第2回SS健康科学講座が開かれました

9月18日(火)、本校のSSH学校設定科目である高校1年次の「SS健康科学」で、第2回の高大連携講座が開催されました。今回の講師は県立保健医療大学理学療法学科の高橋俊章先生で、「保健活動と介護予防」についての内容で、高校1年次生184名が聴講しました。
途中、全員で認知症やがんの予防に効果的な運動を、実際に体験してみて、高齢者や患者さんの身になってさまざまなことを考える場面などもあり、楽しく分かりやすくお話をしていただきました。以下に生徒の感想を記載します。

平均寿命と健康寿命に大きく差があるということについて、改めて考えることができた。この差は生活の質を大きく下げることにつながってしまうことを知った。介護が必要になった要因として主に2つが挙げられるそうだ。1つが生活習慣病によるもので、3割を占める。もうひとつが老年症候群によるもので、これは5割を占めるそうだ。時に老年症候群は誰にでも起こるもので、自覚しにくいらしい。すでに20歳を過ぎたくらいから始まるそうなので、今の私にも十分関係することを知った。進行を遅らせることも可能ということなので、早めに意識して、対策していかなければならないと感じた。私は62歳の祖母と暮らしている。今までは「長生きして欲しい」と思っていたが、今回の講話を聞いて「健康で長生きして欲しい」に変わった。祖母の健康寿命を延伸するために、私は社会環境を良くする事ができると思った。私は祖母と毎日一緒にご飯を食べているがこれは予防につながると知ったので、これからも続けていこうと思った。(2組女子)

本日の講話で特に印象に残ったのは、「健康とは病気でないとか弱っていないということではなく、身体的にも精神的にも社会的にも充分な状態にあること」という言葉がすごくかっこよくて、確かにそうかもしれないと思った。日本は「日常生活に制限のある期間」が他の国と比べて圧倒的に長いことが分かった。都道府県別でも山形県は真ん中くらいだった。社会保障にも様々な問題が生じており、特に重要となってくることは介護保険料などのお金の面だ。2060年代には社会人1人で高齢者1人を支えなくてはならないという大変な時代が来ると予想されている。介護を受けなくてもすむ期間をできるだけ長くするように、生活習慣病など若いうちから予防や対策をすることが大切ということを教えていただいたので、ぜひ実践していきたい。(6組男子)