第4回SS健康科学講座が開かれました。

11月21日(水)、本校のSSH学校設定科目である高校1年次の「SS健康科学」において、第4回の高大連携講座が開催されました。講師は県立米沢栄養大学教授の髙橋和昭先生で、『生命科学で見る「健康」』と題し講演いただきました。今年度最後となる今回は高校1年次生全員の184名が聴講しました。生徒にとっては生命科学とは、大学の学問分野というイメージであまりなじみがありませんが、現在学習している生物や化学、保健などの内容がつながっており、それが基本となっていることを把握したようでした。また、人間らしく生きるためには健康の維持が必要で、栄養・食生活、運動・身体活動、休養・心の健康が重要な要素になることを学びました。後半は、エネルギーの摂取や老化についての話があり、わかり易く具体的な例えを挙げていただきながら、詳しくお話をいただきました。

<生徒の感想>

今回の講義で最初にお話していただいた「健康」と「生命学」の定義が印象に残りました。健康という言葉が指す状態は、保健の授業で習ったことがありましたが、生命科学についてはっきりと知ったのは、今回が初めてでした。また、生命科学の基本は生物学であることが分かり、私たちが普段学校で習っている生物や家庭、保健など複数の科目が1つの分野の中に融合しているということは面白いことだと思いました。講義の後半では、人体の老化について学びました。老化の原因の1つ「プログラム説」は興味深いと思います。染色体の変化が人体の老化に直接関係を持っていることを初めて知ったので、自分でも調べて考えてみたいと思います。(1組女子)

今回の講義では人体の仕組みを中心に健康や老化について理解を深めることができました。お話の中には生物や保健の授業で習ったこともあり、自分の持っている知識をさらに広げることができたと感じました。私は、健康を維持するためには、自分の生活の中に改善点や見直すべき点があると思いました。夜遅くまで勉強して休養の時間が減ってしまったり、夜食・間食を食べたりと、悪循環になってしまっている時があるので、改善していきたいです。今後のことを考えると、今生活習慣が乱れていると将来に影響が出てしまうので、今の積み重ねが将来であるということを改めて自覚しました。(3組男子)

今回の講義をお聞きして、健康には様々な要因が関連しているのだと感じました。健康とは、病気だけでなく肉体的・精神的および社会的にも申し分の無い状態のことを示すものなので、健康であるためにも3要素である「栄養・運動・休養」を意識して生活していきたいと思います。運動や休養に比べて栄養はなかなか改善しにくいものだと感じます。しかし今回の講義で、栄養をバランスよくとることの重要性を学ぶことができたので、まずは意識を改善しようと思います。学習を進める際にも、糖を摂取することで、効率よく脳が活動するそうなので、脳と栄養系の関係についても、もっと詳しく知りたいと感じました。将来、栄養について知ることにより、健康的な自分になれたり、友達や家族に情報を広げることで健康な人が増えるようになるのではないかと考えました。(6組女子)