2023年12月23日(土)、宮城教育大学において開催された2023年度ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会に発表者として本校高校2年次生3名と、見学者として高校1年次生3名と中学3年生1名の計7名が参加しました。ユネスコスクールに加盟する北は北海道から南は福島までの小学校、中学校、高校の各校代表生徒が集い、日頃の探究型学習・課題研究の成果発表をプレゼンテーション形式で行いました。本校からは「旅行者にも働く人にも愛される観光地を目指して~COMTOLプロジェクトin蔵王~」というタイトルで高校2年次3名の生徒が、観光を核とした街づくりをテーマに研究発表をしました。3人の発表の中では前のグループの発表を聞いて話が繋がるように直前に原稿を少しアレンジしたり、参加者に質問をして注意を引き付けたりして、工夫されたプレゼンテーションで会場を盛り上げました。普段あまり聞く機会のない小学生や中学生によるレベルの高い研究発表にも触れ、研究の新しい視点も得たようです。また、見学にきた高校1年次生や中学3年生にとっては、今後の探究活動や生徒会活動でも生かせるアイディアを得たようでした。
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令和5年12月17日(日)に東京都国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、2023年度全国高校生フォーラムが文部科学省・国立大学法人筑波大学の共催で開催されました。日頃の学習や課題研究の成果を発表し、意見交換することで、グローバルな社会課題に対する見識を深める場として設けられているこのフォーラムでは、ポスター発表、質疑等すべてが英語で行われます。今年度本校からは初めて2名の高校2年次生が参加し、Junior High School Ethics Classes Using Contxt Shifting – An Approach to Enhance Intercultural Understanding – というタイトルで、異文化感受性を発達させるための中学校道徳の授業についての研究発表を行いました。残念ながら入賞はなりませんでしたが、全国から100校以上の高校が参加する中、堂々とポスター発表をし、英語での審査員からの質問にも臨機応変に対応していました。今回参加した2名の生徒は研究内容を深化させることに加え、限られた時間の中で効果的に英語で伝える方法も学んだようです。また、全国の優秀な研究に触れ、さらに今後の活動への意欲が高まったようでした。
令和5年12月16日(土)に山形国際交流プラザ山形ビッグウイングにて、令和5年度山形県探究型学習課題研究発表会が山形県教育委員会と山形県高等学校文化連盟科学専門部の主催で開催されました。
本校からは科学専門部の部に1テーマ、一般の部に2年次のSS総合探究Ⅱの中間発表会を経て選ばれた7つの代表グループが参加して発表を行ってきました。当日は、それぞれのグループが熱の入った発表を行い、多くの観衆を集めていました。
その中で、科学専門部の1つのグループが県2位に相当する優秀賞を、一般の部の1つのグループが県2位に相当する山形大学小白川キャンパス長賞(文系部門)を受賞することができました。また、一般の部の物理・化学部門と生物・地学部門の2つのグループが優良賞を受賞することもできました。
これを弾みにして、東桜学館高校全体として成果発表会やその後の各種発表会に向けてさらに努力を続け、より良い研究発表になるように期待しています。
〇優秀賞 科学専門部の部 「身近な熱を直接電気に。 ~夢の発電の実現を目指して~」
〇山形大学小白川キャンパス長賞 文系部門 (社会科学・人文科学・国際部門) 一般の部 「語彙習得における画像記憶の効果」
〇優良賞(物理・化学部門) 一般の部 「ダイコンの皮からCNFを取り出し、ポリ袋の代替品を作成する」
〇優良賞(生物・地学部門) 一般の部 「そのハンカチ、本当にきれいなの?」
科学専門部の部 「身近な熱を直接電気に。 ~夢の発電の実現を目指して~」
一般の部 社会人文部門 「語彙習得における画像記憶の効果」
一般の部 物理・化学部門 「ダイコンの皮からCNFを取り出し、ポリ袋の代替品を作成する」
一般の部 生物・地学部門 「そのハンカチ、本当にきれいなの?」
一般の部 生物・地学部門 「セイタカアワダチソウの持つ毒性について」
