6月12日(水)、本校のSSH学校設定科目である、高校1年次の「SS健康科学」第1回の高大連携講座が開催されました。今回の講師は県立保健医療大学看護学科の豊田茉莉先生で、「思春期の性と妊娠・出産」という演題での講話と実習を行いました。内容は大きく4つのテーマで、1)思春期の身体と心の変化を理解しよう、2)ライフプランを考えてみよう、3)妊娠から出産までを見てみよう、4)希望した時期に妊娠・出産・子育てをするために、でした。体験実習として、胎児の重さを想定した妊婦体験ジャケットを装着して、「妊婦さんの身になって行動してみよう」を生徒代表者が階段昇降などを行って体験し、その大変さなどを実感しました。最後には活発な質疑応答もあり、本テーマについて理解を深めました。以下は生徒の感想です。
「身体の大切さが分かった。自分が思っている以上に身体はもろく心もダメージを負ってしまう。安易に遊びと思って身体を使わないで、自分を大切にしなければならないと思った。同時に相手に対して心を傷つけたり、自分も傷つかないようにするために、知識と智恵が重要だと思った。性行動の管理と他者への尊敬の気持ちを大切にしたい。先生のお話しを聞いて、人が生まれてくるということは本当に偶然であり、そうした命を大切にしていかなければならないと思った。思春期の自分たちでも、自分の行動には責任を持って、また人間関係をよくできるように努力したい。また妊婦体験実習で感じたが、これからは困っている人の助けになれるようにしたいと思った。(女子生徒)
「山形県でも20歳未満女性の出産がかなりあり、また人口妊娠中絶も多いことを知って驚いた。低用量経口避妊薬や緊急避妊ピルなどといった避妊の方法があるということだが、私たちの年齢の者はそうした手段を使わないことが大切で、望まない妊娠がないようにすべきであると思った。そのためには、性についての悩みなども含めて、いろいろなことを相談できる友人などの人間関係が大事であると思った。そして、先生がおっしゃっていたように、自分のことをよく知り、相手を尊重し、身体と心を健康に保ち、毎日の生活を楽しむような日常生活を送ることが大切であると思った。(男子生徒)