◆ 講 師 山形大学 地域教育文化学部 大森 桂教授
◆ テーマ 「QOLの向上を目指す『食育』」
◆ 対象者 高等学校1年次
◆生徒感想
〇食事の役割について改めて学んだ。やはり、明治時代からも言われているとおり、教育やQOLを考えたときに食育という分野はとても大切なものである。健康の三要素の一つである「食」に関わる職業もおもしろそうだな…と思った。また、食という個人の問題で、自分が食べたいものを考えて、買ったり消費したりするものだと思っていたが、自給率・環境保全・食品ロス・文化伝承など社会の福祉にも関係することを知り、もっと責任を持たなければならないのだと思った。また、普段文系の学問での研究についての講義はあまり受けたことがなかったので、とても刺激的だった。教育の面も合わせて、カレンダーを作ったり、海外の食に関わってみたり、と理系の分野にはない面白さもあり、この研究分野はおもしろそうだなと思った。そして、栄養教諭さんの存在の重要さにも気づくことができた。食とひとくくりに言っても、心理学であったり、教育学、化学、歴史など様々な分野につながっていた。特に、心理学であったり、人の行動の性質の学習であったり、“本能”といった概念にも気づかされた。また、海外のエディブル教育なども知り、日本でも導入していければいいなと思った。(1組)
〇今日の講義を聞いて、食物新規性恐怖と食物嫌悪学習についての話が印象に残りました。幼い頃、嫌だと感じた食べ物は食べなくなったり、初めて食べるものは食べないというのは、ただのわがままだったりするのかと思っていたけど、人間の本能だということを知ることができました。将来、子どもには無理に食べさせるのではなく、少しずつ慣れさせたり、好きなにおいを加えたり、同級生の子どもと食べさせたりすることで克服できるようにしたいと思いました。また、「味わうことは、誰も代われない」という言葉が印象に残っていて、自分と向き合って、自分なりに表現することが大切だと思いました。食育を通して、個人の健康の向上にもなるし、社会福祉やSDGsへの貢献ができるので、食育をもっと広めていきたいと思いました。一方で、食事をすることによって、問題もでてきているので、気をつけたいと思いました。いつも食事をするときに特に何も考えていないので、もっと五感で感じながら食事を楽しみたいと思いました。(6組)
2021-01-28T15:14:07+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
2020-12-24T06:54:23+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
12月4日(金)、7日(月)に高校2年次理系クラスを対象に、東桜学館高校体験型実習講座を行いました。山形大学理学部、山形県立博物館に伺い、専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただきました。普段の授業とは違った内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。
12月4日(金)
・物理体験型実習講座
山形大学理学部 門叶冬樹教授より、「放射線に関する実験・実習」と題して指導していただきました。放射線の講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、宣言からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験を行いました。
・博物館体験型講座
展示物の見学を行いました。ヤマガタダイカイギュウ、国宝の縄文の女神、鉱物、山形の動植物などの展示物を見学しました。また、特別展として開催されていた「奇妙でへんてこな生きものたち-進化の迷宮へようこそ-」も見学することができました。これら展示物について、学芸員、解説員の方々から解説していただき、より深く理解することができました。
・生物体験型実習講座
山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCRによって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。
12月7日(月)
・化学体験実習講座
山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。アニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成する実験を行いました。例年であれば、融点を測り、生成物の同定を行っていましたが、今回はNMR(核磁気共鳴装置)を使用し、生成物の同定を行いました。
2020-12-18T14:23:03+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
12月4日(金)に,今年度最後となる東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴し,高校1年次の11名と数学教員2名が参加しました。難しい内容ながらも,「数式で広がる数学の世界の面白さに気づくことが出来ました」,「万物を表す三角関数にいったいどれほどの可能性があるのか興味深かった」など,数学に対する新たな興味を開拓することができたようです。
