SSH関連カテゴリー: 山形・飛島フィールドワーク

山形・飛島フィールドワークの探究活動の結果を発表してきました

令和7年1月25日㈯午前中、山形県立博物館で令和6年度山形・飛島フィールドワーク研究発表会を行いました。

講堂でスライドによる研究発表を行い、2階第三展示前でポスターによる研究発表を行いました。

本来は令和6年7月29日から31日までの予定で飛島にフィールドワークに行く予定でしたが、強風で29日の定期船が欠航したため、一日の日程で羽黒山への登山と寒河江市上野の寒河江川河岸での化石採集を実施しました。

参加者は実施後から学校で「羽黒山」班と「化石」班に分かれて探究学習をしました。

探究学習は山形県立博物館の学芸員  瀬戸大暉氏と学芸員  長澤一雄氏から指導を受けて研究を進めました。

今回の発表会では、参加した中学3年生3名、高校1年生4名全員が交代して発表しました。

参加生徒の感想

・高校生と中学生が発表するので、事前に打ち合わせをし、発表前にしっかり練習をした。大変なことが沢山あったが、最後は良い形で発表をすることができて良かった。

・初めて一般の人の前で自分達のスライドを発表するので、発表前にしっかり練習したが、とても緊張し最初の発表はあまり良くなかった。しかし、何回も発表するうちにだんだん慣れてきて、最終的には自分で満足できる発表をすることができた。

・最初の発表では羽黒山の魅力を分かりやすく伝えるのが難しかったが、回数を重ねるにつれて分かりやすく説明できるようになってよかった。植物や虫の仕組みを説明するときに図をうまく活用できてよかった。

講堂でスライド発表

2階第三展示室前でポスター発表

山形・飛島フィールドワーク研究発表会を山形県立博物館で行います

令和7年1月25日㈯に山形県立博物館で「山形・飛島フィールドワーク」の研究発表会を行います。

発表方法・日程は次の通りです。

スライド発表:1回目 10時20分~30分、 2回目 11時~11時10分、 3回目 11時40分~50分 の3回を講堂で行います。

ポスター発表:1回目 10時40分~50分、 2回目 11時20分~30分 の2回展示室等で行います。

※スライド・ポスター作製の際に山形県立博物館の瀬戸 大暉 学芸員と長澤 一雄 学芸員のご指導をいただきました。

どうぞご観覧ください。

※山形県立博物館入館の際には入館料@300円が必要です。高校生以下は必要ありません。

2024年 山形・飛島フィールドワークに行ってきました

2024年7月29日㈪

6時30分過ぎにさくらんぼ東根駅を出発して、酒田港に向かいました。残念ながら風が強いため飛島への定期船「とびしま」が欠航になりました。

酒田港定期船乗り場「欠航」表示の前で

気持ちを切り替えて、欠航時の予定に従って羽黒山に向かいました。手向集落にある羽黒山の入り口から2400段あまりの石段を全員で歩きました。降雨の後で濡れた石段を慎重に踏みしめて歩きました。江戸時代までの寺院の痕跡の随神門と五重塔、石段の刻印や芭蕉の句碑、南谷などを見ながら歩き修行をしました。五重塔は屋根の葺き替え工事中でした。羽黒山の杉並木は「国指定の天然記念物」で杉の木は幹の直径が1m程度、樹齢300~500年で550本余りあります。丁度雨上がりで杉の木から出る「フィトンチッド」を吸い元気に歩き通すことができました。

爺杉の前で

石段を歩く

三神合祭殿前で

山頂にある三神合祭殿は茅葺き屋根の葺き替え工事が終了し、厚さ2.1mほどの重厚な新しい茅葺き屋根の断面と妻の部分の朱色がとてもきれいでした。日差しがなく山裾からの風が心地よい中、持参した昼食を食べました。周辺を探索し多くの社殿が山の中に多数あることの不思議を感じたと思います。

羽黒山の次に立谷沢川沿いの科沢で化石採集をする予定でしたが、7月25日以降の豪雨のため化石産地へ向かう事ができないことが予想されました。そのため、寒河江市上野の寒河江川河岸で化石採集を行いました。始めは弱い雨が降っていましたが、県立博物館の学芸員から発掘の仕方や注意を受けた後、一心不乱に二枚貝の化石を掘り出していました。終了時刻には雨も止み、全員が化石を採集することが出来ました。

化石採集の様子

16時40分にさくらんぼ東根駅に全員無事につきました。飛島に行くことはできませんでしたが、充実したフィールドワークを行う事ができたと思います。

SSH事業 山形・飛島フィールドワーク 学習資料

SSH事業 山形・飛島フィールドワークの事前学習資料を公開致します。

飛島フィールドワーク「飛島の自然」その1 位置 気候 動植物 地形 不思議

飛島フィールドワーク「飛島の自然」その2 地質 地史

飛島FW地形・地質解説(長澤・川辺)

※使用の際は学校にご連絡して下さい。

 

【2022年度を振り返る】「飛島フィールドワーク」の報告会を開催しました

スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として、7月27日~29日、「飛島フィールドワーク」(高校1、2年生22名が参加)を行いました。10月14日にその報告会を開催しました。

来年度(令和5年度)は、「沖縄・西表島フィールドワーク」を開催する方向で検討しています。

 

飛島フィールドワーク改め庄内フィールドワークに行ってきました

11月14~15日にかけて1年次生の希望者を対象に飛島フィールドワークを企画しておりました。しかし、前日の天候不良により、当日朝に定期船が欠航との連絡を受け、急遽欠航時の代替計画として準備していた、鶴岡市を中心とした庄内フィールドワークに変更して実施いたしました。山形大学名誉教授川邉孝幸氏においで頂き、温海暮坪にある塩俵岩、立岩や由良・白山島の火山角礫岩、石英脈、岩脈等について解説していただきました。午後からは加茂水族館の見学や鶴岡市大網にある湯殿山総本寺大日坊瀧水寺にて即身仏のお話を聞き、見学もさせていただきました。飛島に行けず、残念ではありましたが、庄内の地層や生物、即身仏などを見たり触れたりして刺激を受けたようでした。

<生徒の感想から>

◇残念ながら飛島に行くことができなかったが、あまり行く機会のない鶴岡市の地形や地質を学ぶことができた。始めに塩俵岩という岩の観察、スケッチをしてこの岩の特徴を学んだ。塩俵岩はまるで人工的につくられたようなきれいな網目状の模様をしており、数百万年、数千万年かけて自然の力で形成されたことを考えるととても感慨深いと思った。また近くにある立岩は、はしごのような模様があり、大昔に溶岩が固まってできたということを知った。内陸ではあまり見られないような地質があり、同じ県でも様々な違いを感じた。今回のフィールドワークで山形県の沿岸部を様々な角度から学ぶことができ、より山形県のことが好きになった。

◇海岸沿いを歩いたときにプラスチックごみが目立った。これらのごみは私たちが普段出しているごみだったり、路上や川に落ちているごみと同じようなものが多かった。保健の授業で水質汚染などの環境汚染について調べ学習をした際に、目に見えない汚染は危険性を把握し、対策するのは難しいというまとめを書いた。今回、海にあるごみを目の当たりにし、我々の生活と水質汚染が関係あることを改めて知った。