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令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

令和5年1月20日、21日、福島県郡山市郡山公会堂と福島県立安積高等学校を会場にして令和4年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会が開催されました。本校から高校2年の7人が参加し、探究活動の成果を発表してきました。

1日目は郡山公会堂で講演会と参加各校のアピールがありました。開会行事の後、探検家・医師・武蔵野美術大学名誉教授 関野吉晴氏から演題「これからを生きる君たちへ~半世紀にわたる探検活動を振り返り、今何を伝えたいのか~」の演題で講演がありました。大学時代から続けている探検活動の様々なエピソードと人類の行うべきことなどを力強く語っていただきました。現在も医師としての活動のほか、全てを一から作る「原始生活」を実践している事に驚きとパワーを感じました。その後各校からのアピールタイムがあり本校の2名が東根市と学校紹介と発表についてアピールしました。

2日目は福島県立安積高等学校で3つの分科会に分かれて研究の成果を発表しました。本校生は「伸縮する折り紙構造に関する研究」の題で紙ばねに関する研究を発表しました。続けて「Pythonを用いた家庭での除雪経路の最適化」の題で除雪にかかる時間の短縮についての数理モデルを発表しました。2組共に堂々とした発表でした。全部の学校の発表が終了したのちに、安積高等学校の生徒の主導で交流会があり歴史ある安積高等学校の内部と、隣接する「安積歴史博物館(旧安積高等学校校舎)」を見学しました。最後に「安積歴史博物館」の2階講堂で閉会式がありました。

対面のみの発表会の開催は3年ぶりでしたが、感染症対策を行いながら滞りなく進みました。

R04 後期第7回校内東京大学金曜講座開催

1月20日(金)に後期7回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の校内視聴を実施しました。今回は「人間と人工知能の協働」と題し、馬場雪乃先生(東京大学 教養学部 学際科学科・准教授)がご講演くださいました。中学1年生3名、中学2年生2名、高校1年次18名が大講義室で視聴しました。「すさまじい深化をしている人工知能でも人間がしないような間違いをしたり、複雑な文章を理解できないなどいくつか問題があり、すべてを人工知能に頼ることは難しいと思いました。しかし、ヒューマンコンピテーションという計算資源の中に人間を利用するシステムが存在すると知り、人間と人工知能が協働すれば問題を解決できると知りました。まだ動機付けや品質保証などに課題があるようですが、解決策としてさまざまな手段をお聞きし驚きました。(高校1年Eさん)」のように、新しい発見のある講座だったようです。次回の開催は今年度本校での最終回 1月27日の「『生きている状態』をどのように理解するか?~理論と実験からのアプローチ~」となります。

 

 

 

第8回PDA高校生パーラメンタリーディベート世界交流大会(PDAWC2023)の記事が山形新聞に掲載されました

2023年1月20日(金)~21日(土)に開催された第8回PDA高校生パーラメンタリーディベート世界交流大会(PDAWC2023)の記事が、1月21日の山形新聞に掲載されました。

英語討論で世界交流、実力試す PDA高校生大会、東桜学館3人が出場 (msn.com)

PDAのホームページはこちらです。

PDA 一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会 (pdpda.org)

令和4年度山形県探究型学習課題研究発表会参加

12月17日(土)山形国際交流プラザ山形ビッグウイングで、令和4年度山形県探究型学習課題研究発表会が山形県教育委員会と山形県高等学校文化連盟科学専門部の主催で行われました。

 

科学専門部の部に2テーマと、2年次のSS総合探究Ⅱから一般の部に6テーマが参加し、ポスター発表を行いました。校内での中間発表会を経て、さらに探究を深めた内容を堂々と発表する姿が印象的でした。また、他校生からの質問や、審査員の先生方からの助言をうけて、最終発表会に向けて大きな刺激を受けることができたようです。

 

〇優良賞 科学専門部の部 物理分野「目から感情を読み取るAIの実用化」

〇優良賞 一般の部    物理化学分野「紙バネの硬さに法則はあるのか?」

 