<生徒の感想から>
研究の意味はどのようなものか,ということが特に印象に残った。フーリエ展開による微分方程式のように難しいものも簡単にするということが大切だということが分かり,また数学の自由さというものを実感した。自然に沿った考えをしなければならない物理などの自然科学に対し,パラドックスも正当化してしまうということから,ほとんど何でもありだと感じた。普段,数学は問題を解いていくもの,計算するものだと思ってしまうが,今回の講座で数学は決しそのような存在なだけでないことが分かった。(Y.S.さん)
2021-05-20T13:24:09+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
11月14~15日にかけて1年次生の希望者を対象に飛島フィールドワークを企画しておりました。しかし、前日の天候不良により、当日朝に定期船が欠航との連絡を受け、急遽欠航時の代替計画として準備していた、鶴岡市を中心とした庄内フィールドワークに変更して実施いたしました。山形大学名誉教授川邉孝幸氏においで頂き、温海暮坪にある塩俵岩、立岩や由良・白山島の火山角礫岩、石英脈、岩脈等について解説していただきました。午後からは加茂水族館の見学や鶴岡市大網にある湯殿山総本寺大日坊瀧水寺にて即身仏のお話を聞き、見学もさせていただきました。飛島に行けず、残念ではありましたが、庄内の地層や生物、即身仏などを見たり触れたりして刺激を受けたようでした。
<生徒の感想から>
◇残念ながら飛島に行くことができなかったが、あまり行く機 会のない鶴岡市の地形や地質を学ぶことができた。始めに塩俵岩という岩の観察、スケッチをしてこの岩の特徴を学んだ。塩俵岩はまるで人工的につくられたようなきれいな網目状の模様をしており、数百万年、数千万年かけて自然の力で形成されたことを考えるととても感慨深いと思った。また近くにある立岩は、はしごのような模様があり、大昔に溶岩が固まってできたということを知った。内陸ではあまり見られないような地質があり、同じ県でも様々な違いを感じた。今回のフィールドワークで山形県の沿岸部を様々な角度から学ぶことができ、より山形県のことが好きになった。
◇海岸沿いを歩いたときにプラスチックごみが目立った。これらのごみは私たちが普段出しているごみだったり、路上や川に落ちているごみと同じようなものが多かった。保健の授業で水質汚染などの環境汚染について調べ学習をした際に、目に見えない汚染は危険性を把握し、対策するのは難しいというまとめを書いた。今回、海にあるごみを目の当たりにし、我々の生活と水質汚染が関係あることを改めて知った。
2020-12-02T09:44:34+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
11月13日17時半より,高校1年次生31名が参加して岡迪尚地先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)による「国家債務危機と金融危機」の講義を視聴しました。日本の国家債務の話など,高校生にもわかりやすい講義で,経済学に対する関心を高めることが出来ました。なお,次回11月20日(金)東京大学総長の講義は希望者が自宅などで視聴することになっており,後期の最終回となる校内視聴は12月 4日の予定です。
<生徒の感想から>
経済学は,経営者のための学問で自分にはあまり関係のない学問分野だと思っていたけれども,国家の財政に関する研究もしていることを知り,自分が思っているよりも身近で興味深い学問だったんだと感じた。今,日本が多くの借金を抱えていることは知っていたけれど,破綻したらどうなるかは知らなかったので,今回の話を聞いてものすごく危機感を感じた。しかし,そう簡単に解決できる課題でもないから,危機感と共に,難しさ,複雑さも感じた。国民一人一人に関係することだから,もっと目を向けて考え続けていきたいと思った。(K. T.さん)
今日は私の普段の生活では触れることのない,国家債務危機と金融危機という講義を通して,日本の経済の現状や対策など,新しい知識をつけられただけでなく,経済の本質的なところや,大切にするべきところまでをも教えて頂けたと思います。私たちに対するメッセージとして「品格を持つことが最後には必要になってくる」という言葉が心に残りました。Cool head, but warm heartを心掛けたいです。(O.O.さん)
2021-05-20T13:30:21+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
10月30日(金) 17:30より19:10まで、後期4回目となる東京大学金曜講座の校内視聴を、22名で会議室にて実施しました。今回は、東京大学生命科学シンポジウムとの共催による特別オンライン講演会で、「新型ウイルス感染症:東大の基礎研究から生まれた治療薬の種」と題した井上純一郎(東京大学 医科学研究所・特命教授)先生の講演を拝聴しました。
