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平成30年度山形県立東桜学館高等学校 2年次生SSH課題研究「未来創造プロジェクト」中間発表会開催のお知らせ

10月16日(火)12:30~14:30に本校において、高校2年次生が全員で取組んでいる課題研究の中間発表会を行います。今年度は他校の生徒さんを招いて、合同で発表会を開催し交流を深めたいと考えております。参加していただける学校は、下のリンクより申込書をダウンロードしお申込み願います。アドバイザーも山形大学理学部を中心に10名程度の先生方を予定しており、助言をいただきながら最終発表会に向けて研究内容の改善を図っていけるのではないかと考えています。なお、発表に限らず、教員の先生方や生徒さんの見学も結構ですので、お問い合わせ願います。

発表会の要項は以下よりダウンロードしてください。

30中間発表会のお知らせ

高校1年次 「蔵王自然観察実習 クラス・全体 ポスター発表会」を実施しました

去る7月4日(水)に、1年次生全員で蔵王にて自然観察実習を行いました。そのときのまとめとしてポスターを作成し、9月11日(火)に各クラスと1年次全体でポスター発表会を実施しました。各クラスでは優秀な発表を行った班を投票で1つ選び、さらに各クラスから選ばれた6つの班が1年次全体での発表会に臨み、全員の投票により最優秀発表班を決め、表彰式も行いました。

この実習の実施前には、本校教員による植生分野と山形大学理学部伴雅雄教授による蔵王火山に関する事前講習も行われ、当日は大変充実した実習ができました。この実習の中で観察してきた内容を踏まえ各班でリサーチクエスチョンを設定し、イラストや写真などを用いて工夫を凝らしてポスターを作成し発表を行いました。同じテーマでも様々な視点から発表されていた点についても、今後の課題研究を行う上でのよい刺激になったと思います。

高校1年次「SS健康科学」県立保健医療大学での体験実習講座を開きました

高校1年次生全員を対象にした学校設定科目「SS健康科学」において、9月3日(月)に山形県立保健医療大学を訪問して、体験実習講座を開きました。大学の全3学科(看護学科・理学療法学科・作業療法学科)からの全面協力のもと、8講座を開講していただき、1年次生184人が希望別に各講座に分かれて受講しました。

開講式では保健医療大学の大沢敏文教務学生課長の挨拶の後、本校のSSH運営指導委員も努められている遠藤恵子看護学科長より大学の紹介や、求める学生像などの話があり、生徒たちは真剣にメモを取っていました。その後、教室に移動し各講座を受講しました。

SSH事業の一つであるこの取り組みは、少子高齢化が進む山形県を担う人材に必要な資質・能力を身に付けさせる目的で始められました。講座の中では、大学の施設・設備を使わせていただき、本校では難しい高度な実習や体験をしながら、山形の将来を理解する力を養い、自分がどのように関わっていくべきかを考察したようでした。

【今回の講座と指導していただいた先生】

講座1「山形で健康的に食べよう!」遠藤和子教授・山田香講師

講座2「ストレス対処の心身機構」安保寛明准教授・高橋葉子講師

講座3「子どもが検査・処置を受けるとき」槌谷由美子講師

講座4「新生児の健康状態の観察と看護」菊地圭子講師

講座5「下肢の筋力トレーニングの仕組みを体験する!」鈴木克彦准教授

講座6「関節を知る」丹野克子講師

講座7「生活を支える福祉用具」佐藤寿晃教授

講座8「認知症の人の立場から普通の暮らしを考える」川勝祐貴助教

 

 

 

 

 

大学のホールで、講座ごとに集合       本県の塩分摂取の状況についての学習

 

 

 

 

 

相手の気持ちに寄り添うケアの重要性も    大学の機材を使っての体験実習の様子             学びました

<生徒の感想から>

山形は塩分摂取量が全国2位と、とても多いことが分かりました。漬物やラーメンなどが愛されてきた山形にとって、減塩は難しいように感じますが、ラーメンの汁を飲まずに残したり、霧状に出てくるスプレータイプの醤油を使用したりするなど、工夫次第で案外容易にできるものなのだということを学びました。自分の体調を管理し、健康を保とうとする気持ちと行動が大切であるということが理解できた。自分自身でも、今回実際に血圧を測ったら(人生初)、正常よりも低かったので、食生活に気を使う必要があると感じた。今回の実習では希望制でクラスが混合だったこともあり、学びたいことを交流しながら学べたので良かったと思う。(6組女子)

