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科学の甲子園ジュニア全国大会に出場決定

9月29日(日)に山形大学にて、第7回科学の甲子園ジュニア全国大会山形県2次予選が開催され、1次予選を勝ち抜いた中学生A・B2チームが参加してきました。実験系と総合系の2つの実技競技が行われ、科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力等を用いて協働的に課題を解決する力を競い合いました。結果は、本校のAチームが第1位、Bチームが第5位となり、Aチームが山形県代表として全国大会(12月に茨城県つくば市で開催)に出場することが決まりました。3年目の挑戦で、初の全国大会出場となります。引き続き応援よろしくお願いします。
なお、2次予選の様子は、10月3日(木)21時から、FM山形「Be★らぼ 山大サイエンスカー」で放送される予定です。

SS健康科学[SS家庭]【講話③】

演題  『認知症の基礎知識とリハビリテーション』

講師  山形県立保健医療大学保健医療学部作業療法学科

教授 佐藤 寿晃氏

◆ 日時  令和元年9月19日(木)午前9時40分~11時40分

◆ 会場  山形県立東桜学館中学校・高等学校 中央棟 大講義室

◆ 対象  高等学校1年次生

◆ 概要

作業療法は生活に支障をきたしている、あるいはきたすことが予測される人に対して、作業に焦点を当てた治療・指導・援助を行うものである。行われる作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為である。対象は医療だけではなく、保健・福祉・教育・職業など幅広い分野で行われている。今後さらに高齢化が進行していく中で如何に健康寿命を延ばしていくかが課題である。高齢者が普通に生活することが困難になる病気の一つとして認知症があり、患者数は年々増えている現状である。認知症は、早期から医療やリハビリを行うことで、症状を軽減し、安寧に過ごすこともできるようになってきている。本講義では、認知症の早期発見の目安や予防のための生活(脳の活性化・運動・食事)と家族、そして「家族」を支える作業療法士の役割について御教示いただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆生徒感想

◇リハビリテーションは年寄りの人が受けるものだと思っていたけど、子供やけがをした人も対象になることがわかった。リハビリはリハビリをする本人の「やろう」とする意欲が大切であり、作業療法士はその本人のモチベーションを上げさせることが仕事だということが印象に残った。動画では、元気のなかった人が作業療法士の方と色々な作業を行うことで、徐々に笑顔になっていってすごいと思った。認知症の症状として、徘徊、うつ病、昼夜逆転、暴力などがあって、介護することは本当に大変だと思った。30秒前のことまで忘れてしまったり、家族のことを思い出せなかったりするのはとても不安でつらいし、生きている目的がなくなってしまいそうで怖いと思った。1人で認知症の人を介護することは大変だから、周囲に頼ったり、相談したりして抱え込まないことが大切だと思った。認知症の人のことについて知ることで上手く介護できる工夫をしていくことが大切だと思った。(5組)

◇私は、今まで「作業療法士」という職業の名前を聞いたことはあったけれど、どのようなことをしているのかは知らなかったため、学ぶことが多かった。そもそも、リハビリテーションという言葉は「リ・ハビリテーション」と意味が分かれていて「もう1度能力を回復して社会生活に適合するための過程」であるということを初めて知った。また、作業療法は「こころ」と「からだ」のリハビリテーションであることや「作業」という言葉は生活そのものを示しているということも知ることができた。人は作業をすることで健康になること、その意欲を引き出すのが作業療法士であると学んだ。近年、日本の平均寿命は長くなり、超高齢社会となっている。将来的には3人に1人が高齢者になるそうで、それに伴って認知症の方も増えるということも初めて知った。もし、自分の身の周りに認知症になった人がいたら、できるだけリラックスできる環境をつくり、怒ったり責めたりせずに親身に介護していきたいと思う。(5組)

