1年次生を対象に学校設定科目「SS総合探究I」の中で、7月3日(水)に蔵王自然観察実習が行われます。その観察実習に向けて、5月28日(火)、6月11日(火)に、火山、地質、樹氷、植生、高山植物についての事前学習を行いました。
また、6月18日(火)には、山形大学理学部理学科 教授 伴雅雄先生による「蔵王の火山、地質、地形・蔵王の自然観察のポイント」のご講義をいただきました。
講義では
・蔵王山の地形について
・蔵王山の成り立ち(地形の形成・火山活動史)
馬の背カルデラや火口の変遷、噴火の歴史等
・御嶽山や草津白根山との類似性
・自然観察実習のポイント
22万年前の溶岩(刈田山頂駐車場脇の露頭)
1895年の噴出物、それ以前のマグマ噴火の火山灰(馬の背)
1895年の噴火の火山弾(馬の背)
蔵王山の地形観察(刈田岳山頂より)
3万年前の火砕流堆積物と溶岩餅(刈田山頂)
などをお話しいただきました。慶長20年(1615年)の噴火では、伊達宗高(伊達政宗の七男)が、命がけで登頂し、鎮火を祈願したという興味深いトピックスもお話しいただきました。
事前学習で観察における大切な視点を学び、7月3日(水)の実習では、深みのある観察を行ってきます。