令和元年度(研究開発3年次)SSH研究開発実施報告書の内容です。
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演題 『QOLの向上を目指す「食育」』
講師 山形大学 地域教育文化学部
教授 大森 桂氏
◆ 日時 令和2年1月28日(火)午後12時30分~14時30分
◆ 会場 山形県立東桜学館中学校・高等学校 中央棟 大講義室
◆ 対象 高等学校1年次生
◆ 概要
1 健康の3つの要素
2 食事の3つの役割
3 食育元年2005年6月成立
4 フードリテラシーについて考えてみよう
◆ 生徒感想
◇本日の講義では、「フードリテラシー」という言葉を初めて聞いた。食生活の周辺事情を含めてあらゆる点で正しい情報を取捨選択し、適切に情報を運用するというものである。食事の重要性は授業だけでなく様々な場面で学び、体感してきた。しかし、そのような中で、食の安心安全についての教育、食事マナー、食品ロス、環境保全活動、食文化の伝承などの「フードリテラシー」に関する様々な点でまだ学びが不十分であるので、学んでいきたいと思った。また、これまで小・中・高校で農業体験や調理体験をしてきたことも食育の中の一部として捉えてきておらず、考え方を改めることができた。「フードリテラシー」の中でも、食事マナーや食品ロスなど、自ら取り組みやすい課題もあるので、自分は勿論、周囲も巻き込んで行動に移すということが非常に大事だと思った。栄養バランスが乱れがちなので、気をつけていきたいです。(1組)
◇私は、今回の話を聞いて、食事は栄養を摂るだけのためにするものではないことを知りました。精神的な安らぎや人とのつながりという役割があることを知り、今まであまり意識していなかったが、食事を通してコミュニケーションを取っているなと思いました。また、私は食生活に求めるQOLをみんなで向上させていって、自分が意識していないところも重視している人がいて驚きました。私も添加物や手作りにこだわるようにしたいと思いました。食事を選ぶときには、健康のことを考えて選んで食べていきたいです。また、今の時代、様々な情報があるので、適切な食生活を心がけていきたいです。家庭科の授業を通して、フードリテラシーを身に付けていきたいと思いました。食事は一生していく行為なので、自分の食生活がどのようにリテラシーに関わっているのか考えたいです。(2組)
◇健康の三要素は、休養・栄養・運動であり、その中の食について考えてみると、食事には3つの役割がある。だから、食事をとるときは、役割を意識してバランスを考えていく必要があると思った。基本的な箸の使い方から食の意味まで幅広く知ることができた。食について、自給率や食べ残し、マナーなどの問題から「食育」の法律ができたということを初めて知り印象に残った。近年、コンビニの食品など調理をしなくても食べられる時代になってきているので、調理することを含めた食育が必要なのではないかと思った。自分で作り、実践し、食べるという過程を大切にしていくべきだと思う。中学校のときも食育について考えることもあったため、大人になってからも自分で実践したり、献立を考えて健康的な食生活を送れるようにしたい。精神面、栄養面だけでなく、社会面でも地域の料理(いも煮など)を自分一人でも作れるような大人になりたいと思う。自分に合った健康的な食生活を意識してQOLを高めた生活を送りたい。(3組)
◇今回の講義を聞いて、改めて食事の大切さを学んだ。私はSS保健で「食育」について調べ学習をしたが、「食育」という言葉が明治頃から使われていることは知らなかった。昔から「食育」について考えられているのだと思った。将来、教育関係の仕事に就こうと思っているので、教育関係者の責務として出てきた「食育を積極的に推進する」というのを見て、どういうことを具体的にしていかないといけないのか疑問を持った。なかなか教員と生徒が「食」の面で関わることは難しいだろう。そう思うと、中学時代まであった給食の時間というのは唯一「食」の面で生徒と教員が関われる時間だと思う。「食事」は健康の要素の1つであるため、健康に生活していくためには雑な扱いができないものであるため、三食きちんと食事をとり、食事バランスの偏りがないようにしていかなければならない。(4組)
◇フードリテラシーという概念は、初めて知ったが、聞いたら至極当然のように思われることだった。だが、食生活において、当たり前だとは思っていても実践できていないことが多いということを実感した。こういう風に意識として学んではいても実際に実践されていないから、実践のための環境整備が求められているのだろうと思った。また、個人の力だけではどうしようもない部分は周囲の人とも一緒になって、食事に対する取り組みをしていくことも必要だと感じた。また、小学生やそれ以前には地元の食文化などに触れられるような行事もあったが、最近は全然ない為、そういう経験がもっとできていたらと思う。(5組)
◇今回の食育についての講座では、健康について、食事の大切さについて学んだ。食事には様々な役割があり、その一つの社会・文化的側面では、人とのつながりだけでなく、そこから文化の伝承にまでつながっていくことに驚いた。家族や友達間での会話や情報交換を通し食文化・伝統を伝えていくことが出来ると知り、身近に感じた。他にも食事は人の身体に大きく関わっており、朝食は改めて重要なことだと感じた。また、フードリテラシーという言葉は初めて知った。食べ物に関する情報を主体的に読み解き、判断し、活用する能力のことをフードリテラシーといい、それを知ることによって自分自身だけでなく日本全体が健康になり、社会的な生活にも影響を及ぼすということを知ることができた。食育は身体の健康だけでなく、文化の伝承・環境にも関係していることが学べ、とても勉強になった。個人的に教育について興味があるので、今回の講義はとてもいい経験だった。(6組)
