7月22日に,日本電子(株)技術顧問,(公社)日本顕微鏡学会公益事業企画推進委員の広瀬治子 先生をお招きして,本校1年次を対象に国際理解講演会を実施しました。
広瀬治子 先生は,帝人(株)に入社された後,バイオミメティクス研究会運営委員や,日本顕微鏡学会 常務理事などを歴任され,2022年に帝人(株)を退職後,JEOL(日本電子株式会社)技術顧問として活躍されています。今回の講演では「我々の生活の中で知らないうちに利用している電子顕微鏡の話」というテーマで,日本が世界に誇る科学技術である電子顕微鏡について,電子顕微鏡で撮影した画像もお示しいただきながら,新たな技術がどのように生み出され,どのように社会を変えていくのか,お話しいただきました。
講演を聞いた生徒からは,以下のような感想が寄せられました。
「日本の顕微鏡のレベルが高いということは知っていたけれど,世界で一位の分野だったということは驚きだった。電子顕微鏡は,実験のときしか使われるイメージがなかったけれど,「はやぶさ」が持ち帰った石の観察など,たくさんのことに使われていることを知った。」
「講演を通して,電子顕微鏡は意外と身近であることを知りました。カラーコンタクトの危険性がわかるなど,電子顕微鏡は,生活に役立つ素晴らしい発明品だと知ることができました。」
「虫や動物のからだの構造などから人間の生活に役立つものを創造するバイオミメティクスについて少しは知っていたのですが,ここまで自分たちの身の回りの役に立っていたなんて驚きです。自分の知らない世界をもっと探してみたいと思いました。」
「研究者が生物の細かい特徴を調べ,それを新しいもの,面白いものに活かしているところに興味がわきました。ミナミハコフグが車のデザインに活かされているとは驚きであり,デザインは芸術系の人だけでなく,理系の研究者もかかわって作り上げられていると知ることができました。」
広瀬治子 先生,貴重な講演を本当にありがとうございました。