3月4日に昆虫サイボーグの研究で知られるシンガポールの南洋理工大学(NTU)の佐藤 裕崇 教授(山形県出身)をお招きして,本校1年次を対象に国際理解講演会を実施しました。
佐藤 裕崇 教授は,世界で初めて昆虫とコンピュータを融合した「サイボーグ昆虫」を開発されました。サイボーグ昆虫は今後,災害現場での人命救助への活用が期待されています。今回の講演では「海外で勉強・研究・仕事をすること」をテーマに,サイボーグ昆虫をはじめ,海外での研究,仕事の取組みや,英語を学ぶことの大切さについてお話をいただきました。質疑応答の時間は次々と質問が飛び出し,たいへん有意義なやり取りがなされました。講演後も佐藤先生に質問する姿が見られ,生徒たちが大いに刺激を受けたことがわかりました。
講演を聞いた生徒からは,以下のような感想が寄せられました。
「研究の内容だけではなく,リアルな外国での学びについても教わることができ,新しい視点から進路を考える貴重な機会になりました。」
「佐藤先生がおっしゃっていた,新しいことに挑戦すれば批判がついてくるのは当然だという言葉が心にしみました。私も人に合わせて自分のしたいことを見失わないように,しっかりと自分を持って,やりたいことにどんどん挑戦していきたいと思いました。」
「『Superstar or Niche』というフレーズが心に残りました。どうしても,すごいことをしようとかスターになろうという気持ちを持ってしまいがちですが,今自分は何を持っているのか,一度自分の強み,持ち物を再確認してみることが大切だなと思いました。」
「勉強をすることにおいて,一番大切なことは「楽しく」学ぶことだとわかった。英語を学ぶことは大学入試のためなど将来の保証のためではなく,自分自身の可能性を広げるためのものであると再認識できた。」
佐藤 裕崇 先生,貴重な講演を本当にありがとうございました。
佐藤教授のHP(Hirotaka Sato Group) https://hirosatontu.wordpress.com/
講演会の様子 南洋理工大学(NTU)写真 Wikipediaより