今回、認知症についての講座に参加しましたが、相手の身になって考えることが、とても大切だと感じた。私にとっての普通は、相手にとって普通でないかもしれない。見方を変えて普通だと感じる感覚が必要というお話が、とても印象に残っています。高齢化が進み、これから自分の周りにも高齢者の方が増えてくると思うのですが、接するときは症状や反応にも注意して、相手を不安にさせない受け答えが大切だと思うので、意識していきたいです。また、作業療法の仕事についてや、自助具の使い方についての理解を深めることができました。(4組女子)

SSH生徒研究発表会 「ポスター発表賞」受賞!!

感動の受賞シーン

 

8月7~9日に神戸国際展示場において「平成30年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が開催されました。

この発表会は、全国のSSH校の代表が一堂に会し、互いの研究の成果をポスターセッションの形で発表するものです。そして、各部門毎に優れた研究を選考し、6つの研究が参加者全員の前で披露されました。

本校からは、高校3年武田杏菜さん、横尾桜子さん、佐藤優華さんが、2年次の未来創造プロジェクトで取り組んだ『RENKON糸』のタイトルで発表し、「ポスター発表賞」(21校)を受賞しました。

RENKON糸チームは、H29年度には山形県サイエンスフォーラム(山形ビックウィング11月)、SSH東北生徒発表(秋田1月)、H30年度には高校生バイオサミットin鶴岡(慶應先端研7月)に出場し、審査員の先生方にアドバイスをいただきながら研究の質を高め、経験を積み今回の受賞に至りました。

また、一般参加として、高校2年の小林竜也さん、駒林郁哉さん、高校1年の佐久間雄輝さん、平田奈央弥さんが参加しました。参加した生徒は、他県のSSH校の生徒の発表等に大いに刺激を受け、今後の課題研究等の取組に対する意欲を新たにしました。

【発表者の感想】

SSH生徒研究発表会に参加したことで、いままで約2年間努力してきて良かったと思いました。想像以上に実験で結果を出すことが難しく、正確な値を出すために試行錯誤を繰り返してきました。そして、協力しあって諦めず研究してきた成果が「ポスター発表賞」受賞につながり良かったと思います。

他の学校の発表は面白く、興味深いものが多くてとても勉強になりました。

今まで研究にご協力いただいた先生方にこの場を借りて心より感謝申し上げます。

【参加者(2年)の感想】

今回のSSH生徒研究発表会を見学し、我々では想像がつかないほどの素晴らしい発想の研究を見ることができて、科学的思考についての視野が広がりました。また、海外の高校が日本に来ていて、グローバル社会を肌で感じることができました。そして、英語の大切さを身にしみて感じました。

【参加者(1年)の感想】

この3日間は初めての体験ばかりで、非常に有意義な時間を過すことができました。発表会では、私達にはとても思いつかないような他校の素晴らしいアイディアに圧倒され続けでした。それと同時に課題研究のテーマは身近なところに転がっていることも知りました。この経験はこれからの私達の研究活動をより豊かなものにしてくれると思います。

 

発表チーム(Renkon Girls)と来年以降の発表を目指す者チーム

 

 

発表ブースは大盛況でした。1日目午前2時間、午後2時間45分、2日目1時間の長丁場を3人一丸となり乗り切りました。見学者の4名も発表で受けた質問を記録して、発表者をサポートしていました。

  

 

 

科学の甲子園山形県大会事前講習会に参加しました!

