中学3年生の英語学習のまとめとして、本校で「英語ディベート大会」を実施しました。今回は、「日本政府は80歳以上の高齢ドライバーの運転免許返納を義務化するべきだ」という議題で、12月から約1か月の準備期間を経て、中学3年生全員が4人~5人チームを組み、競い合いました。昨今、ニュースにおいて高齢者の交通事故が頻繁に報道される中、今後の日本の未来を担う生徒たちに、現状と日本の将来を多面的に考えてもらおうと考え、この議題を設定しました。英語力の向上はもちろんのこと、社会的な問題を調べる情報収集力、仲間と協同する力、様々な視点から物事を考える批判的思考力など、これからの社会で必要となる力を身につけることができました。優勝チーム「Taka」と準優勝チーム「6000℃」、Best Debaterの「中村亘さん」にも個人のトロフィーが授与されました。3位の「No name」と「MOSS」には賞状が授与されました。
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2月5日(日)東京都立戸山高校で行われた第11回生徒研究成果合同発表会に本校2年次生7名が参加してきました。
発表会は、ポスター発表171テーマ(戸山高校119テーマ、他校52テーマ)と口頭発表30テーマ(戸山高校16テーマ、他校14テーマ)とで時間を分けて行われました。発表会には、東京都内はもちろん、全国のSSH校からも多数の参加があり、戸山高校さんの助言者・メンターの方も非常に多く、大規模な生徒発表会で大変活気がありました。
本校は、口頭発表に物理分野で「伸縮する折り紙構造に関する研究」、情報分野で「Pythonを用いた家庭での除雪経路の最適化」のテーマで発表を行いました。
参加した生徒たちは、2週間前に東北サイエンスコミュニティ研究発表会でも発表しており、そのときよりもさらに発表内容も工夫して発表していました。また、他校生との質疑応答を通して、研究に足りない部分を知り、また同じ分野に興味のある高校生と交流することで研究への熱意をさらに燃やしていました。
戸山高校周辺には、早稲田大学理工学部などの大学や学校があり、短い時間の滞在となりましたが、東京の学生の街という雰囲気も感じることができました。
2月3日(金)に行われた中学3年生「校内英語ディベート大会」決勝の様子がさくらんぼテレビのニュースで放送されました。
【山形】東桜学館中学校・社会問題「高齢者免許返納」を英語でディベート 東根市|FNNプライムオンライン
1月28日(土)、東京大学が主催する「知の協創 実践学講座『物理を学ぶ,物理を作る~高校物理から宇宙研究の最先端へ~』」に高校1年次生2名が参加しました。
この講座は、Kavli IPMU(カブリ数物連携宇宙研究機構)との連携により実施しているもので、午後には、先日、NHKで再放送された「最後の講義」に出演されていた東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構初代機構長の村山斉先生の講義をお聴きしました。
午前:演習「宇宙の謎に迫る」等
知識構成型ジグソー法により次の3つについて学びました。
A<力学質量法と光度質量法>
B<重力レンズ効果>
C<銀河の回転曲線問題>
午後:村山斉先生による講義等
村山斉先生について紹介した動画がありましたので掲載します。
村山斉 | NHKラーニング
1月27日(金)岩手県奥州市文化会館Zホールにて、水沢高等学校理数科課題研究発表会に本校生徒4名が参加してきました。
前日26日の夕方に奥州市入りし、国立天文台水沢キャンパスを見学しました。緯度観測所の旧本館である「奥州宇宙遊学館」では、緯度観測所が作られた経緯や木村榮所長が発見したZ項について学習することができました。またILC(国際リニアコライダー)を始め、月・銀河・風・星の各展示室を見学しました。見学時には、東根市出身という国立天文台名誉教授の大江先生にもお会いすることができました。そしてキャンパス内にある20mの電波望遠鏡を目の当たりにし、北緯39°8′の水沢の地から宇宙を身近に感じた貴重な時間となりました。
さて、発表会は全14テーマの口頭発表で、本校は8番目に「土壌改良における廃チョークの有用性について」というテーマで発表を行いました。発表会には、岩手県内のSSH指定校である岩手県立一関第一高等学校と岩手県立釜石高等学校からも参加があり、様々な分野の研究内容で質疑応答も活発に行われ、大変充実した発表会となりました。参加した生徒は、来月に控えた成果発表会に向けて、最終仕上げに意欲を燃やしていました。水沢高等学校の皆さん、本日は参加させていただき、誠にありがとうございました。
1月28日(土)、オンラインで開催された「MY PROJECT AWARD 2022 山形県Summit」に参加しました。(山形県Summitは今回で3回目です。)
参加したのは、
やまがた野菜についての若者の意識を向上させることはできるのか
デザインを共同空間に活かす
に取り組んだ2チームです。当日は、参加した高校生とサポーターの皆さんがA~Iの9つのホームチームに分かれて交流しました。
マイプロジェクトの特徴は、それぞれのプロジェクトについて発表するのはもちろんですが、それについて他校生や大人のサポーターの皆さんからコメントをいただいたりする交流の場が充実していることです。
本校から参加した生徒諸君も、さまざまな意見をいただいたり、いろいろな考えを共有したりと、数多くの刺激を受けたようです。
山形県Summit のタイムライン(予定)
10:00 開会式 10:30 自己紹介などアイスブレイク!