一般の部 地域課題部門 「旅行者にも働く人にも愛される観光地を目指して
〜COMTOLプロジェクトin蔵王〜」
一般の部 地域課題部門 「パッケージの工夫による売上の増加」
一般の部 物理・化学部門 「美しき黒板ー斜め45度の法則は正しいのかー」
12月6日(水)に高校2年次理系クラスを対象に、山形大学理学部にて体験型実習講座を行いました。専門の先生方から専門的な実験等の指導をしていただき、普段の授業とは違った環境と内容に、興味を持ちながら探究心を培いました。
【物理コース】
山形大学理学部 門叶冬樹教授より「放射線に関する実験・実習」を指導していただきました。放射線の実習では、講義を受け、物質の違いによる放射線の透過率の測定、線源からの距離による放射線の強度測定、山形大学内の放射線強度の測定を行いました。また、霧箱を使用し、放射線の軌跡を見る実験、放射線の遮蔽に関する実験を行いました。いずれの内容も高校の授業ではまだ学習していない内容でしたが、丁寧に興味深く指導していただきました。
【化学コース】
山形大学理学部 近藤慎一教授より、「有機合成分野に関する実験・実習」と題して指導していただきました。午前はアニリンと無水酢酸よりアセトアニリドを合成し、精製する過程を行いました。収量の計算、反応・精製の過程は現在学習中の授業にも関連した内容で興味深く、またアセトアニリドの再結晶の様子は大変美しく生徒たちは見惚れていました。午後は、各班で合成した生成物を用いて融点測定を行って純度を検討しました。そしてTAの方の指導を仰ぎながら、高校の施設にはないNMR(核磁気共鳴装置)を用いた測定も行い、化学シフトを読み取り生成物の同定まで行いました。
【生物コース】
山形大学理学部 宮沢豊教授より、「DNA抽出とPCR法に関する実験・実習」と題して指導していただきました。シロイヌナズナよりDNAを抽出し、PCR法によって遺伝子の一部を増幅する実験を行いました。最後に電気泳動の装置を用いて、遺伝子が増幅できているか確認を行いました。全部の班が増幅に成功したことを確認できました。
2月7日(水)9:30~15:15 本校の未来創造プロジェクト成果発表会を行います。
見学を希望する場合には、詳細について以下の要項をご覧いただきお申込み下さい。
保護者向けの参観のご案内は後程生徒を通じて連絡いたします。
「21 世紀の中高生による国際科学技術フォーラムSKYSEF2023)」は今年久しぶりに対面での開催を8月下旬に予定していましたが,台風の影響で延期され,先日事前提出していたポスター発表の動画を元に受賞者が決定しました。SKYSEF2023は静岡北高校が主催し,イタリア,台湾,タイを含む17校が参加する国際フォーラムで,発表や質疑などは全て英語です。口頭発表は日程がずれたために本校からは不参加となってしまいましたが,ポスター発表で参加した1年生の縄優颯さんと土田美桜さんが,月山の瑪瑙を着色し,新しい岩絵具を製作する研究で,58本の中で2位に相当するExcellence Awardを受賞しました。
SKEYSEF2023受賞結果ホームページ:https://sites.google.com/view/skysef2023/award
11月30日に東北大学大学院生命科学研究科 渡辺 正夫 教授をお招きして,1年次の生徒を対象にSSH講演会を実施しました。
「『SSH課題研究を始めるに当たって』—高校でのSSH,課題研究が大学,大学院での研究につながる。。。—」というタイトルで講義をしていただきました。課題研究の意義や,テーマ設定からResearch-Questionへの導き方などについて,渡辺教授がこれまで経験されてきたことを踏まえて,とてもわかりやすく講義してくださいました。
生徒からは,「『探究とはどういうものか』ということを初心に戻って考えることができました。そのときの1回きりで終わるようなものではなく,いつか思い出して役に立たせたり,探究を通して自分自身を成長させたいと思います。」「失敗することで学べること,失敗からしか得ることができない経験もたくさんあるので,失敗を怖がらずにどんどん挑戦し,今の自分よりももっと成長できるようになりたい。」などの感想が寄せられました。また,講義の最後には生徒からたくさん質問が出ました。
1年次の生徒は1月下旬頃から班決めを行い,テーマ設定やグループ活動を行います。今回講演から学んだことを生かして,実りある探究活動を目指したいと思います。
