11月19日(金)に、東京大学 教養学部 教養学科教授の清水 晶子先生による東大金曜講座が開催されました。
「AIDS危機からコロナ・パンデミックを見る」のテーマのもと、生徒からは
「当たり前だと思っている主観で判断してしまうと、被害が拡大したり、弱者に対してさらに偏見が生まれてしまうのだということが分かった。私たちが当たり前だと思ってしまっている視点が狭まり、勝手な視点から人を差別して、自分たちの行動を正当化して、人々の溝を広げてしまうと思った。」
「自分にとって都合の悪いことが起きると自分が属している多数派ではない少数派の人々のせいにし自分たちを守り、相手を批判して問題を解決させようとする人間の本能について知ることができた」という意見がありました。

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11月12日(金)に,今年度後期6回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴しました。今回は「美しい数学入門 ― 特異点の謎に迫る」と題し、伊藤由佳理先生(東京大学 国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構・教授)がご講演くださいました。高校1年次32名,中学3年生2名,2年生10名,1年生7名が参加し,方程式で表せる図形に存在する特異点と呼ばれる点について,ジェットコースターやブラックホールを用いた解説を熱心に聞き入っていました。また高校1年次の生徒2名が質問し,伊藤先生に丁寧なご回答を頂きました。
<生徒の講義メモと感想>左から順に中学1年,中学3
年,高校1年次2名分です。
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11月9日(火)、先日本校でご講演いただいた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の武井悠人さんの紹介で、東桜学館の3名(高校2年の尾崎杏華さん・中臺遼喜さん、中学1年の髙橋可帆さん)が、第65回宇宙科学技術連合講演会(宇科連)の特別講演に参加しました。宇科連は宇宙開発・科学に関する日本最大の講演会で、1000人以上が参加しています。JAXA内山崇さんによる特別講演「宇宙飛行士への挑戦」は、学会参加者260名に加え、山形県内より2校の中学校と6校の高校が聴講しました。
講師の内山崇さんは、2008~2009年に行われた第5期JAXA宇宙飛行士選抜試験で、ファイナリスト10人に残った宇宙船技術者です。最終選抜試験の様子や宇宙飛行士に求められていること、自分の能力を超える困難なことを達成すべく全力で立ち向かう本気の挑戦についての講演を拝聴し、中高生を代表して、直接質問する機会もいただきました。




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11月5日(金)に,今年度後期5回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴しました。今回は「世界史を中央ユーラシアから見る」と題し、杉山清彦先生(東京大学 教養学部 教養学科・准教授)がご講演くださいました。高校2年次3名,1年次32名,中学2年生6名,1年生5名が参加し,中央ユーラシアの地理モデルを活用し,それぞれの地域ごとに分解することによって地形を読み取りやすくするという方法による歴史の解釈を興味深く学んでいました。
<生徒の講義メモと感想>左から順に中学2年,中学1年,高校1年次2名分です。


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10月29日(金)に行われた山形県高校生英語ディベート大会がオンラインで行われ,11校18チームが参加,本校からも2チーム参加しました。今年からpreliminary round2試合を行い,上位チーム同士が午後からさらに2試合を行って決勝戦と3位決定戦が行われる方式に変更されました。本校Aチーム[工藤愛礼(2),日塔浩一郎(2),清水紘輔(1),安達千莉(1),仲野蒼惟(2),齋藤颯(2)]は山形東A,酒田西,酒田東B, 鶴岡南と対戦して全勝,Bチーム[萩谷来知(2),伊藤豊(2),尾崎杏華(2),相馬俊介(2),冨樫美羽(1),髙橋駿輔(1)]も酒田東A,山形西A, 山形西B, 興譲館Aに全勝。決勝戦前のポイントではBチームがリードして同校対決の決勝戦が行われました。結果は肯定側になったAチームが4-1のvote数で勝利。
同校対決の決勝だったにも関わらず,観戦してくださった他校の皆さんと楽しく交流もでき,12月に行われる全国大会に向け,さらに意欲が高まりました。(写真は決勝戦直後の交流の様子と審査員講評を聴く様子)


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10月29日(金)に柳澤実穂先生による「生物細胞の形は何が決める?物理学からの答え」の講座に本校生徒約50名が参加しました。
生徒からは「細胞には様々な性質があり、周囲の形態によっておこる変化を人工的に再現可能だということを知り、今の技術と、自分の知らない領域を調べ、研究している人の存在を強く感じました。」「細胞という生物的な分野を物理の視点から解明しようというのが面白かった。リポソームという人工細胞を使って、脱水等で変形させ、それらを他の細胞に応用したり、膜を強くする研究が面白いと思った」などの感想がありました。

