10月24日(水)、本校のSSH学校設定科目である高校1年次の「SS健康科学」で、第3回の高大連携講座が開催されました。今回の講師は県立保健医療大学作業療法学科の佐藤寿晃先生で、「認知症の基礎知識とリハビリテーション」についての内容で、高校1年次生184名が聴講しました。
生徒たちは、認知症の中核症状と周辺症状について学び、作業療法の分野での支援の重要性を認識しました。認知症が高齢化率の上昇に伴い増加傾向にあるなかで、山形県の実情や、家族として、地域として支えることの重要性についてのお話があり、生徒たちには自分ができることやかかわり方について考える大変貴重な機会になりました。以下に生徒の感想を記載します。
作業療法士は病院だけではなく、社会のいろいろな場所、場面で活躍していることを知りました。ひとくくりに「リハビリテーション」といっても、その人その人にあったやり方があるということに、なるほどと思いました。また「患者さん(対象者)をいかにやる気にさせるかが大切」という考え方には作業療法のみならず様々なところで生かせると思いました。認知症のことについても、たくさんのことを新たに知ることができました。「認知症の方の行動にも、絶対意味や理由がある」ということが特に印象に残りました。「なんでそんなことをするの」と怒らずに、相手の気持ちを考え、寄り添っていこうと思います。もし記憶がなくなっても、その人自体は変わらないということを大切にしていきたいです。(2組女子)
今日本は世界の中でもかなり高齢化が進んでいるので、これから作業療法がとても大切になってくると感じた。これからは、高齢者1人に対して作業療法士が1人つけるようになるくらいまで増やしていくべきだと思う。そうすることで高齢になっても身体の障害を減らせ、老後の生活を有意義に過ごすことができると感じた。ビデオにもあったように、記憶障害を持って他の人に迷惑をかけてしまったり、火を消し忘れて火事などを起こってしまう場合もある。周囲がそのような人を手助けし、支援できるように、今後自分たちに大きく関わってくる認知症をしっかり理解して生活していきたい。(4組男子)
佐藤先生による講義の様子 最後に質疑応答もありました