講演会の後の時間で,さらに高校2年次生2名の課題研究についてもご指導いただきました。対照実験をする植物の選び方や実験の結果の示し方,これまでの研究から得られた結果にどのようなストーリを持たせて発表するかなど具体的にご指導いただきました。指導を受けた生徒のみならず,教員にとってもどう生徒の研究に助言を与えるか非常に勉強になりました。
12月1日(金)に東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の後期第5回校内視聴を実施しました。今回は「次世代航空宇宙モビリティのための新しい流体科学の創出を目指して」と題し,都築怜理先生(東京大学 先端科学技術研究センター・講師)がご講演くださいました。中学1年生が2名,2年生が1名,,高校1年次13名,2年次1名が大講義室で視聴しました。「今回の講座を受けて,物事は1つで完結しないことや学問の縦と横のつながりを感じた。高校生になり,学問の取捨選択をする中で,自分の立場から目の前の学習に集 中しすぎずに,社会を俯瞰することを心がけたい」(高校1年Sさん)」といった感想のように,流体力学から広く物事を考える機会となった講演でした。次回は2月2日の「光と電子の顕微鏡:速くて小さいモノをどうやってみるか?」となります。
11月10日(金)に東京大学「高校生と大学生のための金曜特別講座」の後期第4回校内視聴を実施しました。今回は「星の爆発で宇宙の膨張を測る」と題し,土居 守先生(東京大学 大学院理学系研究科附属 天文学教育研究センター・教授)がご講演くださいました。中学1年生が4名,2年生が3名,3年生が2名,高校1年次59名が大講義室で視聴しました。「宇宙が膨張しているということは知っていたが,その測定方法や速度が変化しているということは初めて知り,とても興味深いと思った。また,現在の物理法則が使えない可能性や,まだ発見されていない法則がある可能性があると聞き,まだまだ多い宇宙の謎にロマンがあるなと感じた」(高校1年K.K.さん)」といった感想のように,神秘的な宇宙に魅了される貴重な機会となった講演でした。次回は12月1日の「次世代航空宇宙モビリティのための新しい流体科学の創出を目指して」となります。
10月18日(水)に水沢高校での中間発表会に参加してきました。本校は2名の生徒(2年次)が「セイタカアワダチソウの毒素について」というタイトルで発表してきました。また、発表はありませんでしたが1年次生3名も見学者として参加しました。中間発表会は、数学、物理、化学・地学、生物の4分野に分かれており、1年次生は興味のある分野に分かれて参加してきました。
生物分野では、初めに水沢高校の発表が2つあり、その後本校の発表がありました。スライドにまとめた内容を落ち着いて、要点を押さえて発表できました。研究内容をしっかり理解していることも伝わったと思います。発表後には、参加者の質疑応答と助言者の川原田先生(岩手大学准教授)のアドバイスがあり、メモを取りながら丁寧な応答をしていたのが印象的でした。また、すべての発表の後に、参加者全員でのフリートークの時間が設けられており、時間を忘れるほど大変盛り上がった交流になりました。
以下は生徒の感想です。
〇水沢高校に着いて、探究活動に熱心に取り組んでいることが分かりました。教室に向かう廊下に昨年のポスターがずらりと貼ってあり、どれもが興味深いテーマでかつ見やすいものに仕上がっていました。生物分野の発表(水沢高校)は、菌の増殖分析や植物の体内構造についてでした。細部に至るところまで研究しており、見ごたえのある発表でした。私たちの発表にも、今までにない視点で指摘され大変勉強になりました。(2年HM)
〇少し緊張もありましたが、雰囲気もよく、落ち着いて発表することができました。発表を終えて、大学の先生から実験の改善点や良かった点の助言をいただき、これからの実験での目標を立てるのにとても参考になりました。水沢高校の発表では、研究がうまくまとめられており、学べることがとても多く勉強になりました。(水沢高校の)生物の先生とも話ができ、とても興味のある発表だと言われてとてもうれしかったです。(2年WM)
〇それぞれの班によって、研究の進め方や行う実験が異なり、「なるほど」と思える学びが多かった。(1年ST)
〇意見交換が白熱し、水沢高校の方々から非常に参考になる意見や考え方を聞けた。(1年SS)
〇フリートークで話をして、様々な学問に興味を持っていて、知識も広く驚いた。「科学者の卵」や大学のイベントに参加しているそうで、僕も面白そうななものに参加してみたい。(1年KI)