11:20 サポーターとのセッション(発表)<前半> 12:35 昼食
13:40 サポーターとのセッション(発表)<後半>
14:40 交流ワーク 16:15 振り返りワーク 16:45 閉会式
※交流ワークでは、趣味や高校生活についてなど、さまざまな情報交換を行い交流を深めました。
※マイプロジェクトアワードは探究学習・マイプロジェクトを実行した全国の高校生が一堂に会し、活動の発表・参加者との対話を通して次の一歩を考える、日本最大級の「学びの祭典」です。(今年度の全国Summitは、3月24日~26日、オンラインで開催予定です。)
《主な開催主旨》
1 地域・学校を超えた高校生同士の学び合い
マイプロジェクトアワードには、多様な学校や地域から高校生が集まります。
様々な背景を持った高校生が出合い、お互いの活動やそれに対する想いを共有する中で、新たな気づきや発見があります。また、共にプロジェクトに取り組む仲間として、応援し合う関係を築きます。
2 高校生と第一線で活躍するイノベーターの対話
高校生の学びを深める「サポーター」として、全国各地で活躍するイノベーターがプロジェクトにフィードバック。それまでにない気づきを得たり、プロジェクトに対する評価をもらったりする中で、プロジェクトの加速や高校生の自信につながります。
マイプロジェクトアワードについては、こちらをご覧ください。
1月27日(金)に後期8回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「『生きている状態』をどのように理解するか? ~理論と実験からのアプローチ~」と題し、古澤 力先生(東京大学 理学部 物理学科・教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、中学2年生2名、中学3年生1名、高校1年次41名が大講義室で視聴しました。「生きている状態をどのように理解するのか、コメントスクリーンでの他の受講生の意見や、それに対する先生の考えを聞いて、考えを深めることができた。(高校1年Sさん)」、「私は生命とは自己増殖できるもの、自然にできあがったもの、などと考えていただ、それが単純すぐる考えだとういうことがわかった。(中略) 生きているということは『安定に変化する』という性質を持っているという定義を聞いたが、だからと言って進化するものは生物かと言われると、謎が深まった。揺らぎの性質が明らかになるのが楽しみだ(高校1年Hさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。今年度の校内受講はこれが最後でしたが、また来年度多くの生徒が参加することを期待しています。
12月に行われた全日本大会で第3位になり、本校ESS部(高校2年生冨樫 美羽さん、清水 紘輔君、安達 千莉さん)は1月20日(金)~21日(土)にオンラインで行われた第 8 回 PDA 高校生パーラメンタリーディベート世界交流大会 2023に参加しました。
1日目はフィリピン、ジャマイカ、タイと3試合行なわれ、本校はタイに勝って1勝2敗。他国の高校生のスピードと迫力にやや気圧された試合になりました。試合の他にも、各チームが自国の文化を紹介し、異文化理解を促進する「カル チャーナイト」が行われました。これは食、行事、観光名所、生活様式などを自作のビデオを通して伝えたり、民族衣装や飾りを着用して発表を行うもので、本校は着物と袴を着用して花笠踊りを披露しました。
2日目はモロッコとの試合。論題は”Degrowth should be supported rather than SDGs.(SDGs よりもむしろ脱成長を目指すべき)”で、モロッコ国内1位というチームとの対戦は、とても迫力のあるディベートとなりました。本校チームは落ち着いて具体例と現実的な分析から論を展開し、勝利することができました。準決勝に進むことはできませんでしたが(予選順位9位/18チーム)、文化貢献賞を受賞し、また清水 紘輔君がベスト・ディベーター賞第5位、ベストPOI賞第3位を受賞することができました。
他国の高校生と様々な論題について、発表されてから15分の準備をしてディベートを行う、という貴重な経験をしたESS部。多くの学びを得て、今後も本校の英語ディベートを授業においても、また様々な場面における論理的・批判的思考を発揮してくれることを期待しています。