◇今回の講義を聞いて、作業療法や介護職のことについて知ることができました。作業療法士は自分の思っていた以上に病院や社会で活躍していることを知りました。福祉や教育など幅広く行うことができるおもしろい職業だと感じました。高齢化が進んでいる日本ではますます必要とされると思います。認知症については、私も祖母と一緒に住んでいるので、早期発見が大事だと思いました。運動や脳の活性化を祖母にすすめて認知症を予防し、支えていきたいと思いました。認知症にも種類があることが分かった。身の周りの人のサインを見逃さないようにしたいです。(6組)

◇「作業療法」という言葉は、何度か聞いたことはありますが、どのようなことをしているか分からないのが事実でした。「こころ」と「からだ」のリハビリテーションという寄り添う心を大事にして活動していることが分かりました。障がいをもっている方々も症状は様々なので、一人一人に合った「社会的役割」を見出すことと自尊心を傷つけないようにすることが大事だと感じました。私の周りにも多くの高齢者の方が住んでいるのですが、認知症のような症状が出始めたということを耳にします。介護している方の手助けはもちろんですが、認知症の知識をきちんともち、偏見の目で見るのではなく、受け入れる心を持つべきだと思いました。(6組)

全国中学生英語ディベート大会に参加してきました!

去る9月22日(日)に名古屋の中京大学で開催された、第9回全国中学生英語ディベート大会に、北海道・東北から初めて本校の中学生が参加してきました。論題は”Japanese elementary, junior high and senior high schools should withdraw from school club activities.”です。しかも3回戦は当日発表の即興ディベートも行うというタフな大会で、渋谷教育学園渋谷中学、同幕張中学、筑波大学付属駒場中学など22チームが参加する大会です。初参加ながら17位と健闘し、日本のトップレベルの中学生と試合と交流を楽しんできました。

SS健康科学[保健/家庭]【体験学習<山形県立保健医療大学>】

◆ 日時  令和元年 8月30日(金)  午後 1時15分 ~ 午後 3時 5分

◆ 会場  山形県立保健医療大学

◆ 目的

本校ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定にかかわって、「保健」と「家庭基礎」の学習内容の関連性を重視した融合科目としていた学校設定科目「SS健康科学」を開設した。そのねらいは少子高齢化が進む現代社会において、県立保健医療大学と連携して大学教員の講義や体験学習を行いながら、地域が抱える健康・医療の問題や未来の社会を積極的に担っていこうとする人材の育成を図ろうとするものであり、その一環として本実習を実施する。

◆ 対象  高等学校1年次生  以下:6分野(8講座)からの選択

 

 

 

 

 

看護学科  『 スマホと健康 』

菅 原 京 子  教授    今 野 浩 之  助教   栗 田 敦 子  助教
◇ 生徒感想

○ 講座では、自分のスマホ利用の現状を実際に数値で計測し、話し合った。自分の結果は、時間は普通だったがスマホとの距離がかなり近いことが分かった。先生によると、利用時間に加え、スマホの距離も病気にかかりやすくなる要因だとお聞きした。前兆がなく普通の人が突然目が見えなくなってしまうことを聞いて、自分でも意識しなければならないと感じた。また、スマホは便利な点も多いが大きな穴があるということも認識しなければならないと感じた。

[1組男子:IS]

○ スマホと健康の講座に参加して、普段よりスマホと目の距離を離したり就寝前の約1時間ぐらいはスマホの利用を控えるなど、スマホとの関わり方を改めていこうと思った。また、「急性内斜視」という、スマホの長時間使用が原因でなってしまう病気が、現在子どもや若者の間で多発している恐れがあると知り、健康的な使い方をしないと、普段の生活にも影響してしまうのだと思った。

[4組女子:RK]

○ 今日の講座をお聞きして特に私にとって印象に残ったのは、スマホを1日7時間使ったことにより教室の時計が右上と左下に見えるようになってしまった男の子の話です。生活が便利になるためにスマホがあるのに、生活を不自由にして貴重な高校生時代を棒に振るのは本当にもったいないことだと思い、自分は絶対にそうならないようにしようと思いました。また、スマホの画面と目の距離が私は他の人よりも近い傾向にあったので、気をつけていきたいと思いました。

