4月16日(金)に,今年度最初の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴しました。今回は「『はやぶさ2』と太陽系の科学」と題し、橘省吾先生(東京大学理学部 地球惑星物理学科/地球惑星環境学科・教授)がご講演くださいました。高校1年次が24名、2年次も8名参加しました。はやぶさ2が持ち帰ったカプセル内の物質を分析するプロジェクトメンバーである先生の話に、感動しながら拝聴していました。
<生徒の感想から>
リュウグウの研究から地球の生命について迫るヒントが得られる可能性があると知り、宇宙を知ることで地球の生命を知ることがとても面白いと感じました。一つの分野に限って考えていてはできないことがたくさんあるのだということを感じました。これからわかるリュウグウについてや、ハヤブサ2についてのニュースが楽しみです。(2年K.K.)
今回の講座では、はやぶさ2が惑星竜宮に行った理由から教えてもらった。リュウグウでなければならない理由が、太陽の熱が影響していることを知り驚きました。自分は工学部に進学したいと思っていて、モノづくりを将来したいと考えており、はやぶさ2の構造を見た時ワクワクしました。(1年O.T.)
今回の講座で一生見れないようなカプセルからサンプルを取り出す機械を見れたことがすごくうれしかったです。私は宇宙が好きなので、地球や他の天体、宇宙のお話を聞くことが出来たことも嬉しかったです。「声を聴く」や「石が日焼けをする」など、身近で分かりやすい語句を使って説明してくださっていたのがとても印象的で、学問がより身近なものに感じられました。(1年K.S.)
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
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東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会は、東北地区6県のSSH指定校などを対象に、理数系の課題研究に積極的に取り組んでいる高校生が授業や部活動で取り組んできた研究成果を発表し、発表者との対話を通じて相互交流・評価を行うことで切磋琢磨し、これからの活動や研究の質・量の両面で活性化を図ることを目的に開催されている発表会です。今年度も、現地参加校が8校、リモート参加校が11校の計19校参加の大規模なものとなりました。本校からも、高校2年次の未来創造プロジェクトにおける中間発表会で高評価を得、選抜されたグループがオンラインで口頭発表を行いました。参加した生徒たちは、参加校の質の高い研究に触れたことはもちろん、自らの研究について発表したことは大変有意義な経験となりました。研究に助言をいただきました先生方、参加校の皆様、そして発表会開催校の水沢高校の皆様、本当にありがとうございました。
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◆ 講 師 山形大学 地域教育文化学部 大森 桂教授
◆ テーマ 「QOLの向上を目指す『食育』」
◆ 対象者 高等学校1年次
◆生徒感想
〇食事の役割について改めて学んだ。やはり、明治時代からも言われているとおり、教育やQOLを考えたときに食育という分野はとても大切なものである。健康の三要素の一つである「食」に関わる職業もおもしろそうだな…と思った。また、食という個人の問題で、自分が食べたいものを考えて、買ったり消費したりするものだと思っていたが、自給率・環境保全・食品ロス・文化伝承など社会の福祉にも関係することを知り、もっと責任を持たなければならないのだと思った。また、普段文系の学問での研究についての講義はあまり受けたことがなかったので、とても刺激的だった。教育の面も合わせて、カレンダーを作ったり、海外の食に関わってみたり、と理系の分野にはない面白さもあり、この研究分野はおもしろそうだなと思った。そして、栄養教諭さんの存在の重要さにも気づくことができた。食とひとくくりに言っても、心理学であったり、教育学、化学、歴史など様々な分野につながっていた。特に、心理学であったり、人の行動の性質の学習であったり、“本能”といった概念にも気づかされた。また、海外のエディブル教育なども知り、日本でも導入していければいいなと思った。(1組)
〇今日の講義を聞いて、食物新規性恐怖と食物嫌悪学習についての話が印象に残りました。幼い頃、嫌だと感じた食べ物は食べなくなったり、初めて食べるものは食べないというのは、ただのわがままだったりするのかと思っていたけど、人間の本能だということを知ることができました。将来、子どもには無理に食べさせるのではなく、少しずつ慣れさせたり、好きなにおいを加えたり、同級生の子どもと食べさせたりすることで克服できるようにしたいと思いました。また、「味わうことは、誰も代われない」という言葉が印象に残っていて、自分と向き合って、自分なりに表現することが大切だと思いました。食育を通して、個人の健康の向上にもなるし、社会福祉やSDGsへの貢献ができるので、食育をもっと広めていきたいと思いました。一方で、食事をすることによって、問題もでてきているので、気をつけたいと思いました。いつも食事をするときに特に何も考えていないので、もっと五感で感じながら食事を楽しみたいと思いました。(6組)
