(1)蔵王について調べる(6月6‣8日)
総合的な学習の時間と情報の科学の時間を活用して、蔵王について調べました。内容は、自然観察に限定しないで、「蔵王」をキーワードに連想した事柄をもとに、資料の収集・整理を体験しました。
(2)自然観察実習(6月9日)
ⅰ)山形市野草園
西蔵王高原に広がる26.5haの敷地に、約1,000種のさまざまな植物があります。園内には、自然学習センターがあり、野草園のガイドや自然に関する情報提供を行っています。世界に一つだけのサクラ「ミヤマカスミザクラ」を見ることができます。
ホオノキの花を嗅いで「フレグランス」の香と表現! ミズバショウについて説明を受ける
ⅱ)御田ノ神湿原
坊平高原から刈田岳へのエコーラインの道沿いに1500mから1600mの高さにひろがる、御田ノ神の湿原があります。ここでは、山岳インストラクターの方から湿地の特性やトンビやトウホクサンショウウオについても説明を受けました。コバイケイソウは3年に一度花をつけるので、来年になるとの説明を受け、半分ガッカリし、半分納得していました。また、チングルマやミツバオウレンに出会うことができました。
インストラクターから説明を受ける ヒナザクラやワタスゲをスケッチ
(アオモリトドマツを背景にみる)
ⅲ)御釜の地形観察
高山特有の厳しい気象条件のために高木が育たず、低木林やいろいろな高山植物が群がり咲く「お花畑」がそこここに展開する高山特有の景観を見ることができました。ここではミネズオウやイワカガミを観察できましたが、蔵王を代表的するコマクサ(駒草)は例年よりも開花時期が遅く、比較的早く開花する刈田岳付近でも観察することはできませんでした。
(3)まとめの時間(6月13日6,7校時)
実習地にてスケッチした素描に、写真や資料をもとに報告書を仕上げ、グループ内で報告し合いました。
主な感想
4組 Mさん
初めて蔵王に登ってみてたくさんの自然に触れることができた。場所によって皆異なる植物が咲いていたので、とても観察していて面白かった。聞いたことの無い植物もたくさんあった。また、御釜を見てみてとても感動したし、山などの自然はとても美しく関心が湧いた。
5組 Eさん
御釜周辺の地層が黒や茶の層になっていた。思っていたよりもたくさんの高山植物が見られた。今まで見たことのないような、きれいな花がたくさんあった。伊達正宗の石碑に雷が落ちたことなど、初めて知った。ミネズオウという植物の花が小さくてとてもかわいらしかった。