[5組女子:AK]

 

 

 

 

 

看護学科  『 高機能シミュレーターを使って看護の体験をしてみよう 』

片 桐 智 子 准教授   丸 山 香 織  助教
◇ 生徒感想

○ 今回、体験学習をしてきて思ったことは、看護の仕事はとても大変だということです。その人その人で病気の対応や心のケアといった、精神面でもしっかりと対応するためには、さまざまなことをおぼえなければいけないので、看護師はとてもすごいと思いました。

[2組男子:MA]

○ 前から看護の仕事に興味をもってはいましたが、いまいちどんな仕事かと言われたらうまく答えられませんでした。今回このような機会で看護師の方々から生の声を聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。私が感じたのは、1人1人が看護という仕事を誇りに思っていて、キラキラと輝いていたことです。治療の援助だけでなく、心をサポートし、痛みに寄り添うのが看護師だと教えて下さいました。改めてかっこいいと思いました。

[4組女子:MY]

 

 

 

 

 

看護学科  『 人の動きを探究する 』

南 雲 美代子 准教授
◇ 生徒感想

○ 「歩く」という日常的な行動を探究してみて細かい動作が重なって歩けると気づいたことです。体のどこかの不自由な人を想定して体験してみたら、人の力を借りないと大変だと改めて感じました。

[2組男子:HK]

○ 「人の動きを探究する」を受講して実際に自分も動いてみることで普段は意識していない動きが改めて分かった。また、立ち上がる時に介護者が要介護者のスピードより速くしたり遅くしたりすると立ち上がりにくく、スピードに合わせることで普通より立ち上がりやすいということを実際に体験できたため、自分が介護をする時に生かしたいと思った。

[3組女子:YA]

 

 

 

 

 

看護学科  『 身体の音を聞いてみよう! 』

佐 藤 志 保  助教
◇ 生徒感想

○ 病気の状態・正常な状態の心拍音や呼吸音を聴診器で聴いた。特に心拍音は音の違いを聞き分けるのが難しいと感じた。しかし、実際は心拍音と呼吸音の他に様々なノイズが聞こえてしまうらしいので、聴診器による診断はとても難しいのだなと感じた。

[6組男子:KO]

○ 聴診器を実際に使わせていただき、心音と呼吸音を聞きました。どちらも症状によっての違いが明確に分かる訳ではなく、難しいと感じました。異常を見つけるのが遅れると命に関わります。そのためにも今回のような模型を使った日々の訓練が大事なのだと改めて感じました。

[6組女子:CM]

 

 

 

 

 

理学療法学科  『 筋力を科学的にとらえる 』

赤 塚 清 矢  講師

理学療法学科  『 関節の動きとストレッチング 』

永 瀬 外希子  助教
◇ 生徒感想

○ 今回の体験学習で、全身の筋肉が連動してこうして動けていること、ストレッチングが様々な点で効果的であることを体験して理解できた。また、運動やストレッチングにより、骨密度も高められ、若いうちから骨粗鬆症のリスクも下げられるため、今後意識的に運動やストレッチングを行っていきたい。

[1組男子:KO]

○ 私は理学療法の分野を選択しストレッチと筋力に関して自らの体で実験を行いました。30分ずつという短い時間だったので理学療法について詳しく知ることができたかと聞かれれば十分ではありませんが、夏休み中に保健医療大のOCに行き看護・理学療法・作業療法の3分野の中では理学療法に興味を持ち、積極的に聞いていたのでその経験を生かすことはできたと思いました。

[1組女子:KK]

○ 筋力について実際に体を動かしてみて考えるとおもしろかったです。数字で計算した通りに動いたり、体の動き(関節)を見て学ぶこともできました。若いうちに筋力をつけておくことで老後も心配なく動けるし思い通りに体が動くと聞いたので筋トレを頑張りたいです。

