SSH関連カテゴリー: 県立保健医療大学 体験学習(高)

SS健康科学 高校1年次 山形県立保健医療大学体験学習を受講しました

高校1年次が学校設定科目「SS健康科学」の授業で、令和6年9月11日(水曜日)午後、山形県立保健医療大学キャンパスで同校の先生方による、健康や医療に関する講義を受講しました。薬学、看護、理学療法、作業療法の分野から、7講座開設していただき、ひとり2講座を体験しました。

講師とテーマは次の通りです。

蓬田伸一 教授 「薬が『効く』ために必要な条件」

冨樫理恵 助教 「伝える?伝わる?私のキモチ・あなたのキモチ大集合!」

前田のぞみ 助教 「赤ちゃんの力(ちから)」

赤塚清矢 講師 「健康と生活を支える理学療法」

永瀬外希子 講師 「トレーニングの原理・原則から運動について考える」

佐藤寿晃 教授(学科長) 「生活を支える福祉用具~自助具編~」

加藤緩奈 助教 「認知症について 高齢者の暮らしやすい地域とは」

地域が抱える健康・医療の問題について、専門の先生方から大学の講義室で学び、問いを投げかけていただく、貴重な時間となりました。

お忙しい中、温かいお出迎えや、オリエンテーション、分かりやすい講義、お見送りもして頂き、大変お世話になりました。

オリエンテーションでは、本校の卒業生の様子も教えていただき、後輩として大変励みになりました。本当に、ありがとうございました。

SS健康科学 高校1年次 山形県立保健医療大学体験学習を受講させていただきました

令和5年8月30日(水曜日)高校1年次全員が、学校設定科目「SS健康科学」で山形県立保健医療大学の先生方に、ご講義いただきました。同大学を会場に、7つの講座を開設していただきました。この体験学習は、コロナ渦のために開催できない年が続きました、実に4年ぶりに開催していただきました。生徒たちは、開設していただいた7講座から、事前に希望した2講座を受講させていただきました。看護学科の蓬田伸一先生よりテーマ「薬が『効く』ために必要な条件」、高橋直美先生により「目の前で突然人が倒れたらどうする?」、槌谷由美子先生より「乳幼児の成長とその評価」を、理学療法学科では赤塚清矢先生より「健康と生活を支える理学療法」、長瀬外希子先生より「トレーニングの原理・原則から運動について考える」を、作業療法学科では、佐藤寿晃先生より「生活を支える福祉用具~自助具編~」、川勝祐貴先生より「認知症の人の立場から普通を考える」を、ご講義いただきました。スライドや映像、実物観察、実験・実習など、専門的な施設・設備の中で、地域が抱える健康・医療の問題や、将来の社会について考える機会をいただきました。保健医療大学の先生方や職員の皆様には、ご講義のご準備や会場設営、生徒の校舎内誘導など、ご配慮いただき、大変お世話になりました。専門的な深い学びに触れることができ、有意義な時間となりました。

SS健康科学[保健/家庭]【体験学習<山形県立保健医療大学>】

◆ 日時  令和元年 8月30日(金)  午後 1時15分 ~ 午後 3時 5分

◆ 会場  山形県立保健医療大学

◆ 目的

本校ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定にかかわって、「保健」と「家庭基礎」の学習内容の関連性を重視した融合科目としていた学校設定科目「SS健康科学」を開設した。そのねらいは少子高齢化が進む現代社会において、県立保健医療大学と連携して大学教員の講義や体験学習を行いながら、地域が抱える健康・医療の問題や未来の社会を積極的に担っていこうとする人材の育成を図ろうとするものであり、その一環として本実習を実施する。

◆ 対象  高等学校1年次生  以下:6分野(8講座)からの選択

 

 

 

 

 

看護学科  『 スマホと健康 』

菅 原 京 子  教授    今 野 浩 之  助教   栗 田 敦 子  助教
◇ 生徒感想

○ 講座では、自分のスマホ利用の現状を実際に数値で計測し、話し合った。自分の結果は、時間は普通だったがスマホとの距離がかなり近いことが分かった。先生によると、利用時間に加え、スマホの距離も病気にかかりやすくなる要因だとお聞きした。前兆がなく普通の人が突然目が見えなくなってしまうことを聞いて、自分でも意識しなければならないと感じた。また、スマホは便利な点も多いが大きな穴があるということも認識しなければならないと感じた。

[1組男子:IS]

○ スマホと健康の講座に参加して、普段よりスマホと目の距離を離したり就寝前の約1時間ぐらいはスマホの利用を控えるなど、スマホとの関わり方を改めていこうと思った。また、「急性内斜視」という、スマホの長時間使用が原因でなってしまう病気が、現在子どもや若者の間で多発している恐れがあると知り、健康的な使い方をしないと、普段の生活にも影響してしまうのだと思った。

[4組女子:RK]