一般の部 物理化学分野 「紙バネの硬さに法則はあるのか?」

一般の部 生物地学分野 「土壌改良における廃チョークの有用性」

一般の部 数学総合科学分野 「Pythonを用いた家庭での除雪経路の最適化」

一般の部 社会人文分野 「人の色の識別の違いについて」

一般の部 社会人文分野 「昆虫食の有用性は何か」

 

一般の部 地域課題分野 「次につなげる街のたたみ方」

英語ディベート全国大会3位で国際交流大会へ!

12月24日、25日の二日間オンラインで行われた第8回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会2022に本校のESS部(高校2年生冨樫 美羽さん、清水 紘輔君、安達 千莉さん)が出場し、3位決定戦の末、3位に入賞、清水 紘輔君がベストPoint of Information(POI)賞を受賞しました。POI賞は対戦相手のスピーチの途中で質問を出し、返答を貰う行為で、良い質問を多く出した選手が貰える賞です。(最後の写真のように、右手で挙手し、左手でカツラを抑えるイギリス議会の昔の伝統がPOIのポーズとして使われています。)

即興型のディベートは論題が発表された後、15分間の準備時間があり、その後各チーム3名ずつが賛成・反対の立場で聴衆を説得する試合形式です(下図はPDAから引用http://pdpda.org/pdpda/wp-content/uploads/2022/03/pdadebaterule_2022.pdf)。

初日はRound 1が熊本高校、Round 2が福岡県立香住丘高等学校、Round 3が青森高校、Round 4は熊本県立八代高等学校と対戦し、全勝で予選順位4位(勝ち負けだけでなく、内容と表現による個々人の点数が合計されます)となりました。二日目は予選順位ベスト8による準々決勝のトーナメントで、予選5位の筑波大学附属駒場高等学校(東京)に勝ち、準決勝で聖光学院高等学校(神奈川)に敗退しました。国際交流大会参加がかかった3位決定戦は神戸大学附属中等教育学校(兵庫)と対戦し、ジャッジの投票が割れる接戦でしたが勝利をおさめることができました。

第8回PDA高校生パーラメンタリーディベート世界交流大会(PDAWC2023)は2023年1月20日(金)~21日(土)にオンラインで行われます。日本代表として、さらなる活躍を期待しています。

 

サイエンスキャッスル東北大会 最優秀ポスター賞受賞!

12月18日(日)米沢興譲館高校にて、サイエンスキャッスル東北大会が株式会社リバネスの主催で行われました。
この発表会は、中高生のための「研究者の登竜門」がコンセプトで、学会のように基調講演、口頭発表、ポスター発表、イベント企画などが行われます。本校からはポスター発表部門に、以下の2テーマで高校2年次生3名が参加しました。
「目から感情を読み取るAIの実用化」
「生分解性プラスチックの分解速度と土壌pHの関係性」

各発表とも審査員や他校生からの質問にも熱心に答えていました。
質疑応答を通して、今後の探究活動を進めていくための助言をたくさんいただくことができ、よい機会となったようです。

審査の結果、 ポスター審査対象演題51テーマ中 第1位となる
最優秀ポスター賞「目から感情を読み取るAIの実用化」
高校2年 大井 真 君が受賞しました!

受賞式

発表会の様子

全国高校生英語ディベート大会 12位に!