[2組女子:KT]

○ 体験学習では、主に筋肉について色々なことを学んだ。ストレッチングは、ハムストリングスを伸ばすためのものを教えてもらい、運動部である私にとってためになる話だった。若い内に運動をするかしないかで将来、筋力が衰えた時に、けがのしやすさや残る筋肉量に差がでてくるらしいので、若い内に筋力を付けておこうと思った。

[4組男子:KI]

 

 

 

 

 

作業療法学科  『 生活を支える福祉用具 』

佐 藤 寿 晃  教授

作業療法学科  『 認知症の人の立場から普通の暮らしを考える 』

川 勝 祐 貴  助教
◇ 生徒感想

○ やはり、自分の思っている普通とか、当たり前が、他の人にとって必ずしもそうであるとは限らない事を再認識させられた。自分だけの価値観や考えをそのまま他人にぶつける前に、一度考えないといけないと思った。福祉用具もそれに通じるものがあって、例えば片手しか使えない人用の道具なんかは、両手が使えて普通という考えからは作りようがないと思うし、大切なことだと思った。

[1組男子:SS]

○ 私は今まで認知症は自分には関係がないものだと思っていました。しかし、今回の体験学習で2025年には1/5、2050年には1/4の割合で認知症になることを聞き、私も認知症について考えておかなければいけないと非常に思いました。自分にとっての普通が相手にとっては普通ではないかもしれないと思い、相手の身になって考えていこうと思いました。

[4組女子:YY]

○ 「生活を支える福祉用具」では、たくさんの福祉用具を見せていただきました。どれも熟考されたアイデア商品ばかりで、感嘆しました。「認知症の人の立場から普通の暮らしを考える」では、介護において、自分の常識は相手の常識とは異なるということを学びました。相手の立場になって考えるということがとても重要なのだと感じました。

[5組男子:ZT]

○ 私は作業療法の講話をきいて、自分らしく生きるために援助や支援をしていたり、体の不自由な人や高齢者の人々が日常生活で使う道具を使いやすくする自助具のことや、認知症の人に接するときに、相手の身になって考えることが大切だとわかった。また、客観的に対応するよりも感性的に対応するほうがよいことを知ることができたので良かった。

[6組女子:AS]

 

 

 

 

 

SSH通信 第8号

SS健康科学[SS保健]【保健講話②】

演題  『 健康寿命の延伸 』  ~ 運動の担う役割に着目して ~

講師  山形県立保健医療大学 保健医療学部 理学療法学科 准教授 高橋 俊章 氏

◆ 日時  令和元年 9月 4日(水)  午後 0時30分 ~ 午後 2時00分
◆ 会場  山形県立東桜学館中学校・高等学校  中央棟 大講義室
◆ 対象  高等学校1年次生
◆ 概要

平均寿命で世界一位(2016年:WHO:男女総合)の我国であるが、健康寿命との格差には、まだまだ課題が山積している現状にある。そのなかで、加齢に伴う老年症候群はある程度はやむをえないとしても、身体機能・精神機能の維持は十分可能であり、生活不活発病とも称される廃用症候群をいかに回避していくか、介護予防や認知症予防のありかたが問われてくる。本日講話では、運動の担う役割に着目して、老若男女の誰にでも簡単に実践できる軽運動等(腰痛予防・膝痛予防・等々)の実技演習も取り入れながら御教示頂いた。また、我国の健康水準を保持増進していくための施策:健康日本21や、今後ますます重視されていく介護に関係する施策:地域包括ケアシステム、等々についても御教示頂いた。

通常授業を担当する高等学校教員にとっても、講師の専門的な御識見から授業内容を補完して頂き、とても有意義な研修にすることができた。

 

 

 

 

 

