1月14日に東北大学大学院生命科学研究科 渡辺 正夫 教授より,1年次の生徒を対象とするSSH講演会をオンラインで実施しました。
「『SSH課題研究を始めるに当たって』—高校でのSSH,課題研究が大学,大学院での研究につながる。。。—」というタイトルで講演をしていただきました。課題研究の意義や,テーマ設定からResearch-Questionの立て方などについて,渡辺教授ご自身の経験も踏まえて,わかりやすく講演してくださいました。
生徒からは,「興味のあることや自分の夢に近いテーマを考えて,課題研究をすすめていけたらいいと思った。」「課題研究を通して,上下のつながりや横のつながりの大切さや,失敗を恐れずにチャレンジする精神も学べるとわかった。」などの感想が寄せられました。画面越しではありましたが,渡辺教授とのやり取りを通じて,課題研究についての理解を深めることができたようです。
1年次の生徒は1月下旬から班決めを行い,テーマ設定やグループ活動を行います。今回の講演から学んだことを生かして,実りある探究活動を目指したいと思います。


山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
令和6年7月22日(月)、23日(火)の2日間、また、それぞれ夏休みの時間を使って高校2年次生がSS総合探究Ⅱの一環でフィールドワークを行い、各グループの探究テーマに沿って企業や官公庁などを訪問しました。
校内では7月23日(火)山形県環境エネルギー部主催「環境SDGsワークショップ」を2講座「プラスチック編」と「山形SDGsシミュレーション型」を実施しました。
「プラスチック編」では、化学分野の探究テーマに取り組んでいる複数のグループの生徒に向け、山形大学理学部教授 栗山恭直先生に本校へお越しいただき、SDGsの視点で科学的な課題にアプローチする手法について講演いただきました。講演後は各グループの探究内容に関するご助言をいただき、参加生徒にとって有意義な時間になったようです。

環境SDGsワークショップ栗山恭直教授の講座の様子
「山形SDGsシミュレーション型」では、サステナミューズ代表の佐藤朋子先生に本校にお越しいただき、地域分野を探究テーマに取り組んでいる複数のグループの生徒を対象にして、ワークショップを行いました。参加した生徒たちは、山形版SDGsシミュレーション・カードゲームを通じて、SDGsの視点から地域経済や地域環境を考える有意義な時間になりました。

佐藤朋子先生のワークショップの様子
夏休みが明けると2年次生は10月9日に行われる中間発表会に向けて追実験・調査を行ったり、ポスター発表などの準備をすることになります。今後の2年次生の探究活動での活躍にもご期待ください。
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地域フィールドワーク1日目の7月22日(月)に、本校の卒業生である山形大学大学院 理工学研究科 理学専攻 博士前期課程1年 村田桃香先輩から、ご自分が行っている研究内容や研究生活、山形大学理学部の生物系研究室での具体的な研究内容について、ご講演いただきました。生物系の探究活動を行っている生徒16名(うち女子が10名)が参加し、和やかな雰囲気で講演が行われ、多くの質問も出ました。その後、それぞれの課題研究について村田先輩からアドバイスをいただき、多くのことを学びとることができ、今後の探究活動の方向性を得た重要な機会となりました。

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11月30日に東北大学大学院生命科学研究科 渡辺 正夫 教授をお招きして,1年次の生徒を対象にSSH講演会を実施しました。
「『SSH課題研究を始めるに当たって』—高校でのSSH,課題研究が大学,大学院での研究につながる。。。—」というタイトルで講義をしていただきました。課題研究の意義や,テーマ設定からResearch-Questionへの導き方などについて,渡辺教授がこれまで経験されてきたことを踏まえて,とてもわかりやすく講義してくださいました。
生徒からは,「『探究とはどういうものか』ということを初心に戻って考えることができました。そのときの1回きりで終わるようなものではなく,いつか思い出して役に立たせたり,探究を通して自分自身を成長させたいと思います。」「失敗することで学べること,失敗からしか得ることができない経験もたくさんあるので,失敗を怖がらずにどんどん挑戦し,今の自分よりももっと成長できるようになりたい。」などの感想が寄せられました。また,講義の最後には生徒からたくさん質問が出ました。
1年次の生徒は1月下旬頃から班決めを行い,テーマ設定やグループ活動を行います。今回講演から学んだことを生かして,実りある探究活動を目指したいと思います。

講演会の後の時間で,さらに高校2年次生2名の課題研究についてもご指導いただきました。対照実験をする植物の選び方や実験の結果の示し方,これまでの研究から得られた結果にどのようなストーリを持たせて発表するかなど具体的にご指導いただきました。指導を受けた生徒のみならず,教員にとってもどう生徒の研究に助言を与えるか非常に勉強になりました。