8月6日(月)山形県教育センター講堂にて、科学の甲子園山形県大会事前講習会が行われました。これは、10月に本校を会場として実施される科学の甲子園山形県大会への出場を考えている県内の生徒たちが、本番を疑似体験することで、より具体的にイメージを深め、10月に臨むことができるようにと県教育センターが主催してくださった講習会です。

本校からは、自然科学部6名、2年の探究活動チーム5名の参加予定でしたが、前日の豪雨により交通網が閉ざされ、残念ながら2名参加できなくなりました。全体としても、同様に参加できない学校もあり、予定の半数程度の32名(5校)の参加となりました。しかし、参加した生徒は、課せられた課題に対して、熱心に取り組んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<生徒の感想>

・どう工夫するかを考えているうちに、あっという間に時間が過ぎてしまった。日々の授業やテストの問題とは異なる雰囲気を感じた。実験を効率よく行うには、チームワークが大切だと感じた。仲間と協力して気が付いたことを共有することが必要だと思う。

・普段はこのような学校で習う内容以上の問題に取り組むことがないので、新鮮で楽しかった。試行錯誤をしていく中で答えを導き出すことの難しさがよく分かった。

1年次 SS総合探究Ⅰ 国際理解講演会

7月24日、本校1年次生(184名)を対象とした国際理解講演会を実施いたしました。

講師に、山形大学大学院 有機材料システム研究科 教授 城戸淳二先生をお迎えし、「成功への秘訣を教えます」と題し、ご講演いただきました。

城戸先生のご専門である有機ELの分野の研究の歩みや現状、そして未来の姿について、また、城戸先生の小学校時代から現在に至るまでの、さまざまな経験とその時々の考える姿勢についてのお話をお聞きしました。生徒一人ひとりに、高校生活を送る上で、そして、将来を生きる上で大切なことを、励ましも含めて教えていただきました。

<生徒の感想>

私は、教授とは昔から勉強ができて、一流大学に行って、失敗なんか知らないという人生を歩んできていると思っていました。城戸先生は全然違いました。ただただすごいと思いました。いろんな良い刺激をたくさん受けることができました。講演を聞いて、3つの決意ができました。それは、「自信をつけること」、「目標を設定すること」、「やる気、根性を出すこと(ポジティブになること)」です。これらは全て今の私に欠けていることです。今の私に夢はありませんが、夢ができたときにそれを叶えるために、今の自分にできること、確かな学力を身につけようと思いました。たくさんいろんな経験をしたいと思いました。

有機ELの研究についての話を聞かせていただいて、有機ELは案外身近なものなのかもしれないと思いました。2030年の時代のシュミレーション動画を見て、有機ELにより、進歩した画期的な未来が来るんだと期待感を感じました。テレビにも出演され、注目されている城戸教授が、幼いころは勉強が好きではなかったことを聞き驚きました。それでも、英語はとにかく1番を目指して自分の力を試してみたり、やり直すためにアメリカへ行ったりなど、逃げ出さずにチャレンジしていて、そのようなハングリー精神が成功への道に繋がっているんだと感じました。私自身、勉強が好きなわけではないけれど、何かちょっとしたことで、道がひらけるかも知れないので、疑問の引き出しを増やし、好奇心をもって生活しようと思いました。

エジソンの「成功とは1%のひらめきと99%の努力」という言葉を、城戸教授は「1%ひらめいたとしても、99%努力しなければ成功ではないということだ」とおっしゃっていました。私は教授のその言葉を聞いて、改めて努力の重要さに気づきました。講演では、教授の生い立ちについて多くお聞きしましたが、有機ELの研究も、色んなことで成功できたのも、99%の努力の賜物だと思いました。つまり、成功者とは、努力者ということではないかと感じました。私は今16歳です。これから先の長い人生の中で、色んな出来事に出合うことになります。その一つ一つをしっかり努力していきます。そして、忘れてはいけないのが、「You must bilieve !」どんなにつらかったり、難しかったりしても、自分を信じ、突き進んでいきたいです。

今回、私は講演をお聞きして、人生はいつ何が起こるかわからないものだと改めて感じました。始めは嫌いだと思っていたとしても、努力することによって夢を叶えることができるのだとお聞きして、どんな人生でも成功するチャンスはあるのだと感じました。成功に必要なものは、「好奇心、創造力(想像力)、やる気(根気)、独創性(個性)」であるとおっしゃっていて、新しい発見に感じました。私は、日頃から自分で限界をつくってしまうことが多く、「自分ができるのはここまで」だと決めつけてしまうことが多くあります。そんな中でも自分を信じて目標を立て、達成し、努力し続けることこそが成功して、夢を叶える中で大切だと考えました。今のうちにできることは、たくさんの経験をすることだとおっしゃっていたので、たくさんの経験をして、自分の夢や成功に向けてさらに、励み、努力していきたいと考えました。

第2回東桜サイエンスラボを行いました!