◆ 生徒感想

◇ 本日の講話では健康寿命を伸ばすことで生活の質が変わり、幸福度も大きく変わってくることが分かりました。私は長生き(平均寿命が長い)出来れば幸せだと以前は思っていましたが、ただ長生きすればいいだけではなく、人生における健康寿命が大切だということを知り、考え方が変わりました。講話の中で日本は健康寿命と平均寿命の差が大きいのに対して、他国は健康寿命と平均寿命の差が小さいということをお聞きして、日本は平均寿命が他国よりも高い国ではありますが、健康寿命が追いついていない国であり、健康寿命がより追いつけば日本はもっと豊かな国になるのではないかと思い、どうにか出来ないのだろうかと思いました。その健康寿命を伸ばす対策として介護予防が必要であることを学びました。その中でも特に老年症候群に早めに気づき、予防すること、周りの人と関わり1人で閉じこまらないこと、年だからといってあきらめないことが大切だということを学びました。また介護予防の具体例としてかかと落とし運動や腰痛予防のためのいすに座ってできる運動、ひざの痛みを予防する運動など実践をしながら学びました。少しの簡単な運動の積み重ねで大きな介護予防になることが分かりました。また認知症も運動で予防できることから、運動は健康にとってやはり大切であることを改めて感じました。今回の講話では健康寿命の大切さを知り、健康寿命を伸ばすことができるような生活の質が高められるような積み重ねを少しずつしていきたいと思いました。

[1組女子:KS]

◇ 日本の平均寿命が伸びていることは知っていたしそれはとても良いことだと思っていました。しかし、健康寿命との差は男性が約 9年、女性が約12年ととても長く、健康寿命を過ぎた後はずっと病院にいなければいけなかったり、寝たきりになってしまったりその後の人生が退屈になってしまいそうです。健康寿命が長ければ長いほど絶対楽しい人生を過ごすことができると思います。また、約10年も介護をしなければいけない家族にも、いろいろな負担がかかってしまいます。だから、高橋先生がおっしゃっていた健康寿命の延伸はとても大切だということが分かりました。それには適度な運動、食事、睡眠が必要です。運動をしないと骨がもろくなったり筋力が低下してしまったりしてけがをしやすくなります。家でできるストレッチや軽い運動がたくさんあって(簡単だし)祖母や両親に教えてあげようと思いました。運動は認知症予防にもなるようなので、すごく大切なんだと改めて分かりました。健康寿命がもっと伸びれば、労働力の不足の改善にもつながりそうだなと思いました。老後の生きがいのある生活を過ごすには、今どう過ごすかが関係してきそうなので、まだ早いと思わず実践していきたいと思います。

[2組女子:KW]

◇ 「50年後になったら皆さんも考えて下さいね」と言われました。正直自信ないです。自分は老後、長生きしたいとかは考えていません。身内が強く望むならなきにしもありませんが、自分の体が若い内に臓器移植でもなんでもしてくださいとずっと思っています。ただ自分が老後の生活の知識不足というのもあります。ただ自分の健康寿命が途絶えて苦しむ日々が怖いというのもあります。50年後どうなってるか分からないので、ひとまず保留しておきます。自分も地域包括ケアシステムや社会人生活の中で高齢者を支えていくのでしょうけど、負担ばかり大きく高齢者も労働者も恵まれない関係はいつか断ち切って、新しい策でも出れば良いのですが、例えば介護する人が暮らしやすいように生活補助手当をするとかして。高齢化ばかり嘆いてられないので、ケアシステムの他にもどんどん実施していけたらいいなと思います。労働者でもない自分がこんなことを言ってもそんな簡単な問題ではないのは分かっています。それでも町全体で支えるようなそんな物理的な策も険しくなるのは時間の問題です。経済、技術、団体活動など、あらゆる面から高齢者たちを支えるのは私たちの世代です。たとえ自分が将来年金もらえなくても、目の前の人を助ける覚悟を身につけます。

[3組男子:ST]