○ 今日の講座をお聞きして特に私にとって印象に残ったのは、スマホを1日7時間使ったことにより教室の時計が右上と左下に見えるようになってしまった男の子の話です。生活が便利になるためにスマホがあるのに、生活を不自由にして貴重な高校生時代を棒に振るのは本当にもったいないことだと思い、自分は絶対にそうならないようにしようと思いました。また、スマホの画面と目の距離が私は他の人よりも近い傾向にあったので、気をつけていきたいと思いました。

[5組女子:AK]

 

 

 

 

 

看護学科  『 高機能シミュレーターを使って看護の体験をしてみよう 』

片 桐 智 子 准教授   丸 山 香 織  助教
◇ 生徒感想

○ 今回、体験学習をしてきて思ったことは、看護の仕事はとても大変だということです。その人その人で病気の対応や心のケアといった、精神面でもしっかりと対応するためには、さまざまなことをおぼえなければいけないので、看護師はとてもすごいと思いました。

[2組男子:MA]

○ 前から看護の仕事に興味をもってはいましたが、いまいちどんな仕事かと言われたらうまく答えられませんでした。今回このような機会で看護師の方々から生の声を聞くことができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。私が感じたのは、1人1人が看護という仕事を誇りに思っていて、キラキラと輝いていたことです。治療の援助だけでなく、心をサポートし、痛みに寄り添うのが看護師だと教えて下さいました。改めてかっこいいと思いました。

[4組女子:MY]

 

 

 

 

 

看護学科  『 人の動きを探究する 』

南 雲 美代子 准教授
◇ 生徒感想

○ 「歩く」という日常的な行動を探究してみて細かい動作が重なって歩けると気づいたことです。体のどこかの不自由な人を想定して体験してみたら、人の力を借りないと大変だと改めて感じました。

[2組男子:HK]

○ 「人の動きを探究する」を受講して実際に自分も動いてみることで普段は意識していない動きが改めて分かった。また、立ち上がる時に介護者が要介護者のスピードより速くしたり遅くしたりすると立ち上がりにくく、スピードに合わせることで普通より立ち上がりやすいということを実際に体験できたため、自分が介護をする時に生かしたいと思った。

[3組女子:YA]

 

 

 

 

 

看護学科  『 身体の音を聞いてみよう! 』

佐 藤 志 保  助教
◇ 生徒感想

○ 病気の状態・正常な状態の心拍音や呼吸音を聴診器で聴いた。特に心拍音は音の違いを聞き分けるのが難しいと感じた。しかし、実際は心拍音と呼吸音の他に様々なノイズが聞こえてしまうらしいので、聴診器による診断はとても難しいのだなと感じた。

[6組男子:KO]

○ 聴診器を実際に使わせていただき、心音と呼吸音を聞きました。どちらも症状によっての違いが明確に分かる訳ではなく、難しいと感じました。異常を見つけるのが遅れると命に関わります。そのためにも今回のような模型を使った日々の訓練が大事なのだと改めて感じました。

[6組女子:CM]

 

 

 

 

 

理学療法学科  『 筋力を科学的にとらえる 』

赤 塚 清 矢  講師

理学療法学科  『 関節の動きとストレッチング 』

永 瀬 外希子  助教
◇ 生徒感想

○ 今回の体験学習で、全身の筋肉が連動してこうして動けていること、ストレッチングが様々な点で効果的であることを体験して理解できた。また、運動やストレッチングにより、骨密度も高められ、若いうちから骨粗鬆症のリスクも下げられるため、今後意識的に運動やストレッチングを行っていきたい。

[1組男子:KO]

○ 私は理学療法の分野を選択しストレッチと筋力に関して自らの体で実験を行いました。30分ずつという短い時間だったので理学療法について詳しく知ることができたかと聞かれれば十分ではありませんが、夏休み中に保健医療大のOCに行き看護・理学療法・作業療法の3分野の中では理学療法に興味を持ち、積極的に聞いていたのでその経験を生かすことはできたと思いました。

[1組女子:KK]

○ 筋力について実際に体を動かしてみて考えるとおもしろかったです。数字で計算した通りに動いたり、体の動き(関節)を見て学ぶこともできました。若いうちに筋力をつけておくことで老後も心配なく動けるし思い通りに体が動くと聞いたので筋トレを頑張りたいです。

[2組女子:KT]

○ 体験学習では、主に筋肉について色々なことを学んだ。ストレッチングは、ハムストリングスを伸ばすためのものを教えてもらい、運動部である私にとってためになる話だった。若い内に運動をするかしないかで将来、筋力が衰えた時に、けがのしやすさや残る筋肉量に差がでてくるらしいので、若い内に筋力を付けておこうと思った。

[4組男子:KI]

 

 

 

 

 