7月28日(土)本校において、地域の小中学生を対象とした親子実験教室である第2回東桜サイエンスラボを行いました。講座内容などの詳細は、次のリンクをご覧ください。

講座内容へのリンク

当日は40組80名以上の小学生とその家族の方が参加して下さいました。本校中学、高校の自然科学部員などもティーチングアシスタント(TA)として参加し、地域の方々と触れ合いました。また今年度は、自然科学部員によるオープニングを行い、空気砲や風船爆弾といったちょっとしたイベントを取り入れました。参加者の皆さんのみならず、TAとして参加した本校生徒にとっても、サイエンスを通して、楽しく、充実した、そして成長できた有意義な一日となりました。以下に、ラボの様子と、参加者およびTA生徒の声の一部を紹介します。

 

高校自然科学部の部長からの歓迎の言葉です。

 

 

 

 

 

東桜サイエンスラボ開始の祝砲(空気砲)です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参加者の声】

・ラジオを作る時、教えてくれたお兄さん(高校生)が面白くてやさしかった。

・ラジオをつくりましたが、あまり使ったことのないものをつくるのが、とても難しいそうなイメージでしたが、つくってみると、はんだごてなどでつけたり、つまみをつけたりすると、かんたんにつくれたので、びっくりしました。歌などもきけて、おもしろかったです。

・1つ1つの化学はんのうはとてもしくみがむずかしかったけど、とても楽しかったです。

・もっといろんな川に行ってべつな生物もかんさつしたいです。夏だけでなく春や秋もしたいです。

・ただ化石のレプリカをつくるだけでなく、どんな時代にどんな化石があったのかということも学べて勉強になりました。

・大変貴重な体験をさせていただきました。子どももとても興味を持ったようです。来年度も参加したいです。(保護者)

【TA生徒の声】

・人に教えることの難しさと、予想外の事態にも対応しなければならないという責任感を感じた。初対面の人とも話すコミュニケーション力が成長した。これからも積極的に科学の楽しさを伝えていきたい。(高校生)

・相手に伝わるように、工夫しながら説明する力がつき成長した。他の人に教えることは難しいが、うまく教えられたときに喜びを感じた。作業を分担し、困った際は他のTAと協力しながら活動する事ができた。(高校生)

・練習で私が難しいと感じたところは、参加者も難しいと感じていると思うので、そこをフォローしていけるように努力できました。(中学生)

・1回やっただけではあいまいなところがあり、他のTAに聞いて覚えることで、より正確な説明をすることができた。(中学生)

平成30年度第1回SSH運営指導委員会

7月13日(金) の10時45分より、本校会議室にてSSH運営指導委員の方々、県教育庁高校教育課の担当者をお迎えし、第1回運営指導委員会が開催されました。昨年度の成果・課題を反映させた本年度の主な取り組み、未来創造プロジェクト、ハワイ・フィールドワーク、評価について担当からの説明後、意見交換を行いました。大学との連携、地域貢献に関するアドバイスを頂戴し、またアドバイザーの派遣についても意見交換を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◎山形県立東桜学館中学校・高等学校SSH運営指導委員(敬称略)

氏名 所属 職名 備考
結城 章夫 学校法人富澤学園 副理事長
白水 始 東京大学高大接続研究開発センター 教授
山崎 誠治 ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社 社長 代理:佐久間淳
玉手 英利 山形大学理学部 学部長
栗山 恭直 山形大学理学部 教授
遠藤 恵子 山形県立保健医療大学看護学科 学科長
芦野 耕司 東根市教育委員会 教育次長兼管理課長

 

 

SSH講演会を開催しました。

7月17日(火)に高校2年次生徒全員対象に、SSH講演会を開催しました。東北大学大学院生命科学研究科の渡辺正夫教授を講師に迎え、「SSH課題研究を始めるに当たってー高校のSSH、課題研究が大学院での研究につながるー」という演題で講義をいただきました。