12月17、18日にオンラインで開催された全国高校生英語ディベート大会に、今年も本校のESS部が参加しました。山形県の予選で1位、2位を2年連続で独占した本校のESS部が目指していたのは、ベスト8。というのも、山形県はまだ20位以内に入ったことがなく、最下位争いのチームになることもある、とても厳しい大会なのです。今年度の論題はResolved:That the Japanese Government should abolish the mandatory retirement age systems(日本政府は,定年制を廃止すべきである。是か非か)。これまでに多くの練習試合をこなし、力をつけてきました。3回戦からは勝敗が同じチームとあたるため、1、2回戦を勝って臨んだ試合の相手はベスト8常連の翔凛高等学校でしたが、これも勝利し、4回戦はベスト4常連の大宮高校。残念ながら負けはしたものの、ジャッジの方々からは非常に接戦で良い試合だったとお褒めいただきました。5回戦は作新学院で、これも勝ち、最後の6回戦はベスト8常連の宇都宮高校。「家に帰ってからもこの結果で正しかったのか悩むと思う」とジャッジの方からコメントされる接戦で、惜しくも負けてしまいましたが、最終予選結果は12位! 山形県がベスト16に入ったのはもちろん初めてです。
冨樫美羽(2年)、清水紘輔(2年)、古沢拓眞(1年)、安達千莉(2年)が全試合に出場し、髙橋 駿輔(2年)、星川 心花(1年)がサブとしてデータ準備などで活躍しましたが、高校3年生の先輩も応援に駆けつけてくれるなど、部員一丸となって臨んだ全国大会でした。来年度、再び全国ベスト8の壁に挑みたいと思います。

「知事と若者の地域創生ミーティングin東根」に参加しました

11月10日(木)、「知事と若者の地域創生ミーティングin東根」がまなびあテラスで開催され、高校1年の村上太栞さんが参加しました。

このミーティングは若者の豊かな発想や行動力を地域づくりに生かしていくため、吉村知事と開催地の市町村長が若者と車座になって意見を交わし、地域の元気創出策などに語り合うものです。今回、吉村知事、土田市長と語り合ったのは、各分野で活躍している市内の10代から40代の8人の皆さんで、新規就農者への支援や人口減少対策、地域振興などについてさまざまな意見や提案が出されました。(「市報ひがしね」(2022年12月1日版)より作成)

写真は東根市役所より提供いただきました。

 

 

中学2年生のキャンパスツアーを開催しました

11月25日(金)、中学校2年生が山形大学の米沢キャンパス(工学部)を訪問しました。

1 大学について「入試概要説明、学科紹介」 講師:横山道央 教授

2 模擬講義①「3Dプリンターが切り拓く未来」 講師:古川英光 教授

3 模擬講義②「もっとも身近なプラスチック:食品の包装~缶詰からペットボトル、レトルト食品まで~」 講師:宮田 剣 准教授

4 キャンパスツアー

令和4年度体験型実習講座が行われました!

12月5日(月)に高校2年次理系クラスを対象に、山形大学理学部にて2年ぶりとなる体験型実習講座を行いました。これまでのコロナ禍により大学内で活動する機会の多くが失われてきた生徒たちにとって、大学内で活動できる大変貴重な時間となりました。専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただき、普段の授業とは違った環境と内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。

【物理コース】

山形大学理学部 門叶冬樹教授より「放射線に関する実験・実習」を、北浦守教授より「半導体を使った物質科学の講義・実験・実習」を指導していただきました。放射線の実習では、講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、線源からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験を行いました。半導体の実習では、講義の合間に、抵抗率の測定やn型半導体とp型半導体の見分け、LEDのpn接合、正弦波の観察、LEDの半波整流、LEDの光起電力効果といった多くの実験を行いました。いずれの内容も高校の授業ではまだ学習していない内容でしたが、丁寧に興味深く指導していただきました。

 

【化学コース】

山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。午前はアニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成し、精製する過程を行いました。収量の計算、反応・精製の過程は現在学習中の授業にも関連した内容で興味深く、またアセトアニリドの再結晶の様子は大変美しく生徒たちは見惚れていました。午後は、各班で合成した生成物を用いて融点測定を行って純度を検討しました。そしてTAの方の指導を仰ぎながら、高校の施設にはないNMR(核磁気共鳴装置)を用いた測定も行い、化学シフトを読み取り生成物の同定まで行いました。

     

【生物コース】

山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCRによって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。