作業療法学科  『 生活を支える福祉用具 』

佐 藤 寿 晃  教授

作業療法学科  『 認知症の人の立場から普通の暮らしを考える 』

川 勝 祐 貴  助教
◇ 生徒感想

○ やはり、自分の思っている普通とか、当たり前が、他の人にとって必ずしもそうであるとは限らない事を再認識させられた。自分だけの価値観や考えをそのまま他人にぶつける前に、一度考えないといけないと思った。福祉用具もそれに通じるものがあって、例えば片手しか使えない人用の道具なんかは、両手が使えて普通という考えからは作りようがないと思うし、大切なことだと思った。

[1組男子:SS]

○ 私は今まで認知症は自分には関係がないものだと思っていました。しかし、今回の体験学習で2025年には1/5、2050年には1/4の割合で認知症になることを聞き、私も認知症について考えておかなければいけないと非常に思いました。自分にとっての普通が相手にとっては普通ではないかもしれないと思い、相手の身になって考えていこうと思いました。

[4組女子:YY]

○ 「生活を支える福祉用具」では、たくさんの福祉用具を見せていただきました。どれも熟考されたアイデア商品ばかりで、感嘆しました。「認知症の人の立場から普通の暮らしを考える」では、介護において、自分の常識は相手の常識とは異なるということを学びました。相手の立場になって考えるということがとても重要なのだと感じました。

[5組男子:ZT]

○ 私は作業療法の講話をきいて、自分らしく生きるために援助や支援をしていたり、体の不自由な人や高齢者の人々が日常生活で使う道具を使いやすくする自助具のことや、認知症の人に接するときに、相手の身になって考えることが大切だとわかった。また、客観的に対応するよりも感性的に対応するほうがよいことを知ることができたので良かった。

[6組女子:AS]

 

 

 

 

 

高校1年次「SS健康科学」県立保健医療大学での体験実習講座を開きました

高校1年次生全員を対象にした学校設定科目「SS健康科学」において、9月3日(月)に山形県立保健医療大学を訪問して、体験実習講座を開きました。大学の全3学科(看護学科・理学療法学科・作業療法学科)からの全面協力のもと、8講座を開講していただき、1年次生184人が希望別に各講座に分かれて受講しました。

開講式では保健医療大学の大沢敏文教務学生課長の挨拶の後、本校のSSH運営指導委員も努められている遠藤恵子看護学科長より大学の紹介や、求める学生像などの話があり、生徒たちは真剣にメモを取っていました。その後、教室に移動し各講座を受講しました。

SSH事業の一つであるこの取り組みは、少子高齢化が進む山形県を担う人材に必要な資質・能力を身に付けさせる目的で始められました。講座の中では、大学の施設・設備を使わせていただき、本校では難しい高度な実習や体験をしながら、山形の将来を理解する力を養い、自分がどのように関わっていくべきかを考察したようでした。

【今回の講座と指導していただいた先生】

講座1「山形で健康的に食べよう!」遠藤和子教授・山田香講師

講座2「ストレス対処の心身機構」安保寛明准教授・高橋葉子講師

講座3「子どもが検査・処置を受けるとき」槌谷由美子講師

講座4「新生児の健康状態の観察と看護」菊地圭子講師

講座5「下肢の筋力トレーニングの仕組みを体験する!」鈴木克彦准教授

講座6「関節を知る」丹野克子講師

講座7「生活を支える福祉用具」佐藤寿晃教授

講座8「認知症の人の立場から普通の暮らしを考える」川勝祐貴助教

 

 

 

 

 

大学のホールで、講座ごとに集合       本県の塩分摂取の状況についての学習

 

 

 

 

 

相手の気持ちに寄り添うケアの重要性も    大学の機材を使っての体験実習の様子             学びました

<生徒の感想から>

山形は塩分摂取量が全国2位と、とても多いことが分かりました。漬物やラーメンなどが愛されてきた山形にとって、減塩は難しいように感じますが、ラーメンの汁を飲まずに残したり、霧状に出てくるスプレータイプの醤油を使用したりするなど、工夫次第で案外容易にできるものなのだということを学びました。自分の体調を管理し、健康を保とうとする気持ちと行動が大切であるということが理解できた。自分自身でも、今回実際に血圧を測ったら(人生初)、正常よりも低かったので、食生活に気を使う必要があると感じた。今回の実習では希望制でクラスが混合だったこともあり、学びたいことを交流しながら学べたので良かったと思う。(6組女子)

今回、認知症についての講座に参加しましたが、相手の身になって考えることが、とても大切だと感じた。私にとっての普通は、相手にとって普通でないかもしれない。見方を変えて普通だと感じる感覚が必要というお話が、とても印象に残っています。高齢化が進み、これから自分の周りにも高齢者の方が増えてくると思うのですが、接するときは症状や反応にも注意して、相手を不安にさせない受け答えが大切だと思うので、意識していきたいです。また、作業療法の仕事についてや、自助具の使い方についての理解を深めることができました。(4組女子)