◇ 今日の講話を通して自分自身の“寿命”に対する考え方、見方の観点が大きく変わっていきました。テレビなどで「長生きの理由は~~です!!」などの広告を頻繁に目にします。そこで今、立ち返ってみると、平均寿命が長くても日常生活に制限のある状態で長く生きるのは質の良い老後とは認められないなぁと思う所存です。そこで今日の講話の中で健康寿命を増進させるための運動について高橋先生が触れていらっしゃいました。確かに心身機能が増加すれば、老後の活動の幅(趣味、散歩、地域間ふれあい)などが広がりより良い生活が送れるというものでした。自分が将来高齢者になるときは必ず(事故、病気等で急逝しなければ)きます。そんな時は講話の中であった運動や、身近にいる理学療法士の皆さんの御手をお借りして素敵な人生を送れるような自分自身であろうと思いました。

[4組男子:RS]

 

 

 

 

SSH生徒研究発表会(神戸)に参加してきました!

令和元年8月7日(水)~8日(木)、神戸国際展示場にて行われたスーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会に発表者3名、見学者2名の生徒が参加してきました。今年度は、国内218校、海外10か国23校、参加者およそ4,500名による大規模な発表会となりました。

本校からは、「口に入れても安全な色鉛筆の芯を作る」というテーマの女子3人グループが参加しました。彼女たちは、校内での発表は勿論のこと、外部発表会においても、昨年度の山形県探究型学習課題研究発表会におけるポスター発表から始まり、東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会などで経験を積みながら、その都度助言を頂きました。更に、研究機関等の協力を得ながら、ますます研究を深めてきました。当初は、クレヨンのような試作品でしたが、最終的には、木材加工した枠に注入し、色鉛筆風の試作品を完成させ、本発表会に臨みました。

当日は、聴衆者が絶えることなく、ポスター発表は大盛況でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また見学生徒も、他の学校の説明に聞き入り、積極的に質疑を交わしていました。

 

 

 

 

 

 

【参加生徒の声】

・相手に伝わりやすいように、目を見たり、身振り手振りを加えつつ、相手に合わせて発表した。質疑応答では、積極的に答え、理解してもらえるような応答を心掛けた。(発表者)

・実際に食べたことを伝え、そこから質問が生まれるような会話をつくった。はちみつロウの説明では、ほとんどの人がはちみつの甘さをイメージしていたようで驚いていた。(発表者)

・私たちの研究段階では、まだ誰かに提供することはできないが、これから先引き継いでくれた世代で完成品にすることができるなら、地域の方々に実際に使っていただきたいと思う。(発表者)

・どの発表も「いかに相手に伝わるか」について努力をしていることが分かり、プレゼンテーションの際は分かりやすく説明する責任が大事だと感じた。ICT機器の活用については、自身の発表の時にも生かせると思った。(見学者)

 

 

沖縄西表フィールドワーク 最終日(7日目)

最終的に10日ANA90便(石垣島12:20発)の全員分の座席を確保でき、全員同じ飛行機で石垣島を離れることができました(奇跡です)。

フィールドワークは予定より2日間伸びました。今回は予定以外のことが色々ありました。終わってみれば、良い体験だったのではないでしょうか。ただし、楽しかったで終わることなく、これからの探究活動につながることを期待します。

八重山からの旅立ち 解散式

多くの方々のサポートによりフィールドワークを無事終了することができました。

西表島での研修、生活をサポートしていただいた  ふなうき荘、じゃじゃ丸ツアーの皆様

台風対策で忙しい中、西表の自然についてご教授頂いた琉球大学 渡辺信先生

フィールドワークの運営だけでなく、欠航トラブルで奇跡を起こす日本旅行の矢口さん

延泊時に柔軟に対応していただいたベッセルホテル石垣島の皆様

ありがとうございました。

沖縄西表フィールドワーク 6日目

台風は去りました。昼過ぎまでホテルに缶詰めでした。その間、各自が自己研修(学習)に取り組むことができました。その努力が幸運を呼んだのか、10日(土)に全員が帰形できることになりました。保護者の方々の心配も一入だったかと思いますか、その心配以上の成長を感じ取っていただけると思います。