令和2年1月24日(金)~25日(土)に、東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会を本校北アリーナを会場に開催しました。東北地区より19校250名ほどの高校生、11名の指導助言者および東北地区各県教育委員会の皆さま、そして多数の一般の方々に参加していただき、盛大な発表会になりました。また本校開催ということで、本校生徒の飛び入り参加もいて、自分たちの探究活動に参考にしようと熱心に参加していました。
1日目は、各校代表による口頭発表、翌日のポスター発表のアピールタイムを行いました。
2日目は、参加者全員によるポスター発表を行いました。発表者は、実物を展示したり、模型を持参したりするなど、工夫を凝らして、自分たちの研究内容を広く伝えていました。
指導助言を頂いた先生方、2日間、本当にありがとうございました。また参加校の皆さん、遠路遥々この東根の地までお越しいただき、ありがとうございました。この発表会は、来年度は岩手県で開催される予定です。今後は、お互いに益々研究を深化させ、次は全国の舞台で再会しましょう。
1月15日(水)に村山市立葉山中学校を会場にして、北村山地区中学校英語暗唱大会が行われました。本校からは1年生の星川心花さん、2年生の吉泉花音さん、清水紘輔さんの3名が参加し、3名とも、堂々と発表してくれました。結果は、2年生の部で清水紘輔さんが優勝、吉泉花音さんが第2位に入賞しました。
1月24日(金)、25日(土)に本校を会場として開催されるプログラムを以下よりダウンロードできます。恐れ入りますが、当日参加される参加校の皆さんは、事前に各自でダウンロードをお願いします。当日は一覧等の掲示はしますが、配付はいたしません。
【県勢最高の予選順位&メイク・フレンズ賞受賞!】
12月25日と26日両日に群馬県の前橋国際大学にて開催された第14回全国高校生英語ディベート大会に選手6名とESS愛好会に早期入部した中学3年生7名で参加してきました。1チーム4名で対戦する英語ディベートの今年の論題は”The Japanese government should limit the weekly maximum average working hours, including overtime, to 48 hours (following the E.U.)”で、その賛否を議論し、予選6試合、準決勝、決勝が行われる大会です。参加しているチームは全国に知られる進学校ばかり。本校は11月に行われた県大会を1位と3位で通過し、メンバーを再構成した6名で初出場を果たしました。
予選結果は2勝2敗2引き分け。予選順位は32位という結果で、山形県勢としての予選順位は過去最高(第11回の山形西高校が残した44位がこれまでの最高順位)となりました。大会で3位になった東海高校(愛知県)に引き分け、6人全員が試合に出ることもできました。
また、この全国大会は”Make-Friends憲章”を掲げており、フェア・プレーの精神で、他校と友情を育み、最もMake-Friends憲章を実践したチームに対し、ジャッジの推薦でメイク・フレンズ賞が授与されるのですが、この賞も本校チームが受賞することができました。
英語ディベートに興味のある方はぜひ本校で全国大会を目指しませんか? 来年の全国大会は滋賀県です。
12月26日、さくらんぼタントクルセンターで行われた「2019数学チャレンジカップ㏌東根」に参加しました。
東根市内の中学校2年生が対象で、数学の難易度の高い問題にチームで挑戦するという内容です。問題解決のための思考力・判断力、解答を審査員に説明するための表現力が必要とされ、仲間と協力して自分たちの力を最大限に発揮する経験ができました。
本校からは6チームが参加し、優勝・準優勝の成績を収めることができました。
今後も数学の楽しさや面白さを学び、各教科でも協同的に学ぶことの大切さを実践していきたいです。
23日(月)にキャリア教育「クエスト」発表会を行いました。「クエスト」とは、「教育と探求社」の教育コンテンツで現実社会と連動させながら「生きる力」を育む学習プログラムで、本校のキャリア教育の柱となるものです。
1学年は「人物ドキュメンタリーづくり」。偉人の一生をドラマ仕立てに作り直し、誰もが失敗や苦労を乗り越えてきたことを学ぶものです。2学年は「企業のミッションへの提案」。企業からのミッションに応える提案づくりを通し、働くということや社会のニーズについて学ぶものです。1、2年生はそれぞれ18グループの発表がありました。そして、3学年は、「マイストーリー」。15年の自分の人生を振り返り、仲間と自分がかけがえのない時間で創られてきたことを個人でまとめて廊下へ掲示しました。また、「ソーシャルチェンジ」では、社会をより良くする提案を英語ですることで、何事も「自分事」で考え、発信する大切さを学ぶもので、24グループが発表を行いました。
たくさんの保護者の方に発表を聞いていただきました。ありがとうございました。
12月21日(土)、山形国際交流プラザ山形ビッグウイングにて、令和元年度山形県探究型学習課題研究発表会が山形県教育委員会および県高等学校文化連盟科学専門部の主催で盛大に行われました。本校からは、自然科学部2テーマと、2年次のSS総合探究Ⅱの5テーマが参加し、発表しました。高校生は勿論、各学校からの応援の先生方、一般の方などを含めると準備した事前申し込みのために準備した400席では到底収まり切れない参加者数でした。特に、理数科や探究科・探究コースの高校1年生の参加も目立ち、次の探究の主役になるべく、熱心に質疑や交流をしていました。
さて、そのような中で行われた発表会ですが、審査結果は以下の通りとなりました。
◎山形大学小白川キャンパス長賞 理系「Ricetic(ライスチック)を作ろう!」文系「クラスの成績がアップする学習方略を見つけよう!」本校によるW受賞となりました。
〇優良賞 一般数学総合分野「ペットボトルの温度を低く保つことができる物の組み合わせは?」自然科学専門部物理分野「日焼け止めクリームを使った紫外線の研究」