に移動し各講座を受講しました。

SSH事業の一つであるこの取り組みは、少子高齢化が進む山形県を担う人材に必要な資質・能力を身に付けさせる目的で始められました。講座の中では、大学の施設・設備を使わせていただき、本校では難しい高度な実習や体験をしながら、山形の将来を理解する力を養い、自分がどのように関わっていくべきかを考察したようでした。

【今回の講座と指導していただいた先生】

講座1「山形で健康的に食べよう!」遠藤和子教授・山田香講師

講座2「ストレス対処の心身機構」安保寛明准教授・高橋葉子講師

講座3「子どもが検査・処置を受けるとき」槌谷由美子講師

講座4「新生児の健康状態の観察と看護」菊地圭子講師

講座5「下肢の筋力トレーニングの仕組みを体験する!」鈴木克彦准教授

講座6「関節を知る」丹野克子講師

講座7「生活を支える福祉用具」佐藤寿晃教授

講座8「認知症の人の立場から普通の暮らしを考える」川勝祐貴助教

 

 

 

 

 

大学のホールで、講座ごとに集合       本県の塩分摂取の状況についての学習

 

 

 

 

 

相手の気持ちに寄り添うケアの重要性も    大学の機材を使っての体験実習の様子             学びました

<生徒の感想から>

山形は塩分摂取量が全国2位と、とても多いことが分かりました。漬物やラーメンなどが愛されてきた山形にとって、減塩は難しいように感じますが、ラーメンの汁を飲まずに残したり、霧状に出てくるスプレータイプの醤油を使用したりするなど、工夫次第で案外容易にできるものなのだということを学びました。自分の体調を管理し、健康を保とうとする気持ちと行動が大切であるということが理解できた。自分自身でも、今回実際に血圧を測ったら(人生初)、正常よりも低かったので、食生活に気を使う必要があると感じた。今回の実習では希望制でクラスが混合だったこともあり、学びたいことを交流しながら学べたので良かったと思う。(6組女子)

今回、認知症についての講座に参加しましたが、相手の身になって考えることが、とても大切だと感じた。私にとっての普通は、相手にとって普通でないかもしれない。見方を変えて普通だと感じる感覚が必要というお話が、とても印象に残っています。高齢化が進み、これから自分の周りにも高齢者の方が増えてくると思うのですが、接するときは症状や反応にも注意して、相手を不安にさせない受け答えが大切だと思うので、意識していきたいです。また、作業療法の仕事についてや、自助具の使い方についての理解を深めることができました。(4組女子)