<生徒の感想から>
今回の講演で、SAPS-COV-1(-2)、MARSなどのウイルスの名前が出てきた時、つい最近SS健康科学でコロナウイルスについて調べたばかりだったので、予習できたようになっていて、とても助けになりました。フサンという名前の薬があって、その薬の「フ」が開発した藤井先生の名前からきているということに驚きました。(中略)ウィルスの侵入方法や、フサンによる抑制についてとても分かりやすかったです。よく聞くPCR検査のような仕組みも知ることができました。(高校1年 M.K.さん 写真も感想用紙の裏に書かれたものを掲載しました)
今回の講座で、Sタンパク質で融合が起こり、ナファモスタットを混ぜると、細胞融合が阻害され、カモスタットと比べると、10倍以上強い阻害能力が働くことがわかりました。SARS-COV-2がヒト細胞への侵入と増殖、脱出の3つのサイクルを繰り返していることも分かりました。(中略)ナファモスタットは細胞侵入を抑制するのと共に、肺血管内凝固異常症における血栓形成阻止もしていることにびっくりしました。以前まではコロナウィルスの感染と聞いてもどのようにして感染しているのかわからなかったけど、詳しく知ることが出来てとてもためになる講座でした。(高校1年S.T.さん)
2021-05-20T13:30:44+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
第10回 科学の甲子園 山形県大会が開催され、本校生7名で競技に挑みました。
大会は筆記競技、実技競技が行われました。筆記競技は、物理、化学、生物、地学、数学、情報の各領域から出題されました。筆記競技は各校での開催で、本校では10月20日(火)に行いました。実技競技は10月25日(日)に県教育センターで開催されました。実技競技では、事前に公開された課題を他校生徒と競い合いました。
筆記競技
では6名の生徒が挑み、協力し合いながら問題と向き合っていました。実技競技は、未来創造プロジェクト中間発表会の影響もあり、事前の取り組みが1週間しかありませんでした。そんな中でも放課後を利用し、試行錯誤を繰り返し、対策していました。本番でも、3名がグループとなり、協力しながら課題に取り組んでいました。
全員が精一杯取り組み、科学への思いを膨らませた大会となりました。
2020-10-28T13:10:49+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
10月23日(金) 17:30より19:10まで、後期3回目となる東京大学金曜講座の校内視聴を実施しました。今回は、鎌倉夏来(東京大学理学部数学科・准教授)先生による 「地域活性化を考える:産業立地の視点から」と題したご講演を拝聴しました。参加者は10名と少なかった回になりましたが、身近なテーマに参加した生徒たちは真剣に講義に聞き入っていました。次回は30日に行います。
<生徒の感想から>
今回は身近なテーマで、とても魅力ある講演だった。中学校の頃から地域・山形と向き合う機会が多くあり、未来創造プロジェクトでも地域活性化を題材にすることもあった。しかし、そもそも地域活性化とは何なのか、についてはあまり考えていなかったかもしれず、自分自身きちんと課題と向き合えていなかったのかな、と感じさせられた。また今回は、産業立地という視点で、今まで考えたことのなかった切り口で興味深かった。産業立地を見ることで、仕事が集中している拠点や地域の産業の在り方が見えてくるのがとても面白かった。山形でも、近年IT系のベンチャーなどが増加していると聞いているので、一度山形における産業立地を調べてみたいと思った。やはり、フィールドワークをして、自分の目で見て考えて、という研究を行っていきたいと改めて確認できた。(W.K.さん)
2020-10-27T08:36:47+09:00
山形県立 東桜学館 中学校・高等学校
10月14日(水)4,5校時、本校北アリーナと南アリーナにおいて未来創造プロジェクト中間発表会を行い、高校2年次生全員がポスター発表しました。周知の通り、コロナ禍のため、今年度の探究活動は約2か月遅れでスタートしましたが、その後の時間割等の組み替えで、各グループの研究を何とか中間発表まで形にすることができました。
例年は、他校との交流の機会にも充てており、他校生による発表や交流会も合わせて実施していましたが、今年度は取り止めにしました。SSH運営指導委員とアドバイザーの先生方のみを招いて、内部関係者のみによる発表会となりました。それでも聴衆は高校1年次生と中学3年生および本校教員のおよそ350名ほどになるので、南北両アリーナを発表会場として、ポスター間隔も十分に確保し、1発表につき密にならないように調整したうえで行いました。
高校2年次生は、この発表会で得たアドバイスを基に、再調査・再実験を行い、2月の成果発表会に向けて、研究を深化させていくことになります。以下は発表会の様子です。
2020-10-21T08:18:39+09:00
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