令和6年度 つくばサイエンスツアー

令和7年3月18日から19日の日程で、つくばサイエンスツアーが実施されました。

理系を選択した生徒88名と引率教員3名で、三つのコース(化学、農業・生物、物理)に分かれて様々な研究施設を訪問しました。以下、生徒の感想をお伝えします。

JAXA筑波宇宙センター(各コース共通)

・宇宙服のヘルメットが、太陽光から目を守るためにサングラスの役割を果たしていることや、服が14層になっていて、内部が暑くならないように肌から近い3層が冷却仕様になっていることなど、宇宙服には宇宙空間で作業がしやすいように、様々な工夫が施されていて興味深かった。

・JAXAはロケットの打ち上げがメインだと思っていたが、それまでに多くの人の努力があることを知ることができた。様々な研究を行っているが、地球との重力の差を用いて行っている研究が多かった。宇宙は医学の研究とも関係していることを知り、興味を持った。

・日本の「きぼう」といった人工衛星やH3ロケットが宇宙に飛び立つには、多くの人々の努力が込められているということがわかりました。管制室の役割がたくさんあることや、宇宙飛行士になるための選抜や訓練などの中身を学ぶことができました。

物質・材料研究機構(化学コース)

・材料と物質の違いについて、ダイヤモンドなどの具体例を用いて知ることができました。物質について研究をする中で新しい物質を見つけたり作ったりなど、将来の持続可能性が広がるような研究で興味深かったです。

・講義を受けて、材料を発見、高性能にする、効率を良くするという、3つの取り組みを行っていることを知りました。また、実際の研究中の状態のものを見ることができて非常に良かった。

理化学研究所(化学コース)

・顕微受精などの研究の映像を見たり、冷凍保存し た精子を解凍するところを実際に見たりすること ができて、よりくわしく生物や遺伝子について知ることができました。紫外線を当てると緑に光るネ ズミを実際に見て驚きました。

国際農林水産業研究センター(農業・生物コース)

・今まで、あまり農業に興味を持っていませんでしたが、農業の形式を変化させていくことで、地球温暖化の解決に大きな影響を与えるという話を聞いて、興味を持つことができました。

・農業は人間が生きるにあたり切っても切り離せないものですが、食のニーズが多様化したいま、「自国で食べる分を自国で賄う」というフェーズは最早越しており、各国間がお互いに協力・研究することが重要であると分かりました。

サイバーダインスタジオ(農業・生物コース)

・ロボットという最先端の技術がどう用いられているのかを、自分の目や耳で学ぶことができた。リハビリなどで不自由な方への大きな手助けになるHAL(注)が商品開発されるのが楽しみ。また、装置をつけた本人と小さいロボットが連携することで動きを真似る動作がおもしろかった。

(注)身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初の装着型サイボーグ

建築研究所(物理コース)

・建築研究所での見学を通して、建物の素材の重要性に改めて気づいた。頑丈で丈夫な素材を求めて、プレスしたり燃やしたりするなど、人工的に劣化させる実験や、自然にさらすなどの自然的に劣化させる実験を行っていて、将来の火事や地震による家への被害減少が期待できると思った。

・特に興味を持ったのは強風対策の研究だ。近年は気候変動により強い風の吹く日が多く感じられ、ニュースでも各地で竜巻が起こる事案についてよく聞くようになった。それらに対応するために特別な施設をつくり、実際に検証までしていて素晴らしかった。

高エネルギー加速器研究機構(物理コース)

・素粒子や宇宙の起源を探る最先端の研究に触れ、巨大な加速器の仕組みや、粒子の衝突実験を学び、科学のスケールの大きさに圧倒された。大きな加速器だが、フレミング左手の法則が応用されており、理解しやすかった。

・加速器を使って、宇宙や物質、生命などの分野について研究しており、普通に実験するのではなく、工夫しながら実験を進め、深い研究を行っていることがわかって面白かった。