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中学校の理科では、単元によって高校理科の内容に触れたり、高校の先生をゲストティーチャーにした授業を行ったりして、科学の探究への関心を高めています。
先日は、3年生で遺伝の内容を学習した後、高校の先生から「遺伝情報とは何か?」というテーマで授業をしていただきました。生徒たちは、遺伝物質であるDNAがどのような物質なのか?DNAの遺伝情報がどのようにして生命現象に関わっているのか?ということについて、興味をもち真剣な眼差しで学習していました。
<生徒の感想>
・何となくしか理解していなかったDNAについて、塩基配列などより深いところまで学習することができて興味が湧いた。
・高校で学ぶ内容は、今中学校で学習していることとつながっていて、中学校で学習したことが基礎になっている。今から頑張っていきたい。
・情報量がつまっていて大変だとは思ったけど、すごく興味深い内容で高校の授業が楽しみになった。




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1月28日(土)、東京大学が主催する「知の協創 実践学講座『物理を学ぶ,物理を作る~高校物理から宇宙研究の最先端へ~』」に高校1年次生2名が参加しました。
この講座は、Kavli IPMU(カブリ数物連携宇宙研究機構)との連携により実施しているもので、午後には、先日、NHKで再放送された「最後の講義」に出演されていた東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構初代機構長の村山斉先生の講義をお聴きしました。

午前:演習「宇宙の謎に迫る」等
知識構成型ジグソー法により次の3つについて学びました。
A<力学質量法と光度質量法>
B<重力レンズ効果>
C<銀河の回転曲線問題>
午後:村山斉先生による講義等
村山斉先生について紹介した動画がありましたので掲載します。
村山斉 | NHKラーニング
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7月8日(金)に,今年度7回目となる東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は講座の前に、Stanford e-Japanで全国から選抜された高校生と共に、英語で大学の講義を受け、議論しながら日米の比較研究を行った清水紘輔君(高校2年次)が最終報告書に書いた内容をプレゼンテーションしてくれました。日本の経済再生を科学技術関連の要素とGDPの相関から分析し、日本の研究者の数が少ないことが経済の発展を妨げているという結果から、研究者を育てる政策の必要性を提言する内容でした。
第7回の東大金曜講座では、「パラアスリートの脳――可塑性と再編能力――」と題し、中澤公孝先生(東京大学 教養学部 統合自然科学科・教授)が、パラリンピアンの脳と脳の代償性反応について紹介し、人間の脳の適応力について考察された講義を拝聴しました。中学1年生9人、2年生3人、高校1年次生20人が視聴し、最後には高校1年次のSH君が質問をして中澤先生から面白い視点だとお褒めいただきました。
1学期の校内視聴は今回で終了になり、次回は9月中旬以降に再開します。多くの生徒の参加を期待しています。


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東桜学館中学校では、様々な教科で高校の先生が授業を行います。理科でも領域や単元によって、高校の先生たちがゲストティーチャーとして授業を行っています。
今年度は、中3の物理で、アルキメデスの原理を題材に単位を揃えて文字を使って一般化する学習、中3の生物で、中学校の遺伝の学習を発展させて配偶子の多様性の学習、中2の化学で、物質量(モル)と化学反応の量的関係に関する知識と計算の学習を行いました。
これ以外の普段の授業でも高校理科の学習内容に少しずつ触れ、科学を学び続ける態度を育てています。



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8月7日(土)、東京大学 高大接続研究開発センター 主催「第1回 知の協創 実践学講座『物理を学ぶ,物理を作る~高校物理から宇宙研究の最先端へ~』」に高校1年次生7名が参加しました。
午前中は、山形大学大学院教育実践研究科の山科勝先生を講師としてお迎えし、ジグソー型演習「宇宙の謎に迫る」というテーマで、「科学者は広大な宇宙の仕組みや成り立ちをどのように探究しているのだろうか」という問いについて、具体事例をもとに知識構成型ジグソー法によるグループワーク、カブリ数物連携宇宙研究機構博士課程の大学院生の解説などを通して学びました。
午後は、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構初代機構長の村山斉先生の講義や質疑応答などによりさらに理解を深めました。
この講座には、本校のほかに埼玉県の高等学校等が参加しました。
《写真①》ジグソー法(エキスパート活動)のようす
・A:銀河団の質量、B:天体の運動、C:天体の位置や明るさの変化
の3つについて、グループ内で分担して学びました。
《写真②》ジグソー法(ジグソー活動)のようす
・A、B、Cのそれぞれについて学んだことをグループ内で情報交換したあと、「3つの矛盾を同時に解消できる1つの仮説」についてグループごとに考えました。
《写真③》ジグソー法(クロストーク)のようす
・オンラインで他県の高校等とつながり、各グループでつくった仮説を発表しながら交流しました。
《写真④⑤》村山斉先生による講義や質疑応答のようす
・東京大学 村山斉先生の講義や質疑応答などによりさらに理解を深めました。





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