2年次生は現在、課題研究のリサーチクエスチョンが決まって、夏季休業に向けて実験・観察・調査・アンケート等のデータ収集を行う計画を立てている時期です。先生からはデータの取り方や、まとめ・論文の書き方等にいたる具体的なお話をしていただき、課題研究の重要性を確認する機会となりました。さらに、自分の人生経験をもとに、自分を振り返ること、キャリアアップについて等の進路選択に当たってのお話も、分かりやすく聴かせていただきました。最後の質問コーナーでも、時間が足りないくらい生徒からの質問があり、先生からはそれぞれの質問に丁寧に答えていただきました。渡辺先生、ありがとうございました。

<生徒の感想>

今日改めて課題研究の重要性について講義を聴き、自分の研究の仕方を見直す必要があると感じた。また、レポートは研究の中で本当に大切なものであり、自分の言葉で表現し、発表することは大変なことだと思った。大変ではあるが、努力していきたい。様々なことにトライして自分の興味・関心を広げ、人生において本当に自分がやりたいことを見つけていきたい。(理系・女子)

今日のお話を聴いて、私たちが取組む課題研究は自分たちの目標達成に近づくためのものであって、とても良いチャンスをいただいているんだと感じた。私たちのグループでは、大学の先生にアドバイスをいただけることになったものの、明確な構想を考えることができていません。先生がおっしゃったようにグレーゾーンにtryし精度の高い研究にするためにも、しっかりとした構想を練り、考えを示すことができるように計画を立てるべきだと思った。(理系・女子)

自分は文系であることもあり、「SSHは理系に関わること」と思っていたのだが、そういう訳ではないことが理解できた。文系でも科学的な視点から物事を見たりすることや、理数科目と他の科目をつなげて考えてみたりすることが大事だと思った。また、課題研究は普段の生活にも活かせることがたくさんあることが分かった。まずは先生の「最近の高校生に思うこと」のスライドにあった5つの項目をしっかり実行したいと思った。(文系・男子)

 

 

 

 

 

 

渡辺先生の講演の様子             門間君のお礼の言葉

 

H30 第5回東大金曜講座

7月13日(金)、本校では第5回目となる「東京大学 高校生と大学生のための金曜特別講座」が本校大講義室で行われました。今回は、「微積分でよみとく脳・生命・社会」というタイトルで、東京大学先端科学技術研究センターの小谷潔先生にご講演いただきました。参加者は高校1年次生10名と2年次生1名、保護者1名、教員3名でした。「微積分」ということで、高校1,2年次生にとっては、まだ未習分野であることから、難しい内容になることが予想されました。しかし、いざ講演が始まってみると、難しい微積分の計算は省かれ、自然現象のみならず経済などの社会現象の中にも数学の微積分が役立っていることが興味深く紹介され、文系理系問わず教養が深まる講演となりました。残念ながら高校3年次の参加はありませんでしたが、微積分を学習した3年次生であれば、一層興味深い内容であったに違いありません。受験勉強の息抜きにでも、この東大金曜講座を受講してくれる3年次生が現れると、受験解法だけでなく、興味や関心が広がり、向学心の向上にもつながっていくものだと思います。

生徒の感想

意外なところで微積分が使われていることに驚いた。今、微分を授業で習っているので、楽しみながら将来使えるようにしたい。また、三角関数、指数・対数関数、確立、データ分析とも深く関わっていることがとても面白かった。自分は文系だけれども、数学全体的に頑張ろうという気になれたので良かった。(2年男子)

 

これから学ぶ微積分への興味が高まった。社会に出てから使わないような計算も、使う機会があるのだなと思った。今回の講座はとても難しかったが、いつか理解できるようになりたい。(1年女子)

微積分をまだ学習していないので難しかったです。微積分は高校で学んでから大学でも学び直すくらい大切だとわかったので、しっかりと学習していこうと思いました。様々な物事の法則や規則を読み解くことに微積分は役立っていることが分かりました。関数で表される動きや法則は、私たちの生活に関連しているところもあり、微積分は身近なものだと感じました。(1年女子)