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12月4日(金)、7日(月)に高校2年次理系クラスを対象に、東桜学館高校体験型実習講座を行いました。山形大学理学部、山形県立博物館に伺い、専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただきました。普段の授業とは違った内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。
12月4日(金)
・物理体験型実習講座
山形大学理学部 門叶冬樹教授より、「放射線に関する実験・実習」と題して指導していただきました。放射線の講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、宣言からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験を行いました。
・博物館体験型講座
展示物の見学を行いました。ヤマガタダイカイギュウ、国宝の縄文の女神、鉱物、山形の動植物などの展示物を見学しました。また、特別展として開催されていた「奇妙でへんてこな生きものたち-進化の迷宮へようこそ-」も見学することができました。これら展示物について、学芸員、解説員の方々から解説していただき、より深く理解することができました。
・生物体験型実習講座
山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCRによって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。
12月7日(月)
・化学体験実習講座
山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。アニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成する実験を行いました。例年であれば、融点を測り、生成物の同定を行っていましたが、今回はNMR(核磁気共鳴装置)を使用し、生成物の同定を行いました。
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12月4日(金)に,今年度最後となる東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴し,高校1年次の11名と数学教員2名が参加しました。難しい内容ながらも,「数式で広がる数学の世界の面白さに気づくことが出来ました」,「万物を表す三角関数にいったいどれほどの可能性があるのか興味深かった」など,数学に対する新たな興味を開拓することができたようです。
<生徒の感想から>
研究の意味はどのようなものか,ということが特に印象に残った。フーリエ展開による微分方程式のように難しいものも簡単にするということが大切だということが分かり,また数学の自由さというものを実感した。自然に沿った考えをしなければならない物理などの自然科学に対し,パラドックスも正当化してしまうということから,ほとんど何でもありだと感じた。普段,数学は問題を解いていくもの,計算するものだと思ってしまうが,今回の講座で数学は決しそのような存在なだけでないことが分かった。(Y.S.さん)
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11月14~15日にかけて1年次生の希望者を対象に飛島フィールドワークを企画しておりました。しかし、前日の天候不良により、当日朝に定期船が欠航との連絡を受け、急遽欠航時の代替計画として準備していた、鶴岡市を中心とした庄内フィールドワークに変更して実施いたしました。山形大学名誉教授川邉孝幸氏においで頂き、温海暮坪にある塩俵岩、立岩や由良・白山島の火山角礫岩、石英脈、岩脈等について解説していただきました。午後からは加茂水族館の見学や鶴岡市大網にある湯殿山総本寺大日坊瀧水寺にて即身仏のお話を聞き、見学もさせていただきました。飛島に行けず、残念ではありましたが、庄内の地層や生物、即身仏などを見たり触れたりして刺激を受けたようでした。
<生徒の感想から>
◇残念ながら飛島に行くことができなかったが、あまり行く機会のない鶴岡市の地形や地質を学ぶことができた。始めに塩俵岩という岩の観察、スケッチをしてこの岩の特徴を学んだ。塩俵岩はまるで人工的につくられたようなきれいな網目状の模様をしており、数百万年、数千万年かけて自然の力で形成されたことを考えるととても感慨深いと思った。また近くにある立岩は、はしごのような模様があり、大昔に溶岩が固まってできたということを知った。内陸ではあまり見られないような地質があり、同じ県でも様々な違いを感じた。今回のフィールドワークで山形県の沿岸部を様々な角度から学ぶことができ、より山形県のことが好きになった。
◇海岸沿いを歩いたときにプラスチックごみが目立った。これらのごみは私たちが普段出しているごみだったり、路上や川に落ちているごみと同じようなものが多かった。保健の授業で水質汚染などの環境汚染について調べ学習をした際に、目に見えない汚染は危険性を把握し、対策するのは難しいというまとめを書いた。今回、海にあるごみを目の当たりにし、我々の生活と水質汚染が関係あることを改めて知った。
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