2019年3月14~15日に、高校1年次理系選択者96名が筑波の施設を1泊2日で巡り、科学への興味・関心を深めてきました。
1日目
3つのコースに分かれて研修しました。
コース①38名 高エネルギー加速器研究機構 ⇒ 土木研究所
コース②31名 農研機構農業環境変動研究センター ⇒ 物質・材料研究機構
コース③27名 農研機構ジーンバンク ⇒ 食と農の科学館 ⇒ 理化学研究所バイオリソースセンター
<高エネルギー加速器研究機構>
<土木研究所> <農研機構ジーンバンク>
<食と農の科学館> <理化学研究所バイオリソースセンター>
2日目
午前は、3つのコースに分かれて研修しました。
コース④ 26名 物質・材料研究機構
コース⑤ 33名 防災科学技術研究所
コース⑥ 37名 ツムラ 漢方記念館
午後は、全員そろって 筑波宇宙センター へ行きました。展示館「スペースドーム」では、実物大の人工衛星などを見ることができ、宇宙への関心が膨らんできました。また、見学ツアーでは「きぼう」運用管制室、宇宙飛行士養成エリアを見学しました。「きぼう」運用管理室では宇宙開発を支える様子をうかがい知ることができました。宇宙飛行士養成エリアでは、無重量状態が人体にどのような影響を与えるか、また、無重量状態が生物にどのような影響の実験について学ぶことができました。宇宙に近づけたひとときでした。
以下、生徒の感想です。
行く前までは、興味のある見学先が少なくて少し消極的でしたが、この2日間で大きく気持ちが変化しました。高エネルギー加速器研究機構では地球の誕生にかかわるようなCP対称性の破れの話が聞け、新たな発見がありました。楽しみにしていた物質材料研究機構では、以前見学した山形大学工学部での話とつなげて理解できる部分も多くあって自信につながりました。(男子)
今まで経験ができなかったことが体験でき、密度の濃い時間が過ごせました。理化学研究所で講話や見学が強く印象に残っていて、生物系のお話や細胞の話などは看護の道を目指す私にとっては大変興味深いものでした。全体で考えてみると、科学は私たちの生活を支えてくれるのだと改めて感じた。次世代のことを考えて科学を活用していくという話を伺って、将来私たちがその担い手になるという自覚と責任を感じ、今後地域を科学の力で支えられる人材になりたい思いました。(女子)
SSHである東桜学館高校に入って良かったと改めて思う2日間でした。物質材料研究機構で、河北町出身の超伝導材料の研究者の方の話が最も興味深かったです。今回の体験で学んだことや感じたことを勉強や2年時の課題研究に生かしていきたいです。(男子)
サイエンスツアーに行く前までは、将来の進路は絶対に県内がいいと固執していましたが、今回筑波に行って県外へでて研究をしてみるのも面白そうだと感じました。様々な施設をみることで、将来の進路選択の幅が広がったような気がします。(女子)
サイエンスツアーを通して、研究所で研究されている成果が私たちの生活と密接にかかわっていることを感じた。例えば、LEDライトは私たちの身近なものでよく見かけるが、普及するまでには、多くの人が研究にかかわっていると気づくことができた。今ある技術を当たり前だと思わずに多くの人が研究した努力の結晶だということを忘れずに生活していきたい。(女子)