到着予定時刻

●先発隊

山形空港 18:40着

 

●後発隊

山形駅 23:26着

天童駅 23:59着

沖縄西表フィールドワーク 5日目

最後の研修先である石垣島鍾乳洞の見学を行いました。長い時間をかけて作られた自然の芸術作品を満喫することができました。また、鍾乳洞の形成についての知見を得ることができました。

最後の研修の地 撮影中 撮影待ち
成長中 落ちない鍾乳石(受験石) となりの

 

夕方になり、台風が強くなってきました。山形に来る台風とは違い、来そうで来ない、風の強さが半端ないようです。こちらの人の話では車がひっくり返ることもあるそうです。そのため台風が来るとガソリンを満タンにすることもあるらしいとのことでした。

今回は最近にもない規模らしく、停電、断水の危険がありそうです。風は深夜にピークを迎えるようです。生徒はホテルから出ませんので、安全は確保されています。

飛行機の状況は9日の欠航が決まりましたので、石垣島を離れることができるのは10日以降となります。現在はキャンセル待ちをしているところです。ただし、遅くとも11日には石垣島を離れることができそうです(必ずではありません)。

 

[生徒の感想から]

一番印象に残ったのは、船浮の人のあたたかさや優しさです。不安があったのですが、船浮の皆さんは私たちをあたたかく迎え入れてくださっただけでなく、困ったらすぐに助けてくださり、分からないことは丁寧に教えてくださいました。たった3日間だけでしたが、西表、船浮の人の良さや優しさを十分に感じ、また行きたいと思えるような充実した3日間でした。

台風など想定外のこともありましたが、これからも、どんな状況でも楽しみ「ちばりよー」を合言葉にチャレンジし続けます。この研修に参加できて良かったです。(Lさん)

 


今回の研修では初めて経験することも多く、驚きの連続でした。特に私は海に入るのが初めてで、シュノーケリングで魚やサンゴを今までにない近さで見たり、カヌーで波や風に逆らって進んだりしたことは、今まで本やテレビで見るだけではわからなかったことを教えてくれたように感じます。

また、卓さんが話してくださった様々なことの中で「無いことを知る」という言葉が印象に残りました。不便な方が豊かという考え方ははじめてで驚かされましたが、話を聞いて納得しました。普段豊かであるが故に何かが起こり、例えば西表島と同じ水準になると不便を感じてしまうという話を聞き、普段不便な生活を送る方が小さなことでも喜びを感じることができるのだなと思いました。

今回の様々な活動を通して、普段知ってはいても意識しないことを身をもって体験することで、問題を自分のこととしても捉えることができました。今回学んだことを今後の活動に活かしていきたいです。(Mさん)

 


これまで約3日間、山形から離れ西表島で過ごしてきて、卓さんやゆうすけさんをはじめとする方々に、西表の知らないことをたくさん教えて頂きました。中でもシュノーケリングは、初めての体験でしたが、慣れるときれいなサンゴ礁や見たことのない魚が目の前に見えてとても感動しました。マングローブからは自然の力強さや執念を感じました。たくさんの方のお話を聞けて、考えたいことが分かったと思うので、これからじっくり考えたいです。(Nさん)

 


今回の研修では台風で延泊になってしまうなど、トラブルが多くありましたが、逆に台風の脅威を知ることができたりして勉強になりました。今日行った鍾乳洞ではたくさんの年月をかけて出来上がった神秘を目の当たりにし、自然の美しさを改めて感じることができました。

山形では体験することができないことを体験できたことに感謝し、今回抱いた疑問などを帰ってからも深く掘り下げて、さらに意味のある体験にできるようにしたいと思います。(O君)