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10月13日(水)本校北アリーナにて、令和3年度「未来創造プロジェクト」中間発表会を行いました。
今回の発表会を外部団体主催の各種コンクールや本校にて2月に実施予定の成果発表会に向けて、多くの方に質問や意見を頂いて研究改善を図る場として位置づけて開催しました。今回も大学や東根市役所などから研究アドバイザーとして9名の方に参加いただき、生徒の研究に対してご助言いただきました。また、他校の方々にも参加いただき、ポスター発表をしていただきました。発表者は2グループに分かれて、各グループごと、1回の持ち時間は9分間(発表4分、質疑応答4分、評価1分)として4回の発表を行いました。
発表者は初めての発表会ということもあってか最初は緊張する様子も見られましたが、回を重ねるにつれて自分たちの研究を堂々と発表できるようになっていました。また、質疑応答や他校の発表を見学することで新しい刺激を受け、今後の研究活動の参考になったようでした。
発表参加校:山形県立村山産業高等学校、岩手県立水沢高等学校、東海大学付属高輪台高等学校(東京都)(オンラインにて参加)
研究アドバイザー:山形大学理学部教授 栗山恭直先生、山形大学地域教育文化学部准教授 石垣和恵先生、山形大学地域教育文化学部講師 後藤みな先生、山形県立保健医療大学保健医療学部教授 遠藤恵子先生、東北大学大学院生命科学研究科教授 渡辺正夫先生、東根市役所東根教育委員会教育次長 佐藤慎司先生、東根市役所総務部・総合政策課課長 青柳昇先生、東根市役所 経済部・ブランド戦略推進課課長 鈴木豪先生、山形県立博物館研究調査専門員 山口真先生
また、中間発表会後に来校して頂いた高校さんと本校代表生徒8名とで生徒交流会を実施しました。お互いの各校の様子や課題研究の様子などについての話をしました。4つのグループに分かれて行ったところ、とても活発に情報交換をしており、有意義な会となりました。
一緒に発表していただいた参加校の皆さん、研究に助言を寄せていただきました研究アドバイザーの先生方、そして来校された皆様、本当にありがとうございました。




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10月22日(金)に,今年度後期3回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴しました。今回は「汚染を可視化し環境を守る ―環境化学の世界へようこそ―」と題し、堀まゆみ先生(東京大学 教養学部附属教養教育高度化機構・特任助教)がご講演くださいました。高校1年次13名,中学3年生2名,2年生3名,1年生2名が参加し,主にフィールドワークを中心とした環境化学と化学だけの知識では収まらない研究の奥深さを学べたようです。
<生徒の感想から>
1つのわからない事象について研究して,その結果からまた研究を発展させて,またその結果から研究を発展…というように,どんどん繋がっていく学問で面白いと思った。また,多くの学問や要素が環境化学には関わっていて,色々な人の「得意」を用いることができる学問であることがわかり,環境に以前から興味があり,理系分野に自信のない自分でも活躍できる道なのかもしれないと思った。(中学2年生)
今日詳しく説明して頂き,特にすごいと思ったのが六価クロムについての研究で,雨が降ると必ず公園に採水しに行って,日々の忙しさの中でも調査をし続けたというところです。また,50mm以上の雨が降ると,ある公園に六価クロムが発生するということを解明したり,それを環境局に報告するのもかっこいいと思いました。(中略)生物は環境からの影響を受けやすいという話は聞いたことがありましたが,実際に魚を捕まえているのを見ると,その現実を実感しました。(高校1年次S.S.さん)

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東桜学館では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の中核事業として、中高ともに課題研究「未来創造プロジェクト」に取り組み、課題解決能力や探究する力の育成に取り組んでいます。
その成果を、国際科学技術フォーラム「SKYSEF」において英語で発表しました。その結果、プレゼン発表の環境部門で1位、ポスター発表の工学部門で奨励賞をそれぞれ受賞しました。このことについて、10月15日の山形新聞で取り上げていただきました。

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10月8日(金)に,今年度後期2回目の東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」を校内で視聴しました。今回は「法学入門」と題し、小粥太郎先生(東京大学 教養学部 教養学科・教授)がご講演くださいました。高校1年次28名,2年次2名が参加し,実定法学の特性から具体的検討を行う講義を聴いて,多面的に個々の事例を考えることの重要性を学べたようです。
<生徒の感想から>
法律を学ぶことは,どうすれば人を正しく守り,平等な世の中を作ることができるのかを知ることだと思っていた。今回の講座で,実例を見ながら考えたことで,”平等”にも様々な観点があって,より多面的な視点をもった上で,互いの権利を守る方法の最適解を求め続けることこそ,法律を学ぶ一番の意義であり,難しさであると感じた。(2年次 Y.K.さん)
これまで法学というときちっとした決まりが積み重なって出来ているものだと思っていました。しかし今回の講座を受けて,想像していたよりも幅があり,1つ1つの物事を丁寧に判断していく学問なのだとわかりました。学問としての性格として,実戦の面で考えた時に,知識や経験が大切だと仰ったことが心に残りました。(中略)唯一の正解というものはないけれど,なるべく正しい解決に近づくようにしていくために判断していく,という点がとても面白く感じました。日常生活の中でも答えを出せないような問にどう公平な答えを出すとよいのか悩むことが多いので,この機会にもう一度考えていきたいと思いました。(1年時F.U.さん)


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